2025年11月17日月曜日

女性の敵は女性か──高市首相をめぐる偏見と思考のねじれ

 

「媚びでのし上がった」「ネトウヨの姫」…支持率8割の高市首相を叩き続ける女性の"複雑な胸中"

批判を続けるほど高市人気を高めることになる
#プレジデントオンライン

https://president.jp/articles/-/104888

複数の大手メディアの世論調査で、高市内閣の支持率は60~80%という非常に高い水準を示しています。一方で、「媚びて出世した」「ネトウヨの姫」といった非難が、一部の女性から執拗に向けられています。武蔵大学社会学部の千田有紀教授は、これらの女性たちが「初の女性首相は、差別撤廃を推し進めるリベラル系の改革派であってほしい」という期待を抱いており、保守的な右派の女性総理という現実に納得できないのではないか、と説明しています。

要約(記事の趣旨)

  • 高市内閣は60~80%の高支持率。
  • 一部の女性は「媚び」「ネトウヨの姫」などのレッテルを貼り、強く批判している。
  • その背景には、「女性首相=リベラルであるべき」という固定観念があるという指摘。
  • しかし、こうした批判はむしろ高市人気を押し上げている面がある。

千田氏は上野千鶴子氏の教え子でもあるとのことですが、その割に自身の立場を明確にしようとはしない点が印象的です。面識もないのにごめんなさいね。

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「女性首相はリベラルであるべき?」──日本型フェミニズムの思考停止

高市首相の支持率が軒並み8割に迫る中、いまだに「媚びでのし上がった」「ネトウヨの姫」といった低次元の攻撃を繰り返す声があります。しかし、その発信源をたどれば、それが国民全体の“女性”ではなく、ごく一部の日本型フェミニズムのアクティビスト層に限られていることは明らかです。

興味深いのは、この記事を書いた千田教授の立ち位置です。「一部の女性が複雑な胸中を抱えるのも理解できる」と述べつつ、結局は高市首相の政治的立ち位置から距離を置くように見えます。この曖昧さは、学者としての中立性なのか、それとも政治的な忖度なのか、判断がつきません。むしろ、教授自身がまさに“複雑な胸中”を抱えているようにも感じられます。上野千鶴子の呪縛か?(ご無礼!)。

すなわち、「初の女性首相が保守であっては困る。しかし、それを正面からは言いにくい」
という板挟みがあるのでしょう。そのため、「複雑な女性たち」を代弁する形を取りながら、自身の立場を安全圏に置こうとしているようにも見えます。

しかし、そもそも「女性首相はリベラルでなければならない」という前提そのものが偏見です。ジェンダー平等を標榜する側が、最も避けるべき“役割期待”を女性に押しつけている構図になっています

実際、こうした批判をしている層は「女性としてのふさわしさ」を問題にしていますが、それは最も古いタイプの性差別的思考そのものです。

さらに、この狭い価値観を「学術的分析」の衣装を着せて提示することが、学問としてどれほど妥当なのかは疑問が残ります。

加えて、こうした“ごく一部の活動家”による声の大きな攻撃は、むしろ一般国民の反発を招き、結果として高市人気を押し上げる逆効果を生んでいるように見えます。記事はその現象を淡々と描いていますが、意図したものかどうかはともかく、高市首相の政治的追い風になっていることは否めません。

結局のところ、女性リーダーの価値を狭めているのは高市首相ではなく、「女性はこうあるべきだ」と決めつける一部の少数派の側ではないでしょうか。

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