2018年7月16日月曜日

NYスタイルのベーグル



日本ではなかなかNYスタイル(ジューイッシュスタイル?)のベーグルにお目にかかりません。アメリカでもニューヨーク以外の土地に行っても手に入り難いのです。NYはジューイッシュの街だとも言えます。

外側はパリッと香ばしく、中はアルデンテというかモッチリした食感(moisture and bounce)がないといけないのがNYスタイルのベーグルです。10年以上前から日本でも広がって、今では日本にもベーグル専門店ができるほどなのですが、日本のベーグルはアゴが疲れるほどの堅さとモッチリ感に欠けるのです。

パン作りの工程は、材料を混ぜて、捏ねて、発酵をして、生地を休ませて、オーブンで焼いて、、、だと思います。しかし、ベーグルはオーブンに入れて焼く前に「茹でる」のです。この「茹でる」が内部のモッチリ感(moist)を作るのでしょうか。もう1つの特徴は他のパンと違って卵やバターが使われていません。ヘルシーに思えるのですが、私はたっぷりのバターを「挟んで」食べるのが好きです。人生は短い、常にヘルシーじゃないもののほうが美味しいですからね! 

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2018年7月8日日曜日

会話に必要な引き出し


たとえ賛成しなくても相手を理解しないと会話は成り立ちません。相手を理解するには少しでいいから教養が必要です。自分の引き出しに経験や知識が詰まってないといけません。若い時は引き出しの中は空っぽかガラクタばかりかも知れませんが、年齢を重ねるにつれて自分のストーリーでいっぱいになってくるものです。

昨今コミュニケーションがうまく行かないことが問題になっています。

相手を理解する姿勢や習慣がないと会話にはならないでしょう。それは自分で考えることに慣れていないことが原因であるとも言えます。スマホでのチャットは製造工場の組み立てライン作業のようなものです。ニュースを見ているといっても流れてくるものを受動的に閲覧しているだけになっているかも知れません。自分の頭で考える「間」や引き出しの中味がないといけないのです。「間」を考えずに反応していては、他者との会話にはなりません。本人はテキパキと仕事をこなしているように感じているかも知れませんが。

コンサルタントの仕事というのは掴みどころのないものですが、実は以上のことを職業としているのです。日本のコンサルタント業界のレベルも先行き不安ですね。

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2018年7月4日水曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 9 (おわり)

ナッシュビル ダウンタウンのバプティスト教会

経済が最も急成長する米国の大都市圏トップ10
(労働統計局 2015-2016) 

1位 グランドラピッズ(ミシガン州)
2位 オーランド(フロリダ州)
3位 ナッシュビル(テネシー州)
4位 シャーロット(ノースカロライナ州)
5位 ソルトレークシティー(ユタ州)
6位 リバーサイド(カリフォルニア州)
7位 ローリー(ノースカロライナ州)
8位 ジャクソンビル(フロリダ州)
9位 サンフランシスコ(カリフォルニア州)
10位 オースティン(テキサス州)


ナッシュビルの雇用増加率は4%。雇用増加率の上昇幅は全大都市圏で最大の1.84ポイントだったそうです。 

良いことづくめのようですが、一つ気になる点があります。それは、先日ご紹介したバイブルベルトのハブ(中心)ということです。教会の数が多く大きな力を持っています。どの教会に属するかということがビジネスの上でも大きな影響を及ぼすのではないかと心配です。高い規範意識を持つ人たち(社会で有力な地位についている場合が多い)は、有力教会を代表していることが多いのです。要するに、教会がエスタブリッシュメントのグループを構成している可能性があるということです。 

この辺りは宗教に関係なくアジア人である日本人にはハードルが高い点かも知れません。 














黒豆のベジタブル・バーガー
なんだかブルックリンのカフェみたいですね(@ナッシュビル市街)

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2018年6月28日木曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 8

40 トヨタ ランドクルーザー(1981) 当時アメリカで一番売れたトヨタの車。
希少価値はあるが、この車$35k rip off (ぼったくり)だと思う。

北米の日系企業は直近の10年南へ南へと拠点をシフトしてきています。実は、日系企業だけでなく、韓国や中国など他の外資系企業や欧州の自動車メーカーも南部に注目しているのです。生産拠点だけでなく本社を南部に移す動きもみられます。

なぜ南部なのでしょうか? 

労働コストが北部に比べて低いというメリットがあるのですが、単にそれだけではなく南部各州が優遇税制で積極的に企業を誘致し、街おこしに力を入れているのです(すでに紹介した「NashvilleNext計画 等」)。 

南部のメリット 
  • 現時点での労働コスト(中西部との比較)
  • 現時点での生活コスト(北部・西部との比較)
  • 交通の利便性(アトランタやダラスのハブ空港)
  • 気候(冬の寒波で全てがシャットダウンされることがない)
  • 不動産価格
  • 労務関連のリスク(ユニオンの組織率が低い)
  • 税金(所得税、法人税ゼロの地域が多い)
  • 人口増加の傾向
アメリカの良いところは多様性があり常に前向きなところです。これからの10年で全米各州の勢力バランスは大きく変わるでしょう。さて、日本の地方創生とやらはどうなるでしょうか?

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2018年6月27日水曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 7

軍需品をあつかう店(ナッシュビル市街)
護身用の小さなピストルから軽機関銃まで売っています

ナッシュビルはバイブルベルト(Bible Belt)のバックル(Buckle of Bible Belt)と言われています。教会の数はコーヒーショップの数よりも多いそうです。アメリカ北東部のラストベルト(錆びついた工業地帯)と同様にトランプ大統領誕生に貢献した地域です。


バイブルベルトは、アメリカ合衆国の中西部から南東部にかけて複数の州にまたがって広がる地域で、プロテスタント、キリスト教根本主義、南部バプテスト連盟、福音派などが熱心に信仰され地域文化の一部となっている地域。 同様にキリスト教会への出席率の非常な高さも特徴になっている(ウィキペディア)。

アメリカやアメリカ人を本当に理解するには、アメリカの宗教を考えることです。多くの日本人が理解するアメリカとは違うアメリカが見えてくるのです。アメリカ人は負けが嫌いで、一番であることが当然と考える人たちです。実際ベトナム戦争まではそうでした。ところが、バイブルベルトの宗教に熱心な人たちにとって、自分達の生活が苦しい現状を説明できない。これはラストベルトの工場で真面目に働いてきたアメリカ人と同じフラストレーションなのです。ニューヨーク郊外の裕福なアメリカ人(多くはジューイッシュですが、、、)とは全く違うのです。

トランプさんは自分が一番になりたい、アメリカも一番じゃないと我慢ならない。それが自分の仕事だと思っているのでしょう。当然のことですが、日本にだけ親近感を持っているわけではない。全てがトランプ流「deal(取引)」の世界だと思います。冷戦終結から30年、アメリカが無条件に日本を保護する理由はなくなっているのです。

これからの日本を担う若者には一人でも多く本当のアメリカを理解してもらいたいですね。

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2018年6月26日火曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 6

ナッシュビル パルテノン神殿

パルテノン(Parthenon)は、ナッシュビルに作られたアテネのパルテノン神殿の原寸大レプリカです。1897年、テネシー州制100周年記念万国博覧会のために建てられました。忌野清志郎、生前最後のアルバムはナッシュビル録音でした。レコーディングの様子をおさめた写真集にはパルテノン神殿で撮った清志郎の写真も掲載されています。

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シンギュラリティやAIが日本でも大いに議論されているようですが、私は大きな違和感を感じています。それは、知能(intelligence)と知性(intellect)をごちゃまぜにしていることです。人工知能は知能であり人間にできないことが可能です。それは、高速に大量のデータを処理することです。しかし、知性というのは人間のものです。反省とか振り返りとか、要するに、自己認識の範疇なのです。今回のトリップで驚いたことの一つは、アメリカでは哲学まで形式化数量化の学問にしようとしていることです。

アメリカの矛盾は自分たちはナンバーワンで永遠に不滅だと思っていることです。「More もっと!」と永遠に要求する「足るを知らない病」です。これはアメリカ特有の、金持ちが神に祝福されていてエライという考えです。端的にはトランプさんですね。シンギュラリティって、アメリカの金持ち層(エリート層)の発想にぴったしなのです。

新聞など日本のマスメディアやコメンテーターが表層的な理解だけでシンギュラリティやAIを取り上げているのは非常に滑稽です。ここでも手段と目的の取り違えが起こっているのかも知れません。

清志郎の人間性は全面的に数量化や形式化を受け入れるような単純なものではないのです。哲学や文化を定量化形式化してAIに委ねるなんて、アメリカの知識層にしかできない発想です。ナッシュビルの街おこし(NashvilleNext)でナッシュビルのアナログ文化を失って欲しくないですね。

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2018年6月25日月曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 5

16年振りにナッシュビルを訪れ、そのダイナミックな発展を見て日本の地方創生とどう違うのか考えさせられました。

衰退する地方は大抵が極めて閉鎖的な社会です。外からの客観的な意見が必要なのですが、外部の智慧を受け入れようとはしません。高齢化社会が変化を頑なに拒否する傾向が強いことも影響しています。

20年程前4年間毎週のようにニューヨークからナッシュビルに通いました。当時、特に名産と言われるような美味しい食べ物は無かったように記憶しています。敢えていえばCatfish(なまず)料理くらいでした。ところが、今回驚いたことに美味しいものを食べさせるレストランが彼方此方にあるのです。ナッシュビル特産だとは思えないものばかりです。アメリカのどこでもある食べ物なのですが、ナッシュビルなのかテネシー固有の調理法や食べ方で個性をアピールしています。ただ単に食を売るのではなくナッシュビルをアピールするという街おこしの本質を理解しているかのようです。

Martin’s in Nashville


アメリカのBBQはそれぞれ地方のスタイルがあります。これは NashvilleスタイルののBBQ。お店で豚を丸焼きにしてBBQにします。行列のできるBBQレストランです。

The Redneck Taco

タコチップスの上にBBQポークとコールスローとハラペーニョがトッピングされています。ライムを絞って食べます。これは自宅でも真似ができます。ちなみに redneckって田舎者(白人)のことです。

Memphis Dry Rub Wings

チキンウィングにも地方ごとに自己主張があって、これはテネシー州メンフィス名物の Memphis Dry Rub Wingsです。

Hattie B's Hot Chicken














行列のできるナッシュビル名物ホットチキン Hattie B's Hot Chicken からのテイクアウトです。ナッシュビルの街おこしの重要なアイテムとなりつつあるようです。常にすごい行列です。ネットで注文してピックアップするのがお薦めです。

Chicago Style Gyros

ギリシャ料理でポピュラーな gyro 、N.Yや New Jersey ではジャイロといいますが、本当はギロ、ナッシュビルでもギロです。これがシカゴスタイルなのかは不明です。














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