2017年5月31日水曜日

日本は第四の波に乗れるか?

アルビン・トフラー 『第三の波』 1980年

アルビン・トフラーが『第三の波』を書いたのは1980年でした。
トフラーは、現代文明が、第一の波(農業革命),第二の波(産業革命)に続く第三の波情報革命のうねりのなかにあるといったのです。

私が『第三の波』を読んだのは、徳島にいた1981年か1982年です。恐らく当時の私は本の内容をほとんど理解することなく、ただ単に解ったような気になっていたのでしょう。35年後の今、再度読み返して、トフラーが言いたかったことをもう一度考えてみるのは有益だと思います。トフラーが1980年に予測した未来は今と違っているかもしれません。しかし、時代の流れを考えるにはどういう視座で考えるべきかというチャーターとなることは間違いありません。また、35年を経て、自分の成長(私の場合、単なる変化と言うべきか?)を確認する作業でもあるからです。

第二の波(工業化社会)に成功した日本は、バブル崩壊後この20数年間、第三の波(情報化社会)に乗り遅れたままのように感じます。第二の波における日本の成功に危機感を持ったアメリカは、IT産業を主導し強引に第三の波の先頭を走りました。

これからは、第四次産業革命の時代と言われています。

これは「Industry 4.0」といわれているものです。この第四次産業革命は、インターネットと人工知能の本格的な導入によって、生産・供給システムの自動化、効率化を革命的に高めようとする試みです(革命的なんて総じてロクなものはありませんが)。「Industry 4.0」は世界規格をおさえたいドイツ政府が主導するものですが、この第四次産業革命の主役となる国はどこか? これは今後の日本の社会や経済を考える上でも非常に重要な点だと思います。

日本文化や日本企業本来の意味を継承しながら、第四の波に乗って行くバランス感覚が大事なのでしょう。

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2017年5月19日金曜日

発心の地 ~ 阿波鳴門

鳴門市撫養川

ほぼ35年ぶりに阿波鳴門に行って来ました。社会人になった最初の3年間は徳島で過ごしました。つまり、私にとっての「here’s how it all started」です。

四国八十八ヶ所を巡ることによって煩悩が消え願いがかなうと言われています。八十八ヶ所の阿波(123番)は発心の道場と言われ、土佐は修行の道場、伊予に入って理を知り(菩提の道場)、讃岐で諸願成就です(涅槃の道場)。発心とは仏教に帰依しようとする心を起こすことだそうですが、私の場合、阿波の地は人生のスタートポイントだったわけです。

阿波から東京、北京、ニューヨーク、その他の地を転々として来ました。振り出しの地に来て、私の煩悩が消えているかというと大いに疑問です。不可逆的な人生に二巡目はありませんが、私の場合、これから八十八ヵ所を巡る必要があるのかも知れません。ある意味、発心と言えるかも知れませんね。










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2017年5月13日土曜日

町のお巡りさん


早朝の散歩をしていると、近くのマンションの前で若い女性が倒れていました。人が倒れているという状況って、ただ事じゃないわけです。あなたならどうするでしょう? 一目散にかけ寄るか、それともシカトするか。

声をかけました。しっかりした反応はないのですが意識はあるようでした。うつむいているので表情はわからないのですが、酔いつぶれているようにも見えます。こちらは善意のつもりでも、「女性の敵」として大騒ぎになるかも知れません。

寒くはないので、そのままにして、歩いて数分の駅前交番に行ってお巡りさんに伝えました。

私は亀有公園前派出所の両津巡査のファンです。両さんレベルを期待しているのではないのですが、交番のお巡りさんはどうもいけません。地域住民とのコミュニケーションがへたくそです。私は普段から気軽にお巡りさんに声をかけるのですが、武蔵野署のお巡りさんの反応はいつも今一歩、時には自閉症の子供のようでさえあるのです。年配と若い2人のお巡りさんは明らかに怪訝そうに「面倒くせ~な」と仕掛中の作業を止めることもなく、私に正面から向き合おうともしません。若いお巡りさんのほうが現場に赴き、倒れていた女性はまだ倒れたままでしたが、大きな問題ではないようでした。

町のお巡りさんとしては、存在自体にユーモアがあるくらいがいいと思います。それが洒落てる。武蔵野署や三鷹署のお巡りさんを見ている限り、お巡りさんのイメージも随分と変わりました。

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2017年5月8日月曜日

サザエでBBQ

連休最後はベランダでバーベキュー

1881年(明治14年)、福沢諭吉46歳。外交政策論である『時事小言』を発表しました。

「俚話(りわ)に、青螺(さざえ)が殻中に収縮して愉快安堵なりと思ひ、其安心の最中に、忽ち殻外の喧嘩異常なるを聞き、窃(ひそ)かに頭を伸ばして四方を窺(うかが)へば、豈(あに)図らんや、身は既に其殻と共に魚市の俎上(まな板)に在りと云ふことあり、国は人民の殻なり。其維持保護を忘却して可ならんや」(俚話:巷の話)。

「殻」たる政府が取り組まなければならないことは各国で山積しています。日本も同じです。殻が殻の機能をなさない場合、「気がついたら殻と共に魚市場のまな板の上だった」なんてことがないようにしてもらいたいものです。

憲法記念の日、テレビの憲法討論を聞いていると、今の日本が置かれている状況でさえ、殻は国連の役目だなどと考えている人がいることに椅子から転げ落ちそうになりました。




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2017年5月7日日曜日

理想と現実 ~ ミートボール・ヒーロー


過去に何度かブログに載せましたが、またまたミートボール・ヒーローの登場です。

NYのロングアイランドのウィリス・アベニュー(Willis Ave.)に La Parma というイタリアンレストランがありました。仕事でロングアイランドに行くとほぼ毎回ここでランチとなります。ここのミートボールが絶品で、最後に食べたのはもう10年以上前になります。

以来、何とか1ミリでも近づくことができないかと作り続けているわけです。 

La Parma のミートボールヒーローは理想としておいておきます。しかし、理想は理想、現実は現実です(上の写真)。理想と現実のギャップに悲観的になる必要は全くありません。「ギャップをどうにかすることを楽しむことが人生を前向きに生きるということじゃないですか!」と大袈裟なことを考えるのです。 

努力を継続する覚悟で、人生、あと何回くらいミートボールヒーローを作れるか?

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2017年5月5日金曜日

ハッピーアワー

今夜のハッピーアワーはシューマイ
シュウマイも家で作ると旨い!

ハッピーアワーは、会社の同僚や友人と仕事帰りにリラックスして一杯やる時間のことです。

マンハッタンだと、グランドセントラル駅やペンステーションから郊外の自宅に帰る電車の時間まで、5時頃から7時頃までの時間、駅の近くのパブでの立ち飲みが一般的です。時間に敏感なニューヨーカーは長居はせず、1~2杯飲んだら足早に駅に駆け込みます。

私はというと、自宅で毎日がハッピーアワー。ニューヨーカーと違って、時間に対しても、自宅だからお金に対しても特に敏感ではありません。精神面と物質面のバランスがとれているのです(低レベルではありますが、、)。

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2017年5月3日水曜日

シーフード・ガンボ


今日の夕食は、シリコンバレーは Los Altos の Oさんから土産にもらった OLD BAY で ルイジアナのソウルフード Sea food Gumbo です。ガンボの語源は、オクラを意味するアフリカの言葉から来ています。














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2017年5月2日火曜日

麻辣茄子(マーラー・チエズ)


麻辣の料理をもう一品。麻辣茄子(マーラー・チエズ)です。日本ではナスのピリ辛炒めと呼ばれているものです。中国では魚香茄子といったほうが通りがいいかもしれません。

麻辣 = 花椒と唐辛子によるビリ辛の味付け。 
茄子 = ナス。

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