2014年8月28日木曜日

盲導犬が刺される国になった?!


靖国神社の軍犬の像です。 従軍した犬も戦友として祀られているのです。 もともと日本人は、犬を大事にする民族ですからね。    

電車内で?盲導犬刺されけが 訓練で鳴き声我慢…埼玉県警が捜査

2014.8.27 19:43 産経新聞事件・トラブル
 埼玉県で7月、全盲の男性が連れていた盲導犬が電車内か駅周辺で何者かに刺されけがをしていたことが27日、県警などへの取材で分かった。訓練された盲導犬のため刺されても鳴き声を我慢したとみられ、犯行場所は未特定。インターネット上で「許せない」との声が相次ぎ、県警は器物損壊容疑で捜査している。
 武南署や男性の関係者によると、事件は7月28日に起きた。午前11時ごろ、さいたま市の男性(61)が職場に向かうためラブラドルレトリバー「オスカー」(雄9歳)を連れて自宅を出発、JR浦和駅から電車に乗り東川口駅で下車した。
 職場に到着後、同僚がオスカーのけがに気付いた。先端が鋭くとがったもので腰の辺りを2、3カ所刺されていた。手当てを受けて回復し、現在は元気に男性と生活している。
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2014年8月20日水曜日

人間の本質は孤独のグルメ

テレビ東京 『孤独のグルメ』

人間とは、あくまでも孤独なものなのです。 

一人で決断し、一人で責任を全うする。 しかし、一人じゃ生きられないし、一人じゃ死ねないのです。 そう、人間とは極めて社会的(ソーシャル)な動物だからです。 私はテレビはあまり見ません。 当然、毎週必ず見る番組なんてありません。 ただ一つだけ、気になる番組があります。 それが、このテレビ東京の『孤独のグルメ』です。

主人公の井之頭五郎は、一人で食べるものを決断し「自由」になる、すなわち、自分の決断に対して責任を全うする。 しかし、お店にはウェイトレスや料理人などお店の人がいるし、他の客が存在するのです。 つまり、孤独と言いながらも、礼儀をわきまえた周囲とのバランスが肝心なのです。 井之頭五郎には日本人独特の気遣いがある。

人間の本質に迫った素晴らしい番組だと思います。 ちょっと解釈に飛躍がありましたか、、、?

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2014年8月18日月曜日

外国人に靖国をどう説明するか?


8月の中国メディアも醜いですが、日本も甲乙つけがたい。 朝から車の中でAMラジオを聴いていたら、その局の解説委員が落ち着いた声で、昭和の戦争や靖国神社に関して堂々と全く嘘の解説をしていました。 TV番組が酷いことは分かっていましたが、AMラジオって、もしかしたら更に凄いことになっているのかも知れないと恐ろしくなりました。


靖国神社は、欧米では「War Shrine」と呼ばれています。 

アメリカ人と仕事をしていると、靖国のことが話題になることがあります(相手が親しい仕事仲間の場合に限りますが)。 原爆の話題と同様に、日本人であれば、自分の考えをまとめておいたほうがいいと思います。 私は特に宗教心が強いという訳でもなく、左右両翼のどちらかを守っているという訳でもありません。

靖国神社は、戦死した日本人兵士の “RE-UNION” の場。 

私はこのように説明しています。 原爆も含めて日本がかかわった過去の出来事に関しては、コメントできるようにしておいたほうがいいと思います。 欧米のビジネスパーソンは、自分の国を愛さない人は基本的には信用しません

ハル・ノートを突き付けられて、1941年12月8日に日本は太平洋戦争を始めてしまいました(真珠湾が奇襲でなかったことは、ハル長官の自伝などから明らかになっています)。 責任は、時の政府(東條首相と内閣)にありました。 東条内閣にもっと交渉能力があれば、全く違った展開になっていたのだろうと思います。 会田雄次は、「日本人は全員が優秀な係長だ」と言いましたが、リーダーになってしまった東條さんは、極めて優秀なスーパー係長だったと思います(東京裁判では大変立派でした)。


A級戦犯というのは東京裁判によるものだから、靖国の英霊とは全く関係がないのです。 特に、中国や韓国に言われるような問題ではありません。 要するに、日本国内における、国民全体の気持ちが一つにまとまっていないから、他国に揺さぶられるだけのことなのです(アメリカ軍の占領政策のおかげなのですが)

平和への祈りだけじゃ戦争はなくならない(憲法9条:Article 9 も同様)。 戦争は政治家が初めて政治家が終わらせるものです(軍人だったマッカーサーは、朝鮮戦争でそのことに気づいたのでしょうね)。 今の日本の場合、自分の意志で戦争を始めるような人が選挙で選ばれて政治家になる可能性はないと思います。 非武装中立を声高に主張する日本人がいますが、そういった人たちは日本人を全く信用していないのだろうと思います。 恐らく、日本人じゃないのでしょう。


こういった話をアメリカ人とする状況は、大抵がホテルのバーでお酒が入っているのですが、これまで殴り合いの喧嘩になったことはありません。 参考にして頂けたら幸甚です。

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2014年8月16日土曜日

ちょっと嬉しい瞬間


新宿伊勢丹で時計の電池を交換しました。 NYに住んでいる時からなので、時計の電池交換のためにもう何年もここに通っています。

地下の食料品売り場から入り、人混みをかき分けて、本館4階のフロアの隅っこにある時計修理工房を目指します。 修理工房には3人の男性がカウンター越しに客と相対するようになっています。 整理券をもらって待っていると、5分ほどで自分の番になりました。 いつものお兄さんです。

私「どうも最近すぐ電池が無くなるような気がするんだけど、、、」。

お兄さんは、裏蓋を開けて、「前回は二年前の十月に交換してますね。 だいたい二年で交換のタイミングです」。

前回電池を交換してからもう二年になろうとは、、、月日の経つのはあっという間である。 同時に、前回の交換を時計の裏蓋に記録しておくなんて、恐るべし伊勢丹時計修理工房の気配りだと思った。 

私「もう二年になるんだね。 そういえば、前回もおたくと全く同じ会話をしたような気がする」。

お兄さんは電池を交換しながら、「そうですね、覚えています」。

私「お世話になりました。 また二年後にお願いします」。

時計は新品のようになり、3か月ぶりに動き出した。 ちょっと嬉しい瞬間。

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2014年8月13日水曜日

誤解を生むテレビ番組

今年のibgのインターン(半年が経ちました)

中国の現状を知らずに、こういった安易な番組作りはやめていただきたい(NHK「中国人学生の心をつかめ~激化するエリート獲得競争~」)。 悲劇が生まれます。

中国の教育システムは、日本の受験を何倍も激しくしたものです。 小中高と情操教育が欠落しています。 中学3年間で高校の教科を終え、高校の3年間は全て受験勉強にあてられます。 体育や美術・工芸の類の教科はありません。当然、部活動なんて、受験に関係ないものはないのです。

成績優秀な子供たちは、仕事観、人生観、死生観といったもので悩む暇なく社会人になって行きます。 彼らの両親の世代(50歳前後)からそうなのです。 だから、親が子を諭すことは期待できません。 中国の教育システムは、自分だけ、お金だけ、今だけ、口だけの大人を育成する根本的な原因になっていると思います。

ibg 上海は、毎年100名ほどの大学生をインタビューして、5~6名のインターンを採用します。正式採用が前提となる有給のインターンシップです。インターンシップは一年間ですが、だいたい半分がドロップアウトします。彼等にしても、家に帰ると、我々 ibg の考え方は両親に否定されるそうです。 
わが社の最大のチャレンジは、自分だけじゃない、お金だけじゃない、今だけじゃない、口だけじゃない人材の育成です。

中国の若者は、ある意味では日本の若者よりもナイーブです。 両親も含めて、中国の社会体制の中でもがき苦しんでいる。 エリートの人物像も日本とはかなり違っているのです。 
公共の放送は、もう少し多角的な視点から番組製作を考えてほしいと思います。

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2014730日(水)NHK 
中国人学生の心をつかめ~激化するエリート獲得競争~








今月、中国から成績優秀な高校生80人が来日し、日本の最先端の科学技術を見学した。JST・科学技術振興機構が始めた交流事業で、中国のエリート学生を 将来的に日本の大学に呼び込むのがねらい。少子化・理科離れに悩む日本の理科系大学は、科学技術大国となりつつある中国の留学生たちを求めているが、彼ら の多くがアメリカを目指していて、日本への関心は薄いのが実情。激化するエリート学生獲得競争の中で、あの手この手で中国の高校生たちにアプローチする日本の取り組みを紹介する。出演:角南篤(政策研究大学院大学教授)

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2014年8月8日金曜日

侵略的外来種

奈良の猿沢池(後ろは興福寺五重塔)

何十年ぶりかで猿沢池の周りを散歩しました。 昔は、クサガメ、イシガメがウヨウヨといたのですが、いつのまにか殆どのカメが侵略的外来種であるミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)に取って代わられたようです。 

ミシシッピアカミミガメは、日本の侵略的外来種ワースト100の一つです。 日本の外来種の中でも特に日本の生態系や人間活動への影響が大きい生物なのです。 カメさんに罪はないのですが、、、。 

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猿沢池にまたも外来ガメ投棄…7匹確認、投棄者の氏名公表も検討

2014.8.2 09:45(産経新聞)
 奈良県は1日、奈良市の猿沢池で、外来種のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の投棄が確認されたと発表した。5月の駆除以降初めて。       
 県によると、7月27日に投棄を目撃した市民から連絡があり、翌28日に目視で7匹を確認した。県は今後、投棄を禁止する看板の設置やパトロールを強化する方針で、再三の注意にも応じない場合、投棄者の氏名公表も検討する。
 投棄を発見した場合は、奈良公園事務所((電)0742・22・0375)への連絡を呼びかけている。

2014年8月7日木曜日

食の安全性


食の安全性の確保、さらには連日の猛暑を乗り切るために、自宅でカツ丼を作って食べました。

作家の池波正太郎が最もこだわりを持っていたのは食べ物でした。 必殺仕掛人、剣客商売、鬼平犯科帳、梅安シリーズ、、、どの作品の中にも、池波さんの「食へのこだわり」が
分かるシーンが登場します。

池波さんの好物は肉類だったそうです。 その中でもカツ丼は大好物だったとか。 作品を読んでいると、ねぶか汁とかアサリのぶっかけご飯、大根の小鍋だて、とろろご飯などが食べたくなるのですが、実際の池波さんはカツ丼を食べていたのですね。

江戸時代の食ですが、ファーストフードとしての寿司や天ぷらの屋台も登場し、すでに食の安全性は十分に担保されていました。 幕末になって、外国の船が寄港するようになり、コレラなどのばい菌が入ってきたようです。

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2014年8月4日月曜日

好きか嫌いか

昭和初期の巻尺が見つかった

人生の物差し(stick-yard)は特に難しいものではないと思います。 理念とか価値なんて言うからややこしくなる。 自分の美的感覚であり美意識、つまり、自分が好きか嫌いかなのです。 コンサルタント的に言うならば、それは人生に戦略性が有るや無しやということです。

便乗するばかりで、自分の物差しなんて考えたこともない知識人や有識者はいただけません。 コミュニケーション能力を高める議論は大流行です。 しかし、コミュニケーションの本質は「美意識と美意識の格闘」です。 自分の美意識が明確でないのに、他の美意識と格闘し新たな価値を創造するなんて出来ないですよね?

学生さんは長い夏休みですが、世間なんて完全に無視して(特に8月のマスメディア)、長年読み継がれてきた本の一冊でも何度でも読むことをお薦めします。  

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