2010年2月27日土曜日

日本の伝統、文化はすごい。


友人夫婦が、石川県白山のお酒 「天狗舞」 を持ってきてくれました。

「天狗舞」は、日本三大名山である白山の水と加賀平野の良米により、醸し育まれたお酒だそうです(「天狗舞」の車多酒造のHPより)。

日本では、縄文後期から弥生前期に稲作が伝わってくる以前から、原始的な果実酒を飲んでいたと言われています。「魏志倭人伝」にも、3世紀頃、日本では酒が普及していたと記述があるそうですが、果実酒なのか日本酒なのか判明していないそうです。

しかし、「日本書紀」には、須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する時に、酒を醸させて飲ませたとあるので、これが、日本酒の起源ではないかとも言われています。

日本酒は、美味しいお米と水から造られます。 そして、日本酒の特徴は、麹による酒造りです。

麹を使った日本酒に関する記述の最も古い文献は「播磨国風土記」(奈良時代初期)です。「神様に供えた米飯が濡れてカビが生えたので、それで酒を醸し、神様に献上して酒宴を行った」と記述があるそうです。

日本という国の伝統はすごいですね。8世紀の奈良時代には既に、古事記、日本書紀、風土記といった形でドキュメンテーションを行っていた訳ですから。

酔っぱらいの戯言でした。

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2010年2月26日金曜日

高校授業料無償化に思う

高校授業料無償化の審議が国会で始まりました。公私格差が問題になっているようです。しかし、高校の無償化って本当に国が行うべき事なのでしょうかね?日本では、自由と平等の御旗の下に政府が教育に介入しすぎるように思います。実は、自由と平等の名の下に社会主義化が進んでいるように感じるのは、私だけでしょうか?

教育は、自発的に行わなければならないと思います(自発的と言っても自由放任じゃないですよ)。国(文部科学省)や教育委員会が形式的な、そして、自らの保身で教育の現場を上からコントロールすべきではないでしょう。文部科学省って必要なんでしょうかね?次の事業仕訳で、文部科学省を廃止することを考えてみてはどうでしょうか?

アメリカの場合、教育省(Department of Education)は存在しますが、教育制度は各州の管轄なので、統計などを担当しているだけです。連邦政府の官庁としては、職員の人数が最も少ない省です。各州の教育現場は、日本よりも保守的で、強制力が働いていると思います。つまり、子どもに対して親の力が強いということです。

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アメリカの学校には、大まかに言って以下の種類があります(K-12:幼稚園年長~高校)。

1.普通の公立学校
2.トップレベルの公立学校
3.マグネットスクールと呼ばれる公立校
4.私立校(プレップスクール、ボーディングスクールなど)

「1」と「2」の学力の格差は非常に大きい。大抵の親御さんは、家計の許す限り、または、多少無理をしてでも、「2」の学校区に住まいを求めます。まさに、「孟母三遷(もうぼさんせん)」ですね(孟子の母親は、子供の教育のことを考えて三度転居したということです)。

アメリカの固定資産税(Property Tax)は、行政サービス と スクール税から成り立っています(ニューヨーク州)。K-12の義務教育制度の資金を支えるものが、スクール税です。子供がいない家でも、スクール税は課せられます。そして、家の価値は、学校区の善し悪し、つまり、公立学校のレベルで決まります。また、税収入の多い学区は、高給で質の高い先生を雇うこともできます。

上記以外に、ホームスクールがあります。ホームスクールは、学校に通学することなしに自宅で学習し、正規の学校教育に代える教育です。これは、「教育の自由」ということですね。学校に行かせないオプションもあって、それが本当の「教育の自由」と言うことだと思います。

日本にあるアメリカンスクール(ASIJ)は、アメリカの義務教育に準拠した学校で、カリキュラムは、ニューヨーク州の公立校に近いものです。



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2010年2月25日木曜日

ギブソン ES335


1年以上取り替えていなかった弦を新しくしました。

自分の持っているギターは、どれも愛着があるのですが、このギターは特別です。外出から帰って来て、家にあるチェリーレッドのES335が目に入ると、そこはかと無く幸せな気持ちになります。

私のES335は、ギブソンの Historic Collection です。ロングなピックガードに太目の50年代風のネック。アンティーク感を増した渋い風合いのカラー(縁取りの白が黄ばんでいる)。細かなところでは、クルーソンタイプのペグの採用や、ピックアップは1957年モデルのクラシック・ハンバッカーのピックアップの搭載などがイイ味を出しています。

シリアル番号は「A-92076」。1959年のES335をモデルに、2002年に製造された76台目のギターです。

Historic ES MODELS (since 1995):
(A or B)-MYRRR
M is the model year being reissued
Y is the production year
RRR indicates the guitar's place in the sequence of Historic ES production for that year.

Reissue model codes:
2= ES-295
3= 1963 ES-335 (block inlays)
4= ES-330
5= ES-345
9 with an "A" prefix = 1959 ES-335 (dot inlays)
9 with a "B" prefix= ES-355

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2010年2月24日水曜日

教育の自由

カーリングの英国戦とロシア戦を見ました。日本チームの目黒萠絵さんはすごいですねぇ。強靱な精神力と冷静な判断力がないと出来ないです。

オリンピックは国別対抗のスポーツ競技です。実に多くの国があることが分かります。そして、ほとんどの競技には男子と女子の別があります(フィギュアスケートのペアや混合ダブルスのような競技を除いて)。

自由、平等、平和、ジェンダーフリー、社会、グローバル、地球、宇宙、、、。 これらは、今の日本人にとって聞こえのいい馴染みの言葉になっているようです。

教育に関しては、色んな人が様々な意見を持っています。教育だけを取り出して、国と国を比較しようとしても無理ですね。 政治、外交、国防、経済のバランスがとれて、それで始めて教育が意味を持つのだと思います。

国民の間では、オリンピックの時だけ、日の丸と一緒に「国」が少しだけ顔を出すようです。「がんばれニッポン」というかたちで。そして、国民の代表である政治家は、どこの国の政治家だか分からない人が多い。最近では政党の違いさえ分からない。政党毎に主義主張が一元化されていないからでしょうね。

国のビジョンがあり、国策が決定される。それらが曖昧であるならば、義務教育なんて意味をなさないでしょう。 国家は努力してつくるものであり、教育は実現するための重要なツール(手段)だと思います。 全く努力しないで、結果の平等を目指し、みんなで「ニッポンという社会」にぶら下がるのは如何なものでしょうか?

義務教育は、子供たちに日本人としての自信と希望をもたせる内容がいいですね。良いところをいっぱい紹介してあげて、失敗したところも客観的に教える。義務教育として、ごく当たり前のことだと思います。もし、それができないならば、できるようになるまで「教育を受けさせない自由」を認めるべきだと思います。

追)上の文章を書いてからカーリングのスイス戦を見ました。負けちゃいましたね。残念です。

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2010年2月23日火曜日

子ども手当


(毛沢東と江青)


国会で、厚生労働大臣が、子ども手当の主旨説明を行いました。

最初に子ども手当のことを知った時、中国のプロレタリアート文化大革命のことが思い浮かびました。首相や大臣たちが声高に、「子供は未来への投資、子供は社会全体で育てるんだ」と叫べば叫ぶほど、大躍進、文革時代の人民公社が蘇ってきます。

子どもは、社会の所有物ではなく、親のプロデュースで親の愛情を受けて育つと思います。そして、物理的にも精神的にも独立してくると、子どもは、自分の人生を自分でプロデュースすることを開始するものだと考えます。

上の写真は、我が家の居間に飾ってある置物です。中国じゃなくて、新宿で、7年前くらいに買いました。なかなか気に入っているんですよ。いいでしょう?

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2010年2月20日土曜日

ホームパーティー


中華圏は春節(旧正月)。仲間が中国から一時帰国したので、ホームパーティー(新年会)を開きました。

三脚がないので、手持ち撮影です。私のD90には、手ぶれ補正機構付きのズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」が付いています。これが、かなりのスグレモノです。

ニコンのHPより
http://www.nikon-image.com/jpn/products/lens/af/dx/zoom/af-s_dx_18-105mmf35-56g_ed_vr.htm

EDレンズと非球面レンズを各1枚採用し、高い描写性能を実現しています。静粛でスムーズなAF撮影を可能にする小型SWM(超音波モーター)、シャッタースピード3段分相当の高いブレ軽減効果を発揮する手ブレ補正(VR)機構を搭載。広角側は建物やワイドな風景、望遠側はポートレートや風景等の撮影に最適です。

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2010年2月18日木曜日

今朝の風景 (2月18日)

黒のジープ・ラングラーは、カラスみたいです。


ひごろ憎き烏も雪の朝哉     芭蕉
(ひごろにくき からすもゆきの あしたかな)

日本の分別ゴミにかける情熱は凄いものですね。私の住む市は、ゴミ分別専門のホームページまであります。ニューヨークでは、ビン缶と普通ゴミの区別があるくらいでした。区別があるといっても、非常に大ざっぱなものです。ところが、今私が住んでいる市では、7種類のゴミに分別して、それぞれ指定の日時に有料のゴミ袋に入れて、家の前に出さないと、持って行ってもらえません。

生ゴミは月曜と木曜日。正確に9時5分から9時15分の間にゴミ収集車が家の前に来ます。「前の晩や、9時までに出しておけばいいじゃないか」と言われるかも知れませんが、そうではないのです。カラスや野良猫との戦いが待ちうけています。ゴミ袋が荒らされないように、生ゴミは、収集車がやって来る数分前のタイミングで出します。驚くばかりに地域住民の統率がとれています。

カラスのレベルもまた高い! ゴミが出てくるタイミングを理解していて、電信柱や屋根の上から虎視眈々と生ゴミが出されるのを狙っているのです。

芭蕉は、「雪の朝は日頃憎いカラスでさえ綺麗に見える」と言ったのでしょうが、今朝はカラスの姿が見えませんね。 現代のカラスは寒さに弱いのでしょうか?

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