2011年6月30日木曜日

学生のための人生設計 ~ 自分の人生は自分で決める

大事なことは、先ずは、どういったオプションがあるのかを確認することです。 色んな人の人生を参考にするのもいいと思います。 具体的に、中長期的な計画をたてても、大抵はその通り行かないものです。 そもそも戦略なんて、臨機応変に見直す必要があります。 外部環境も自分も変化するからです。

孔子は、論語(為政篇)で以下のように言っています。

子曰、吾十有五而志乎學(志学)、三十而立(而立)、四十而不惑(不惑)、五十而知天命(知命)、六十而耳順(耳順)、七十而従心所欲、不踰矩

孔子は特別な人だし、今の日本人は長生きしますから、以下のように変更しました(勝手に変更するなんて失礼な話ですね、、、)。


孔子は思想家として30才で一人前になったようですが(而立)、我々凡人は40才くらいまでは修行です。 20代は自分自身の修行で、 30代はチームで仕事をしたり、管理職としての修行です。 不惑の40は意味深長ですね。 アメリカでよく言われる「midlife crisis」です。 「一回きりだと思って、くだらない過ちを犯すな」ということ、つまり、金銭的なこと、異性関係など、余計なことに惑わされるなということです。

50で天命を知るほど人格者ではないので、ささやかでも楽しい人生が送れているかが重要だと思います。 それは仕事であったり私生活であったりです。 60才になるまで自分の人生を自分で決めてこなかった場合、60代以降の人生はかなり苦しくなるでしょうね。

ビジョンなんて、実現できるかどうかは定かではありませんが、社会人になる頃に、自分の人生のビジョンを持っておいたほうが賢明だと思います。 「アンタどうなのさ?」と言われても、私はそんなもの持っていませんでした。 ただ何となく日本脱出を考えていただけでした。

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2011年6月28日火曜日

立体駐車場


広島へは車で行きました。 東名から伊勢湾岸自動車道、新名神を経由して山陽道へ。前回の長距離ドライブでは、コーヒーの自動販売機に驚きましたが、今回はパーキングで、車が出庫する映像を生で見ることができ、びっくりでした。 コーヒーの自動販売機は、コーヒールンバの曲が流れたのですが、今回は音楽はなしです。 The Carsの「Drive」でも流すとオシャレなのですが。

Who's gonna tell you when,
it's too late
Who's gonna tell you things,
aren't so great

You can't go on thinking nothings' wrong
Who's gonna drive you home tonight ?

Who's gonna hold you down, when you shake
Who's gonna come around, when you break


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2011年6月27日月曜日

大和ミュージアム ~ 何かへん


呉市海洋歴史科学館(大和ミュージアム)の 10分の1 戦艦「大和」は、なぜか艦首の菊花紋章が後ろ(展示室の奥)を向いています。

世界一の巨艦を造り、結局、何の役にも立たず沖縄特攻で沈めたわけですが、それらを認識した上で、つまり、教訓は何だったのかを考慮した上で、ミュージアムにして欲しいですね。小中学生の見学者もいっぱいくるでしょうから。 尤も、日本の歴史教育とベクトルはあっているのかも知れませんが、、、。

戦後の呉の復興も展示されていましたが、朝鮮戦争の扱い方など、非常に乱暴な説明ですね。大和の生き残りである吉田満さんのことも、著作「戦艦大和ノ最期」と共に展示されているのですが、日本や日本人の今を生きることの意味を問い続けた吉田さんがご覧になったら心外でしょうね。

大和ミュージアムの基本方針として以下の4つが掲げられていました:

1)歴史的見地
2)学術的見地
3)教育的見地
4)まちづくり的見地

1)と3)に関しては、議論の余地があるようです。

http://ibg-kodomo.blogspot.com/2010/08/blog-post_9592.html

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2011年6月25日土曜日

広島平和記念公園 ~ 「過ち」とは?


広島平和記念公園に設置されている原爆死没者慰霊碑です。 慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれています。 英訳は「Let all the souls here rest in peace ; For we shall not repeat the evil」だそうです。

『過ち』とは戦争という人類の破滅と文明の破壊で、碑文の日本語には主語がありませんが、英訳の『we』とは、「広島市民」であると同時に「全ての人々」(世界市民である人類全体)を意味している」と、広島市は説明しています。

『we』に「広島市民」が入っているならば、「過ちは 繰り返させませんから」でしょうね。 広島市民として、三度目の原爆を落とさせないし、日本政府には戦争をさせませんという決意表明であるべきですね。 また、「過ち」とは何だったのかを様々な角度から検証しないと、310万人の日本人犠牲者に対する慰霊にはならないと思いますね。 それが、日本の歴史教育でしょう。

日本がとるべき現実的な平和戦略を考えられるような国になって欲しいですね。

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2011年6月24日金曜日

久しぶりの広島


久しぶりの広島です。 しばらく来ませんでしたが、街並みが綺麗になりましたね。 人も親切だし、路面電車が走っているのもいい。

上の写真は、夕べ「広島お好み村」というところで食べたお好み焼きです。 大阪は、上本町六丁目生まれの私としては、立場上、「こういったバージョンのお好み焼きもいいんじゃない?」としか言いようがありません。 が、美味しかったので、生ビールがジャンジャカすすみました。


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2011年6月22日水曜日

ジャパン イズ ネイトー

デッキの花

新渡戸稲造さんは、「外国人が日本人を批評し、日本人はとかく嘘をつくというが悪意はない」と書いています。

私は、悪意のない嘘というよりも、日本人は自分を欺いて現実を見ないようにする傾向が強いと思います。 よく言えば運命に逆らわない(fatalistic)性質です。 運命を変えることを評価する傾向のある欧米や、運命どころか、ミサイルで天気まで変えてしまおうとする中国の人たちには理解しがたいことですね。でも、日本人にとって being fatalistic は美徳でもあります (最近、友人たちとのメールのやりとりで fatalistic が話題になりました)。

ビジネスの上では、日本人の美徳は裏目と出る場合があります。 意思決定をする場合です。 日本人は調整に重点を置きますから、どうしようもない時の一手は、いつも、「問題の先送り」です。 これは、欧米や中国の人たちからみると、リーダーシップの欠如とうつるのです。 彼らからすると、日本人にリーダーシップなんて発揮してもらいたくなから、ほくそ笑んでいるわけですが、、、。

因みに、先送りを英語で言うと、no action talk only (NATO) と言います(冗談ですよ)。 昔、アメリカ人の仕事仲間から、「(ジャパン イズ) ネイトー、ネイトー」とからかわれたものです。 辞書で「先送り」を引くと、delay とか put off が出てきますが、随分とニュアンスが違いますね。

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2011年6月21日火曜日

コミュニケーションのレベル


コミュニケーションのレベルが高度になると、信頼や協力関係も上がっていくという説明です。

自分の部門の仕事だけが片付けばそれでいい、自分の与えられた仕事だけが完了すればそれでいいというのが、防御的(defensive)コミュニケーションです。 昔の日本軍の陸軍と海軍の関係や、多くの製造業でも製造部門と販売部門なんて、大抵は防御的コミュニケーションに陥っています。 これでは1+1が0.5にしかなりません。

相手に敬意を表するコミュニケーション(respectful)というのは、少々分かり難いかも知れません。 顔では笑って友好的だけど、積極的に協力するまでには至っていない状態のことです。 会議を開催すれば参加するけれど、前向きな発言はしないで(笑顔で)黙っているケースです。 実は、外国人にとって日本人のこの態度が一番やりにくいのです。この状況では1+1は1.5です。

1+1が3になるような相乗効果を生む(synergistic)コミュニケーションが、信頼を生み協力関係を構築して行くのです。

アメリカが今後も強力で、中国が発展途上国のままであれば、これまで通りアメリカの子分として、列島の中で「見て見ぬふり」を決め込み、自分を騙し続ければいいのかも知れません。しかし、現実を冷静に見てみると、どうもそうは問屋が卸さないような気がします。 コミュニケーションだって、世界の認識を共有しておいたほうが、自己防衛のためにも賢明かもしれません。

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