2018年3月31日土曜日

生き残るための条件

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
(2017年 イギリス映画)

辻一弘さんは、2017年の映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、主演のゲイリー・オールドマンからオファーを受け、特殊メイクを担当し、第90回アカデミー賞においてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞しました。

辻さんは、「競争の激しいハリウッドの世界で生き残るために必要な条件とは何でしょうか?」という質問に対して以下のように答えています。

きちんと努力して結果を出すことです。ビジネスの世界でも同じだと思いますが、ハリウッドではプロデューサーやスタジオ関係者など「納得させなければならない人たち」が多い。全員を満足させる答えを出すためには、「自分に何が求められているのか」を、しっかり把握している必要があります。並みの仕事をしていてはダメだということです。飛び抜けたものを生み出さないかぎり、生き残ることはできません。人と違うことをすれば注目されます。自分のこだわりをしっかり持って、他との違いを出すことが重要です』

日本の教育は独自性を育まない。もし子供たちが独自性を出せば、先生からは「協調性が無い」と批判され、内申書は悪くなる。こういった教育を長年続けた結果、自立性が欠如し自尊心が欠落した大人ばかりになってしまった。それが今の日本なのです。

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2018年3月24日土曜日

自信回復の三回目


三回目の蕎麦打ち。自信は7割程度回復しました。
失った自信の回復は、立ち止まらず成功するまでやり直す事です。

もちろん蕎麦打ちにまだまだ改良の余地はありますが、今回は満足満足。














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2018年3月19日月曜日

摘みて帰らぬ


奈良の秋篠川沿いを歩いていると土筆を見つけました。

近くの幹線道路の排気ガスのせいか、記憶にある土筆とは少し様子が違うような、、、。摘んで煮て食う気にはなれないので摘みて帰らぬでした。 


つくづくし 摘みて帰りぬ 煮てや食はん 
ひしほと酢とに ひでてや食はん  ~正岡子規 『病牀六尺』 

(「つくづくし」は土筆のこと。「ヒシホ」とはひしほ醤油)。

土筆に関する子規の俳句です。

「家を出でゝ土筆摘むのも何年目」
「女ばかり土筆摘み居る野は浅し」
「病床を三里離れて土筆取」

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2018年3月15日木曜日

自信を回復するには

捏ね








二回目の蕎麦打ちは大失敗でした。「のばし」と「切り」の失敗です。結果、麺が予定よりも太くなってしまった。慢心油断ですね。一回目が予想外に上手くいったので自信過剰になったことや、そば切り包丁を手に入れて気が緩んだことが原因です。

料理というのは上手く行かないと、本当に落ち込みます、悲しい。でも、三回目は成功させる決意です。自信というものは、立ち止まっていては回復しない。成功してはじめて回復するものなのです。だから再び成功するまでやる!

 のばし
きり
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2018年3月10日土曜日

成金や成り上がりはエライか?

2018/03/06 22:05 Forbes
ジェフ・ベゾスが初の首位に フォーブス世界長者番付 2018
アマゾン、ジェフ・ベゾスCEO
Photo by J. Merritt/Getty Images

日本人は「成金」とか「成り上がり」に対しては良いイメージがありません。軽蔑の対象になることもあります。しかし、アメリカでは一発当てて大金持ちになった富裕層は尊敬され羨望の的です。それがアメリカンドリームというものです。

ここまでは誰もが知っている事と思います、、、が、実はもう一つ。

アメリカ人は、成功者は神様が目をかけてくれたから成功したと考えるのです。ここがイギリス国教会などのキリスト教と違うアメリカのキリスト教です。要するに、神様との関係は、片務的でなく、自分のやってきたことに対して神様が成功させてくれた(give and take)、だから、自分は一番正しいと考えるのです(トランプさんは端的な例です)。

ところで、べゾスさんはウィキで見ると無宗教となっていますが、実際はどうなんでしょう?

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2018年3月4日日曜日

スマホにはどういった問題があるのか?

早朝の三鷹駅

今朝は夜が明けてからの散歩になりました(通常は暗い時刻に散歩します)。午前6時の三鷹駅周辺。夜遊びの若者たちが駅から出てくるのですが、驚いたことに100%がスマホを見ながら歩いています。彼らは、電車の中でも歩いていても深夜でも早朝でも自分の世界に閉じこもっているのですね。私はスマホどころか携帯も不携帯で平気なのですが、、。

ゲームをやっている人以外でスマホと睨めっこしている人は、能動的に情報を検索しているのでしょうか? それとも、表示されている情報を受動的にブラウズしているだけなのでしょうか?

ibgでも数多くある課題の一つなのですが、日々の行動が工場の組み立てラインの作業のようになっています。目の前のものを処理するだけ、思考や判断する時間が省かれる傾向にあります。チャットなども問題です。メールさえ書かなくなっているのです。例えば、プロジェクトのメンバー間の確認作業でさえチャットで済ませてしまいます。それが、効率的で仕事ができるコンサルタントのやり方だと信じているようです。大きな勘違いです。

これらは、読む力・書く力の極端な劣化の原因になっています。長い文章を読んだり書いたりしないと、自分を振り返って思考することも反省することもできません。数日前にも書きましたが、カーリングの藤沢選手がトレーニングした「Meta-cognitive ability(高次認知能力)」を養うことができないのです。http://ibg-kodomo.blogspot.jp/2018/02/blog-post_26.html

スマホ相手に自分の世界に閉じこもっていると、社会認識の能力の発達が阻害されるでしょう。それは、高次認知能力の前提となるものです。

社会認識の能力
  • 察知力(相手の内面性など)、
  • 理解力(相手の感情・思考など)、
  • 社会力(社会状況の理解など)
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2018年3月1日木曜日

自己啓発本が売れているらしい

出版不況が続く中で、自己啓発本が売れているそうです。
出版もアメリカ的になってきたのでしょうか?

英語で con man というのは信頼(confidence)を売る詐欺師のことです。即座に信頼を勝ち得て偽物を売りつける詐欺師。アメリカ的自己啓発本って、なるほどというのもありますが、多くは con manを速成(促成)する手段なのです。

アメリカのテレビ伝道も多くの宗教家も宗教(神学)というよりも自己啓発産業です(life coach といわれる)。自己啓発本なんて、con man の重要な武器(手段)だと思います。ポジティブ産業に騙されちゃいけませんよ。

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「生きづらい」と感じる人が増加?
出版不況の今、「自己啓発本」なぜ売れる

 日経スタイル 2018/2/27