2011年10月30日日曜日

人間の原点

リリーが歌を歌いながら帰って行った江戸川土手

半年ほど前、「日本にはダチョウが砂のなかに頭を入れるように、物事に関心を払わない人が多すぎる」とオストリッチ・ポリシー(Ostrich Policy)のことを書きました。 日本人は、一国の独立のこととか国際関係だけでなく、「死ぬこと」に対しても目を背けてきたのではないかと思ってしまいます。

私のような平均的な日本人は宗教に無頓着です。 葬式になって「ウチって仏教の何宗だっけ?」といった具合です。 昨今の葬儀場では複数の葬儀が同時進行します(火葬だって同時進行です)。 こちらで浄土宗のお経が唱えられていると、すぐ隣からは法華教のお経の合唱が聞こえてくる。 しかし、両家の参列者はほとんどが宗派どころか仏教に関する知識はありません。 勿論、私も例外ではありません。

でも、死なんて現実として向き合わざるを得ないことです。死ぬとか老齢化の問題、こういったことは日常的なこととは違うかもしれないけど、やはり、心のどこかに持っておかないといけないことで、人間の原点ではないかと思うのです。 たとえ宗教を信仰しなくてもです。

いかにして毎日を深めて行くか? やはりSeize The Dayです。 ギターだって、いい加減に弾くんじゃなくて、一音一音に魂を込めて練習しましょう!

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2011年10月29日土曜日

男はつらいか?

京成線 柴又駅

3~4年前にNYのMさんに貸してもらうまで『男はつらいよ』シリーズの映画は一つも見たことがありませんでした。 Mさんから貸してもらい、シリーズ48作すべてを見ました。 海外でみる『男はつらいよ』はいいですね。 なぜならば、様々な日本を思い出すことができるからです(日本と言っても「昭和の日本」だったのですが、、、)。

私は主人公の寅さんに大きな魅力は感じないのですが、作品で言えば浅丘ルリ子が登場する
「リリー三部作」が好きです。 もし日本の男性が寅さんに憧れるのであれば、日本の男性はかなり子どもっぽいと言わざるを得ない。 独立独歩に見えて決してそうじゃない。 強いリリーが寅さんに惹かれたのは、寅さんを通してリリーが甘える対象を見たのだと思います。 人は一人じゃ生きていけないし、一人じゃ死ねませんからね。

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2011年10月27日木曜日

江戸川土手


江戸川土手から東京スカイツリーを望む。

宮本武蔵が言う、「観の目強く、見の目弱く見るべし」(目付之事)にしたがって、ツリーの存在を全体的に直観するように、、、。 う~ん、やっぱり巨大な臭突に見える。

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2011年10月24日月曜日

We are the 99% or 53% ?


日本社会で勘弁してもらいたいのは「足の引っ張り合い」ですが、福沢さんに「怨望が一番よくない」と言われると、「そうだ、そうだ、日本人の怨望はたまらん!」と思ってしまいます。

「我々は99%だ。1%がアメリカの富を支配することがあってはならない」と、The Occupy Wall Streetデモの抗議者はプラカードを手に叫びます。この話題は日本でも報道されるようになりました。 ところが、53%派が99%派に対抗して議論していることは、日本のメディアでは報じられていないように思います(もっとも、私は新聞を読まないので断言できませんが、、、)。 53%派は「我々は、47%のアメリカ人と違って、所得税をちゃんと納めている責任ある53%のアメリカ国民だ」と主張しています。

99%派は「生活が楽になるようにチェンジしよう」と改革の必要性を訴えます。しかし、53%派は「我々も生活は楽じゃないけど、それでもそれが現実であり自分たちでなんとかしなくちゃ」と言います。 そして、最も重要なポイントは、彼らはオバマ民主党政権が公的資金で私企業、特にAIGなどのウォールストリートの金融機関を救済(bail out)したことに対して怒っていることなのです。

The Occupy Tokyoというデモが東京で開催されたそうですが、デモの参加者たちは何に抗議して東京を占拠しようとしたのでしょう? 意味不明ですね。 ついでだから、日本の政治家に関しても一言。 イデオロギーなんて難しいことは口に出さないで、技術的なこと、つまり、事務処理的なことだけでもちゃんとやり遂げるようにしてもらいたいと思います。

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2011年10月19日水曜日

東京スカイツリーのてっぺん


東京スカイツリーに対して決して恨みも悪意もないのですが、、、。 てっぺんのデザインは、臭突に似ていませんか? 臭突ってわかります? 汲み取り式トイレの臭気を外に拡散させるための煙突です。

視野を広く持つには、仕事以外の時間は大切です。 ワーク・ライフ・バランスって、家族と楽しく過ごすばかりではなくて、自分の時間も有効に使いなさい、人生に無駄な時間なんてないのですよと言っている気がします。 仕事でてっぺんを目指すには、根を太く深くする、つまり、成長のための養分をいっぱい吸い上げるようにしないといけないのです。 ワーク・ライフ・バランスって結構意味が深いのですね。

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2011年10月16日日曜日

唯々諾々のニッポン?

「夜明け前」に戻ってみますか。。。

幕末に結ばれた日米和親条約と日米修好通商条約によって発生した不平等関係。 この改訂が明治の日本にとっての外交の悲願であったのは、小学校の社会科で習いました。 アメリカの治外法権という特権と日本に関税自主権がないということです。日本にとって日露戦争までの動きは仕方がないと思います。

しかし、その後がよくなかったですね。特に先の大戦の敗戦後、つまり、今日に至るまでの66年は唯々諾々(いいだくだく)の日本でした。 日本国憲法の前文に原因を垣間見ることができます。 ご存じのように、日本国憲法の原案はGHQにより英語で作成されたものです。

「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」、、、これってアメリカ、中国を始め、ヨーロッパ各国の憲法に謳われているのでしょうか? 政治道徳の法則は普遍ですか?  

We, the Japanese people, desire peace for all time and are deeply conscious of the high ideals controlling human relationship, and we have determined to preserve our security and existence, trusting in the justice and faith of the peace-loving peoples of the world.

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した

We believe that no nation is responsible to itself alone, but that laws of political morality are universal; and that obedience to such laws is incumbent upon all nations who would sustain their own sovereignty and justify their sovereign relationship with other nations.

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる

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2011年10月12日水曜日

怨望ということ


30年近く前に香港で買ったコーヒー・カップが出てきました。

福沢諭吉は、『学問のすゝめ』十三編で「怨望」について書いています。

欧米の書物をいっぱい翻訳して日本に紹介した福沢諭吉は、英語のenvy(エンヴィ)を「怨望(えんぼう)」と訳したのでしょう。 これは、妬みのことです。福沢諭吉はこれが一番よくないと言っています(凡そ人間に不徳の箇条多しと雖ども、その交際に害あるものは怨望より大なるはなし)。

福沢さんは、「怨望」を「他人と幸せのレベルを比較して、自分のほうが不幸せだと感じたら、自分が幸せになろうと努力するのではなく、他人を不幸に陥れようとして低レベルに平均化すること」と説明しています。

最近のoccupy wall street デモは一種の「
怨望」かも知れません。 アメリカも日本のようになったのでしょうか? アメリカにも「怨望」と言うものはあるのでしょうが、日本ほど強くはないと思います。 大多数のアメリカ人、つまり、中産階級の労働者はデモに無関心かもしれません。 私には今回のデモは、インテリゲンチャの「怨望」のような気がしてならないのです。

おっと、インテリゲンチャなんて死語ですね。 30年近く前、コーヒー・カップを買った頃はまだ普通に使っていたのですが、、、。

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2011年10月11日火曜日

JR三鷹駅のエアロスミス


エアロスミスのボーカル、スティーブン・タイラーはチェロキーの血筋だそうです。

昨日、アメリカはコロンバス・デーの祝日でした。

コロンバス・デーは、クリストファー・コロンブスが北アメリカ大陸に到着したことを祝う日です。 ところが、「コロンバス・デーを本当に祝ってもいいのか?」というのはアメリカの永遠の課題です。 そりゃそうですよねぇ、、、アメリカの歴史って、先住民族、つまり、アメリカン・インディアンを大量虐殺して土地を奪っていった歴史ですから。

しかし、アメリカも混ざりすぎちゃった。 中国系、ラテン系、ロシア系、インド人、コリアン、、、どこの国だか分らなくなりました。 アメリカの歴史といっても短いものですが、その短い歴史さえ思い出すことが出来なくなる日もそう遠くないでしょう。 そうであれば、国籍だけがアメリカになったアメリカの人たちは、これから自己をどう考えて行くのでしょうか? 自分を照らす鏡が無くなる訳ですから。

日本だって、「休みがふえて祝祭日なら何でも歓迎だ」なんて言っていると、今に歴史のない国になってしまいますね。

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2011年10月10日月曜日

錦糸町から見た東京スカイツリー

錦糸町駅前交差点

平凡じゃないからと言って、東京スカイツリーが嫌いというわけではありません。 デザインに関しても、己の道を進んでいていいじゃないですか。 東京タワーはモスラに破壊されましたが、スカイツリーを最初に破壊するのは誰でしょう?


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2011年10月9日日曜日

ワーク・ライフ・バランスの意味

今日のJR三鷹駅前

数日前、「Work-life balanceは配慮ということだ」と書きました。

実はWork-life balanceって、孔子の「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」でもあります。日本人は、会社のような組織に属している場合、協調性と言って表面だけ和している人たちが多い。それは「同じて和せず」ということです。 つまり、付和雷同ということなのです。

Work-life balanceと言うのは、人は誰一人として同じじゃない、一人ひとり別々の個性があるということを前提に、自分の個性を殺さず相手に配慮しながら共通の目的(vision)に向かうということです。 「仕事と生活の調和」なんて利己的なことだけじゃないですね。

http://ibg-kodomo.blogspot.com/2010/12/blog-post_13.html

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2011年10月8日土曜日

アウトプットしてみる

麻辣花生
~ 山椒と唐辛子のピーナッツ ~


ブログもそろそろ2年になります。

私は自分が何を考えているのかはっきりしていないから、ブログのようなものにアウトプットして整理しているわけです。 情報を収集しても、つまり、インプットしても、考えてからアウトプットしないとダメです。 書いてみたり、話してみたりしないといけない。 考えただけでは十分ではない。 アウトプットすると言うことは、自分以外の人に見てもらって、自分を試してみると言うことです。 アウトプットすることによって、自分の考えがまとまって行きます。

さて、9月の大学生のインターンシップですが、「やってみないことには分らない」、これにつきます。 全てを理解した訳ではありませんが、今の大学生のことがかなり分りました。 想像通りのこともあったし、まったく誤解していたこともありました。 学生たちの是々非々を論じるよりも、日本の問題はもっと複合的なものです。 「最近の学生は、、、」なんて批判していないで、視点を上げて議論していかないといけないのです。

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2011年10月7日金曜日

オーティス・レディング

オーティス・レディング「ライブ・イン・ヨーロッパ」

人生を変えた一枚なんて大袈裟ですが、このアルバムはその一つです。

「We all love each other, right? Let me hear you say YEAH !」。
日本語にしたのが、忌野清志郞の「愛し合ってるかい?」ですね。

Steve Jobsが亡くなりました。なぜかOtis Reddingの「ガッタ、ガッタ、ガッタ」という叫びが頭をよぎりました。Steve Jobsの創造性から生み出された製品の数々は若者社会の共通項目となりました。一方、Otis Reddingや忌野清志郞は音楽を共通項目として愛することを追究していたのかも知れません。私の頭によぎったことなので論理的な説明は無理ですが、両者には若者を結合して一つの「社会」をつくるという共通性があるのではないかと思いました。Steve Jobsが創り出した製品こそ若者のソーシャル・ネットワークだったのでしょう。

「Work-life balance」ということが言われています。仕事とプライベートの生活を調和させ誰もが働きやすい仕組みをつくることだと理解されています。しかし、私が知っている「Work-life balance」というのは少し違います。それは「配慮」ということです。

他人を愛するということは、他人も自由であり、それぞれの生活があるということを認識し尊重(respect)するということです。それは、Otis Reddingの「We all love each other, right? Let me hear you say YEAH !」であり、忌野清志郞の「愛し合ってるかい?」なのです(「Respect」は「Live in Europe」の中の一曲です)。

「配慮し合ってるかい?」、、、、ん!?

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2011年10月3日月曜日

つけ麺


つけ麺は邪道か?

NYにいる日本人の友人Mさんは「つけ麺は邪道だ!」と言いきりました。 私もこれまで殆ど食べたことがありません。 つけ汁は飲んだほうがいいのか、、、ど~も食べ方がよく分からないからです。

先週、久しぶりに三鷹のラーメン屋に行きました。 日本のラーメン屋はいいですねぇ、スピリットを感じます。 哲学がなくても、宗教の力がなくても、カリスマ性のあるリーダーがいなくても、日本にはラーメンがある! ラーメンは日本の社会統合の根本原理と成り得ます。 ラーメンを中心として日本は統合される。 つまり、日本という国家のアイデンティティです。 日本社会の誕生だ、、、。

こんなバカなことを考えながら、「つけ麺」を注文してしまいました。 魔がさしてしまったのです。 羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く、、、って感じでふーっとつけ汁を吹きながら最初の一口。 つけ麺はこれがよくない。 熱くもなく冷たくもない、実に中途半端だ。 やはり、ラーメンのスープは気合が入ったくらい熱いほうがいい。 哲学や神を超越した日本人の共通項目となるラーメンは熱いスープでしょう。

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