2024年4月23日火曜日

人間の心得

井の頭通り
 






長谷川幸洋 『ニュースの核心』(2024.4.20)
https://www.zakzak.co.jp/article/20240420-6Z4WRH6FLVNJXM5CTLO3NM7GO4/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR1DXXsUOYCOFQs-mCLiNmDV6JYEdoQ8DEvXLn4odPDdpCYYTQMjKM4OZL0_aem_AU6PH9y5zP_KYOiaZLnvM9y9Z2IiaMcMunYUSEAc7olkEvXITg944fwMPgplajCEQLrqksDgIzfTdzvOITUiWwQf

多くの国が自分の国を守るには、「まず自分自身が強くなり、そのうえで志を同じくする国と連携する、それ以外にない」と気付いているのだ(長谷川さんの記事より)。

日本人も明治の初期には気づいていた。幕末維新を生きた元老と言われたリーダーたちが大正末期から昭和にかけて一人もいなくなって、日本はおかしくなった(もちろん元老たちも完璧ではなかったが)。

「自分の人間関係は自分で構築して、自分が生きやすいようにするためにはどうすればいいかを自分で考える」って、当たり前のことです。それが人間の心得というものです。今の日本にはそれが欠如する極めて幼児性の高い大人が多い。

いま起こっている多くの問題の本質は一人一人の倫理観の問題です。教育の意義とは子供たちに倫理観念を植えつけることでしょう。多くの問題に対する解決策は教育なのです。

日本はここ80年近く、その教育に失敗しました(自主的ドロップ・アウトの私がいうのはこれまで憚れてきたのですが、私も人生の先が見えて来たので、もう言ってもいいでしょう)。


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2024年4月9日火曜日

映画『オッペンハイマー』

 









当時、アメリカの政治家の人間への眼差しの中に日本人は入ってなかった。

ルーズベルト(FDR)のオレンジ計画から開戦、大都市の無差別爆撃から広島・長崎の原爆投下。チャーチルに踊らされたアメリカは、原爆で日本の市民を大量虐殺することによって、仲たがいが始まったソ連を威嚇しようとした。ところが、思ったほど効果はなく朝鮮戦争に至った。軍人であるマッカーサーは蒋介石のように梯子を外された。

原爆を正当化する(justify)アメリカの姿勢は今後も変わらないでしょう。だとすると、少なくとも日本人は、昭和の戦争がなぜ始まって、日本の戦後は「何を忘れて何を忘れさせられたか」をちゃんと教育すべきです。
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『オッペンハイマー』は科学者版『アウトレイジ』だ 込められたノーランの反戦への想い (msn.com)

2024年4月8日月曜日

カエルの卵 ~ 武蔵野水道局から武蔵野市役所



カエルの卵が満開ですね。小雨交じりで早くも散り始めていました。





高齢者って、なんで桜の写真を撮りたがるんだろうね。来年も桜が見れるか、、と考えてしまうのか?













2024年3月26日火曜日

崩壊する世界、日本はアメリカに学ぶべきか?


『The New Megatrends - seeing clearly in the age of disruption』
Marian Salzman | 2024/2/21
私たちを待ち受ける「本当の2038年問題」とは?

日本人は本当にアメリカから学ぶべきなのか? そもそも人間生活の原理に背いているのがアメリカそのものなのです。やっとこさ若い世代から少しだけ反省する連中が出てきただけなのです。アメリカと日本では、人間が生きてゆくためには一体何が必要で何が必要でないかに関して大きな隔たりがあります。

勿論、アメリカを一括りで語るのは困難です。しかし、アメリカをリードしている人たちの価値観は日本人の文化とは大いに異なります。

人は所有が多ければ多いほど所有物に心を奪われて心は金の奴隷となる。アメリカはトランプのような成金が成功者として敬われる(少なくとも50%近くのアメリカ人はそうだ)。お金でも持ち物でも、多く所有すればするほど人は幸福になると信じていいるのが一般的なアメリカ人です。しかし、成功しても成功者としての暮らしを維持するために死ぬまでハッスルするしかなくなる。将来の収入や成功を見越して借金してモノを買うのですから(日本のバブル期と同じ)。

私は日本人が学ぶべきは『徒然草』の吉田兼好のような生き方だと思うのです(身死して財残る事は、智者のせざる処なり。)。吉田兼好が『徒然草』を書いたのは14世紀のことです。アメリカの独立は1776年、建国250年の歴史です。アメリカは日本人の本来の生き方に学ぶべきだと思います。

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2024年2月24日土曜日

人生をバランスシートで考える


ポール・マッカートニーのアコースティックギターは親指が凄い。一流のベースプレーヤーなので、ギターを弾いても親指で弾くベースラインが最高にクールです。この曲は中学生の頃「JUNK」の次に弾きたかった曲です。

Blackbird singing in the dead of night. の後に続く take these broken wings ~ のところからベースライン(親指)は5弦を上がって下がります(|3456|7766|54|3333|2200|)。

私もそろそろ人生の先が見えてきたので、中学生の頃から聴いてきた音楽を capitalize(自分のモノ化)していこうと思います。長い間ビートルズを聞かない時期もありましたが、彼らの音楽は自分の人生に最高の楽しみを与えてくれました。そして、半世紀が経った今でも与え続けてくれています。多くの曲はどう弾くか忘れてしまって、最後まで弾ける曲はほとんどありません。10曲くらいは、生きてる間はいつでも弾けるようにしておこうと思い、中学生3年生に立ちかえっています。遺言状の一環ですね。

人生をバランスシートで考えるならば、死ぬときに自分の資本(下の図のEquityの部分)がどういった価値で終わるかという事です。言い換えると、死ぬまでに自分の自己資本比率をどこまで上げられるかという事なのです。


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2024年2月16日金曜日

リーダーであり続けるには?

ダイヤモンドオンライン
“経営の神様”ドラッカーが語る、「成果を出すリーダーの8つの習慣」とは?

https://diamond.jp/articles/-/337767

ドラッカーは30代の頃に読んで教科書にしたものです。今の自分が読んでみるとどう感じるのでしょうね? ドラッカーはビジネススクールで教えるようなことではなく、人間を考えたんだろうと思います。30代に読んでおいて40代で実戦してみるのがいいのでしょう。ドラッカーはリーダーシップ形成のための教科書です。今の日本の政界・財界・メディアのリーダ達を見ていると、ドラッカーからやり直すべきだと強く感じます。

リーダーシップって読書からつくられるのは確かです。それは常に準備しておくということです。そして、リーダーになるような人は幸運やタイミングを逃さない。「Sense and Respond」の sense 力が極めて強い。つまり嗅覚が強い。そして、より多くの実践経験を積んでいる。知識(読書)と実践がリーダーシップに繋がるという事です。

ここからが問題なのです。

強くあり続ける、リーダーで有り続けるにはどうすべきか? 組織のリーダーでなくても、還暦を過ぎた人が残りの人生をどう生きるかにつながるのです。40代後半から50代になるとだんだんと傲慢で独善的になる。組織のリーダーでなくても、高齢になればなるほど組織のリーダーが陥る傾向が出て来るのです。だとすると、自分の人生の振り返り棚卸しをすることが不可欠でしょう(know yourself)。価値観や限られた時間の中での優先順位の整理をすべきなのです。自分をよく観察して目標を再設定する。社会の情況を判断し to-do list を再設定するのです。

60代になってからでは it is too late。

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2024年2月14日水曜日

スーパーボウルとテイラー・スイフトと大統領選挙

The 2024 Super Bowl

もしテイラー・スイフトの恋人であるカンザスシティチーフスの Travis Kelce が逆転タッチダウンを決めたクォーター・バックだったら、もっと完璧なパブリック・ロマンスでしたね。

歌手テイラー・スイフトのことはあまり知りませんが、初めて YouTube で彼女のステージを観ました。ユーミンなんかはスイフトのステージを参考にしているのか?(もしかしたら逆?)。スイフトは自己肯定、自己絶賛型の私小説家じゃないかと思います。なんだか自己破滅型の太宰治とは真逆です。今回のテイラー・スイフトの東京ドーム公演(2月7~10日)の最後の曲『Karma』(因果応報)なんて、彼女のスーパーポジティブな性格を表している歌詞です。シンガー、エンタテイナーとしては実力人気ともに一流でしょう。

テイラー・スイフトは前回の大統領選挙では民主党バイデンを支持しました。今回はどうするのでしょう? 民主党はテイラー・スイフトに民主党支持だと言わせたくてしかたがない。しかし、民主党が大統領選で勝つには、トランプを牢屋に入れるか、選挙で再び不正をやるか、それともテイラー・スイフトを候補に立てるかの三択じゃないかと思います。

アメリカは政治もスポーツもメディアも、当然エンタメも、全てが金儲けの世界です。私はアメフトは好きなスポーツなので毎年スーパーボールを楽しみにしています。スーパーボールを観ているといつもアメリカの大統領選挙が重なってしまいます。スーパーボールのハーフタイムショーなんて、大統領選挙のスタジアム(アリーナ)でのキャンペーンに近い。

さて、どちらかというと保守のイメージが強いアメリカンフットボールのスターを恋人にしたテイラー・スイフトは、前回通りリベラルな民主党を支持するのか、保守の共和党を支持するのか? 楽しみです!

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