2020年3月31日火曜日

これからのリーダーのありかた

朝の散歩

ウィルスの問題にメドがついたら、一番最初に見直さなければならないのはリーダーシップのありかたでしょう。日本のリーダーのコミュニケーションは静的(スタティック)です。それは、専門分野に分けて官僚に分析させるやり方で、動的(ダイナミック)じゃない。

中心となるスーパーパワーのないこれからの世界はウィルスのように加速度的に変化していきます。近代国家のように普遍的じゃないのです。状況を見ながら他者との距離を測りダイナミックで柔軟性のあるコミュニケーションが要求されます。当然、時宜を得た応答が肝要です。

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2020年3月29日日曜日

Social Distance

Social Distance
公共の場での他者との距離

アメリカ型の国家は人間優位であり物質優位の世界観や人間観を持っています。しかし、アメリカもここ半世紀近く悩み続けています。自由主義が行き過ぎて人は自分勝手に振る舞い民主主義の平等性と個人の自由の折り合いがつかなくなったのです。

昔の日本人は自然を敬いました。ところが今の日本は明治維新から欧米型の近代国家を追い続け、いつのまにか自然を敬った日本人らしさを捨て去っていた。欧米は近代国家以後の国家のあり方に悩み続け、グローバル化と脱グローバル化を繰り返してきました(戦争でリセットしながら、、、)。

日本はいまだに強い中心が存在する旧い世界観の中でプカプカと波間で漂っているかのようです。昭和の敗戦後の日本は個人や国家のアイデンティティが希薄です。だから、中心を失った世界の中で自分と他者との距離感をとるのが益々難しくなっているのです。

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2020年3月27日金曜日

反抗的人間

四国の友人から愛媛の柑橘類が届きました。

カミュは『反抗的人間』(1951年)の中で、全体主義への警戒は個々の生に立脚すべきで、生に根差した反抗が連帯を生むと言っています。

われ反抗す、ゆえにわれらあり。

自分の中学から高校にかけてを振り返ると、体制への反抗が学校という不条理(自分にとっての)の前に挫折を繰り返してきたと思います。それが行われるたびに反抗を共有する友達ができました。恐らく、社会人になってからも同じです。とにかく何かに反抗していた。

歳をとっていくにつれて一緒に反抗した彼等との共同性が自分の中で肯定されます。それは彼等との会話が継続しているからです。60数年生きてふり返ってみると、なかなかいい人生だと思う。

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