2018年5月29日火曜日

仕事より私生活 8割

今年は早いか?

繰り返しになりますが、仕事を金銭を得るための手段と考えると辛い人生になると思います。決して幸せになれない。自分は一人で生きられる一人で死ねると思うのは非常に傲慢な考えでしょう。

将来幸せになりたいとかお金持ちになりたいと思うのは自由ですが、現実はどうなるかわからないものです。大切なのは自分のポリシーというか流儀があって、こうやりたいと言う軸がないといけないのだろうと思います。理想があるから軸ができる。理想と現実の間にはギャップがあり、そのギャップをコントロールする、それが生きるってことじゃないですかね。

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19年入社の学生「仕事より私生活」8割 民間調べ 

2018/5/28 15:06
日経新聞「仕事よりプライベートを優先、いずれは転職も」。就職情報大手ディスコ(東京・文京)が28日発表した2019年春入社予定の学生向け調査でこんな職業観が明らかになった。働き方の理想として「仕事よりも私生活優先」に「近い」「やや近い」と回答した割合は78%と3年連続で上昇した(以下略)。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31041670Y8A520C1XXA000/?n_cid=NMAIL007

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2018年5月24日木曜日

徳島ラーメン

「麺王」で作った徳島ラーメン

徳島の友人が徳島ラーメンや鳴門ワカメなど阿波の名産を送ってくれました。早速鳴門ワカメを入れて徳島ラーメンを作ってみました。

茶系と呼ばれる徳島ラーメンが有名だそうで、濃口醤油を使用した豚骨醤油味のスープに豚バラやもやし、ネギ、生卵のトッピングを入れるそうです。しかし、私は一般的なチャーシューとほうれん草、ネギ、メンマ、ゆで卵と鳴門ワカメのトッピングです。徳島ラーメンはネットで調べると、ごはんと一緒に食べるから味が濃厚だそうです。私はごはんと一緒に食べないので少し薄めてちょうどいい。鳴門ワカメともよく合います。










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2018年5月23日水曜日

フィデューシャリー・デューティーとは「受託者責任」


Fiduciary Dutyとは何か?

これはUSで仕事をしたことがある方なら一度は遭遇した用語だと思います。日本語にはならない英語の一つではないでしょうか(私は法律の専門家ではないので要確認です)。

「Fiduciary Duty」には2つあって「Duty of Care」と「Duty of Loyalty」とに分かれています。

「Duty of Care」というのは「同様のポジションにある賢明な方が選択するであろうという方法で奉仕する義務」ということです。「Duty of Loyalty」というのは、「自分の利益を後回しにしてでも忠実に義務を果たす」ということです。Family Lawでは親は未成年の子にFiduciary Dutyを負っています。自分の身の危険をかえりみずに子の安全を守るというのは、法の目から見れば当然のことなのです。アメフトのヘッドコーチ(監督)と選手の関係もそうだと思いますね。

ビジネスの世界では、会社の役員は、株主全員に対してFiduciary Dutyを負っています。自分の役員としての地位を利用して自分の身内と会社との取引をして会社に損失をもたらすと、その役員個人に株主から損害賠償請求ができます。

パートナーシップの弁護士事務所とかコンサルティング会社でもFiduciary Dutyが議論になります。パートナーは本来自分の利益を後回しにしてもクライアントや部下に奉仕すべきなのです。組織内の上下関係は日本の中世でいう主君と武士の関係と同じです。 部下も個人的にFiduciary Dutyを負っていると考えます。御恩奉公の関係ですね。つまり、日本の封建制度です。

元々これは日本人の美徳であったはずです。でも、そんなFiduciary DutyやDuty of Loyaltyは今の日本では影も形もなく蒸発しています。いたるところに偽善や卑怯が蔓延しているようです。

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2018年5月17日木曜日

葛藤や緊張でバランス感覚を身につける

中古ボールは experienced ball ! @ NYのゴルフ練習場

「日本人のリーダーに不足しているものは、initiative(イニシアチブ)、determination(決断力)、sense of humor(ユーモアのセンス) の3つである」。「この3つの欠落が仕事をつまらなくしているし、日本人以外の人たちとの協業をギクシャクしたものにしている」。

昔々日本企業とのミーティングやセミナーで若い私が発言していたことです。無謀でしたねぇ~。大きなミーティングで緊張を緩和するためにジョークをとばしても、失笑をかうか時には怒られることさえありました。

ただし、企業の中には一人くらい会社を斜め上からみている部長や本部長がいて、生意気な私の意見を支持してくれる人がいたものです。20年以上前のことです。ここ数年そういった気概のある人はどこを探しても見当たらない、、、。

江戸時代の日本人は落語の世界に出てくるようにユーモアの精神がありました。そして緊張や葛藤があった。藩が国であり国境には関所が存在した。士農工商という緩やかだけど階級の別もあった。江戸時代は多様性の文化だったのです。内的にも外的にも不安定だった。だから、個人と集団の間には一定の葛藤や緊張があったのだろうと思います。

ところが、今の日本は均一的で金太郎飴です。そして、金太郎飴の図柄から少しでも外れると容赦なく攻撃されるし排除されてしまう。葛藤に慣れていないから、葛藤に出くわしても打開するためのルール作りが苦手です。これは政治では外交の稚拙さだし、大企業の M&A の失敗や様々な社内改革の泥沼化に表れています。勿論、冒頭でお話したようにリーダーシップの資質の問題もあります。

過度の葛藤や緊張は良くないのですが、それらを効率よく避けることが賢い生き方や働き方だと考える社会に発展はないのです。バランス感覚は、葛藤や緊張に対応することにより鍛えられる。バランス感覚を身につけることが今後ますますキーポイントとなるでしょう。

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2018年5月11日金曜日

五月病の原因とは?

知性の構造  西部邁(1996年)

五月病のことが話題になっていました。大学の新入生や新入社員などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。五月のゴールデンウィーク後に起こるので五月病と呼ばれることは皆が承知のことです。

『知性の構造』(1996年 西部邁)に 「日本は個人主義と集団主義の間の葛藤が少ない(緊張が足りない)、だから平衡感覚が未熟である。平行感覚を鍛えていないものは、突発的危機(外圧など)のなかで右往左往する」とあります。

五月病は新入生や新入社員だけの問題ではないでしょう。大人になる過程で緊張や葛藤の中に身を置くことに慣れていない。そもそも日本は、単一民族であるし島国なので葛藤が少ない社会です。さらに国全体がウルトラ過保護になっています。

組織の中では葛藤、つまりコンフリクトを避けて効率よく仕事をこなそうとするか、コンフリクトが有りすぎてお互いを避け話もしない。これでは個人としても組織としても強くなれない。だから、ひとたび組織の外や国外との葛藤や強い緊張が起こるとパニックを起こします。要するに、対応するためのバランス感覚が足りないのです。

「葛藤」は学校や会社の中のいたるところに内包されています。だから、普段からそれらを避けるのではなく、しっかりと認識して上手に活用すればバランス感覚は身についていくと思います。

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2018年5月6日日曜日

親友交歓


ゴールデンウィークといっても特別なことが何もないのが私のゴールデンウィークなのですが、今年は四国から38年前の仕事仲間がやって来ました。親友交歓です。

彼がお土産に持ってきてくれたのが上の写真の「亀の手」です。亀の手は海辺の岩やテトラポットなどに付着している固着動物で、見た目は貝に見えますが実は甲殻類で、カニやエビの仲間です。上京する前に近くの海岸で自ら獲って来てくれました。

対等の友人関係というのは良いもので、もしかしたら、50代60代の人たちにとって一番大事な事かも知れません。太宰治の短編『親友交歓』の最後は「威張るな!」です。今の世の中は至る所で対等な関係が崩れ、誰かが誰かに対して威張っている。そして、そのことに気づいていないのです。

『親友交歓』太宰治(1946年)

自称小学校時代の友人という男の訪問を受けたときのやりとりを描いた話で、主人公の「私」はそのことが自分の記憶に消し難い記憶を残すという。皮肉の効いたユーモラスな作品でありながら、戦後の風潮をよく捉えた作品である(Kindle)。

2018年5月5日土曜日

総合的に判断できる力


国際情勢をみても、日本の政治をみても、経済界をみても、学問の世界も、至るところ縦割りのサイロの乱立です。異なる領域や部門を串刺しにして全体を見ることができていない。そして、どんなに知的な専門家でも、ひとたびマスメディアに登場すると、俗っぽくなる。無理矢理言わされているのか、マスメディアの世論形成に加担させられるようです。

このスライドは20年ほど前に作ったものです。「synthesizing function」という総合してコミュニケートする能力は、以前よりも更に必要になっているのですが、教育に関する議論の方向は逆のベクトルに加速がかかっているようです。

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