2024年2月24日土曜日

人生をバランスシートで考える


ポール・マッカートニーのアコースティックギターは親指が凄い。一流のベースプレーヤーなので、ギターを弾いても親指で弾くベースラインが最高にクールです。この曲は中学生の頃「JUNK」の次に弾きたかった曲です。

Blackbird singing in the dead of night. の後に続く take these broken wings ~ のところからベースライン(親指)は5弦を上がって下がります(|3456|7766|54|3333|2200|)。

私もそろそろ人生の先が見えてきたので、中学生の頃から聴いてきた音楽を capitalize(自分のモノ化)していこうと思います。長い間ビートルズを聞かない時期もありましたが、彼らの音楽は自分の人生に最高の楽しみを与えてくれました。そして、半世紀が経った今でも与え続けてくれています。多くの曲はどう弾くか忘れてしまって、最後まで弾ける曲はほとんどありません。10曲くらいは、生きてる間はいつでも弾けるようにしておこうと思い、中学生3年生に立ちかえっています。遺言状の一環ですね。

人生をバランスシートで考えるならば、死ぬときに自分の資本(下の図のEquityの部分)がどういった価値で終わるかという事です。言い換えると、死ぬまでに自分の自己資本比率をどこまで上げられるかという事なのです。


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2024年2月16日金曜日

リーダーであり続けるには?

ダイヤモンドオンライン
“経営の神様”ドラッカーが語る、「成果を出すリーダーの8つの習慣」とは?

https://diamond.jp/articles/-/337767

ドラッカーは30代の頃に読んで教科書にしたものです。今の自分が読んでみるとどう感じるのでしょうね? ドラッカーはビジネススクールで教えるようなことではなく、人間を考えたんだろうと思います。30代に読んでおいて40代で実戦してみるのがいいのでしょう。ドラッカーはリーダーシップ形成のための教科書です。今の日本の政界・財界・メディアのリーダ達を見ていると、ドラッカーからやり直すべきだと強く感じます。

リーダーシップって読書からつくられるのは確かです。それは常に準備しておくということです。そして、リーダーになるような人は幸運やタイミングを逃さない。「Sense and Respond」の sense 力が極めて強い。つまり嗅覚が強い。そして、より多くの実践経験を積んでいる。知識(読書)と実践がリーダーシップに繋がるという事です。

ここからが問題なのです。

強くあり続ける、リーダーで有り続けるにはどうすべきか? 組織のリーダーでなくても、還暦を過ぎた人が残りの人生をどう生きるかにつながるのです。40代後半から50代になるとだんだんと傲慢で独善的になる。組織のリーダーでなくても、高齢になればなるほど組織のリーダーが陥る傾向が出て来るのです。だとすると、自分の人生の振り返り棚卸しをすることが不可欠でしょう(know yourself)。価値観や限られた時間の中での優先順位の整理をすべきなのです。自分をよく観察して目標を再設定する。社会の情況を判断し to-do list を再設定するのです。

60代になってからでは it is too late。

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2024年2月14日水曜日

スーパーボウルとテイラー・スイフトと大統領選挙

The 2024 Super Bowl

もしテイラー・スイフトの恋人であるカンザスシティチーフスの Travis Kelce が逆転タッチダウンを決めたクォーター・バックだったら、もっと完璧なパブリック・ロマンスでしたね。

歌手テイラー・スイフトのことはあまり知りませんが、初めて YouTube で彼女のステージを観ました。ユーミンなんかはスイフトのステージを参考にしているのか?(もしかしたら逆?)。スイフトは自己肯定、自己絶賛型の私小説家じゃないかと思います。なんだか自己破滅型の太宰治とは真逆です。今回のテイラー・スイフトの東京ドーム公演(2月7~10日)の最後の曲『Karma』(因果応報)なんて、彼女のスーパーポジティブな性格を表している歌詞です。シンガー、エンタテイナーとしては実力人気ともに一流でしょう。

テイラー・スイフトは前回の大統領選挙では民主党バイデンを支持しました。今回はどうするのでしょう? 民主党はテイラー・スイフトに民主党支持だと言わせたくてしかたがない。しかし、民主党が大統領選で勝つには、トランプを牢屋に入れるか、選挙で再び不正をやるか、それともテイラー・スイフトを候補に立てるかの三択じゃないかと思います。

アメリカは政治もスポーツもメディアも、当然エンタメも、全てが金儲けの世界です。私はアメフトは好きなスポーツなので毎年スーパーボールを楽しみにしています。スーパーボールを観ているといつもアメリカの大統領選挙が重なってしまいます。スーパーボールのハーフタイムショーなんて、大統領選挙のスタジアム(アリーナ)でのキャンペーンに近い。

さて、どちらかというと保守のイメージが強いアメリカンフットボールのスターを恋人にしたテイラー・スイフトは、前回通りリベラルな民主党を支持するのか、保守の共和党を支持するのか? 楽しみです!

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2024年1月28日日曜日

50年の日々

連続企業爆破事件は私が大学生になった頃なのでよく覚えています。この事件の数年前に連合赤軍による数々の事件もあったので、興味をもって調べました。1970年頃までは安保闘争の延長線上で、学生の革命運動に共感を持つ人も多く存在しました。しかし、1972年の連合赤軍の山岳リンチ殺人事件以降は急速に支持を失いました(浅間山荘の連中は革命運動の連中とは異なると思いますが)。

1970年代までは、「セクト」という言葉が通常のニュースにも出て来ていました。日本のセクトというのは、本来の意味と違って責任を取る覚悟がない。セクトが力をつけて結束も強く本流(正統)と議論を重ね互いに切磋琢磨し、自らが正統になって公約を果たしていくというものです。かなりボロボロのアメリカ政治ですが、アメリカ社会の基本はセクトと正統(チャーチ)との闘いが基本になっています(アメリカは宗教国家です)。一方日本政治の野党は野党のまま。与党は権力に胡坐をかきゾンビのように生き続ける)。

1970年代後半の学生運動はノンセクトラジカルで、到底共感や相互信頼を生むものではなかった。そして多くの若者はノンポリに走りニューミュージックと共に虚無的になっていったのです。

70年代から80年代にかけて日本人の生活レベルは飛躍的に向上し、学生運動は廃れていったのでしょう。どういった人生を送るか? 人それぞれなのですが、日本人は損切(速やかにやむ)が下手くそですね。

徒然草131段

おのが分をしりて、及ばざる時は、速やかにやむを智というべし

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2024年1月23日火曜日

The Beatles GET BACK

 

28年ぶりでビートルズの音楽を購入しました。The Beatles 『Get Back』(3枚組 blu-ray)です。1996年に『アンソロジー』をCDで買ったのが最後でした。

我が家には blu-ray のプレーヤーがないので、先にアマゾンで SONYの blu-ray プレーヤーを買う事になりました。ビートルズがいなかったら私の人生はずーっと退屈なものになっていたかも知れませんね。長年あまり聴かなくなったビートルズですが、Get Back で真実の4人に触れた気がしました。

1970年に映画『Let It Be』が日本でも上映され観に行きました。全編を通して漂う暗い雰囲気にがっかりした記憶が残っています。しかし『Get Back』を観ると同じ場面、同じ4人を撮ったとは思えない内容です。映画『Let It Be』の暗澹たる気持ちを一掃してくれました。映画『Let It Be』のマイケル・ホッグ監督は、ビートルズを『平家物語』のように盛者必衰として映画を仕上げたかったのでしょうか?

『Get Back』を観ると、2024年の今でさえ4人は大変魅力的だし、彼らの一挙手一投足がセンセーションです。周りにいるオノ・ヨーコもリンダ(後のポールの妻)もモーリーン(当時のリンゴの妻)もスタッフも皆が仲間で、全員でThe Beatlesのサウンドを作っているということが解ります(決してポールのワンマン・バンドじゃない)。

世界中でどれだけ多くの人が自分の人生を彼らに重ねているのでしょう。私の人生は50年以上彼らと重なっています。私が最初に購入したビートルズのアルバム(LPレコード)は『マジカルミステリーツアー』(1968年)でした。

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2024年1月20日土曜日

心を癒す

コーヒーカップ ウォーマー






能登半島地震 海外メディアが注目する災害時における「日本人の行動」

By - ニッポン放送 

https://news.1242.com/article/490231


日本人の自然に対する考え方や概念は欧米人のそれとはだいぶ違う。しかし、AIがどれほど発達しようが、日本人の生き方に共感する外国人は少しずつ増え始めている。地震があろうが津波があろうが、敬遠されるのではなく、日本的な生き方や考え方はむしろ尊敬されているのである。それは音楽家であったり(ロックミュージシャンさえ)芸術家と言われる人たちに多い。彼らは情緒を対象としているからである。

残念な事に日本文化の中にいる日本人が忘れている。最初は忘れさせられたのだが、ChatGPTによる芥川賞受賞作品などの話題にふれると、いまだに忘れることが進歩であるかのようである。

アメリカで心理学というと、深層心理というよりも、所謂、行動心理学です。統計をとってデーターを集計して分析する。統計数値を見ているのであって、人の心を見ているわけではないと思います(私は心理学が何であるかをよく理解していませんが)。

今の世界は、個人も国家もエゴが充満していて(要するに、多様化やグローバリゼーションです)、エゴだらけで、エゴとエゴの戦いじゃないでしょうか? もともと心を癒すのが目的の宗教が、自我を緩和するのではなく自我を増長して相反する自我を抹殺しようとする。

ぼくたちの思惟が他人の思惟とくいちがうとき、あるいは現実の抵抗を感ずるとき、ぼくたちのなさねばならぬことは、それらを性急にくみふせようとあせることではなく、まず自己の発生の地盤を見いだすことである。
(福田恆存『一匹と九十九匹と』1947年)。

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2024年1月19日金曜日

ポピュリズムに乗っ取られた報道

 

井の頭公園の夜明け
日本はすべて山の中である、、、、か?




能登半島地震で国民を不安にさせる報道の特徴とは?
2024年1月16日 Wedge Online)


日本の報道姿勢の倫理観念は風前の灯です。視聴率や販売部数しか考えていないのでしょう。

大正時代後期から昭和にかけてメディアが発達しました。新聞各紙は発行部数を伸ばすためにセンセーショナルに書きまくった。それが全てではないでしょうが、その後の昭和の戦争に進んで行く要因の一つであったことは明白だと思います。

現代のデマゴーグは昭和初期よりも高度で悪質です。テクノロジーが急速に進化してデマゴーグに加速度をつけているからです。インターネットや生成AIで人々の意識を操る。世論操作をする。結果、ポピュリズムに乗っ取られる。今の日本でしょう。

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