友人夫婦が、石川県白山のお酒 「天狗舞」 を持ってきてくれました。
「天狗舞」は、日本三大名山である白山の水と加賀平野の良米により、醸し育まれたお酒だそうです(「天狗舞」の車多酒造のHPより)。
日本では、縄文後期から弥生前期に稲作が伝わってくる以前から、原始的な果実酒を飲んでいたと言われています。「魏志倭人伝」にも、3世紀頃、日本では酒が普及していたと記述があるそうですが、果実酒なのか日本酒なのか判明していないそうです。
しかし、「日本書紀」には、須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する時に、酒を醸させて飲ませたとあるので、これが、日本酒の起源ではないかとも言われています。
日本酒は、美味しいお米と水から造られます。 そして、日本酒の特徴は、麹による酒造りです。
麹を使った日本酒に関する記述の最も古い文献は「播磨国風土記」(奈良時代初期)です。「神様に供えた米飯が濡れてカビが生えたので、それで酒を醸し、神様に献上して酒宴を行った」と記述があるそうです。
日本という国の伝統はすごいですね。8世紀の奈良時代には既に、古事記、日本書紀、風土記といった形でドキュメンテーションを行っていた訳ですから。
酔っぱらいの戯言でした。
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浅学のため播磨国風土記の話は初めて知りましたが、日本酒は本当にすごい文化だと思います。
返信削除現代の杜氏さんや酒造りに携わっている人の伝統に対するこだわりと、更なる進歩への努力は驚嘆に価すると思います。
どこかで読んだのですが、今では大吟醸では40~50%以上精米歩合ですが、これは現代の技術があってこそ可能になったそうです。
そして、天狗舞の車多酒造さんは創業文政六年以来、麹造りはずっと伝統的な山廃仕込みにこだわっていらっしゃる。
伝統へのこだわりと更なる進歩への熱意があったからこそ、この銘酒が生まれたのだと思います。
我々他の日本人も見習わなければならないですね。。。
東京は安全で便利で快適ですが、日本がほとんどイコール東京になっていくのは問題だと感じます。
返信削除日本の精神史的なものは、東京にはなく(それがコスモポリタンと言われるかも知れないが)、地方の、例えば、こういった杜氏の世界にのみ残っているのかも知れません。
グローバルを叫び(最近ではアジアとの一体化だそうですが)、日本の伝統的な文化・習慣に目を向けないのは、謝っていればそれでいいと蓋をして、過去の戦争を総括しないことと同じだと思います。これらを教えて伝承していくことが本当の教育ではないでしょうか?
教師関係者でもなく、知識人でもない私が言うのはおこがましいですが。ここまで壊れた日本の再生は地方の若い人にかかっているかも知れません。
今、地方分権ということがよく言われます。
返信削除地方分権の目標について、心に響くものを聞いたことがありません。
上記のコメントを拝見し、最も大切な事は地方経済の活性化ではなく、各地方に残っている日本の伝統文化や精神を継承していくことではなかろうかと考えました。
日本は単一民族単一文化であると言われますが、私は決してそうであるとは感じません。
素人考えで恐縮ですが、
「若い人たちが地方毎にある多様な伝統文化を継承し、それを更に発展させていく」
これによって、日本は豊かな多様性や良い伝統精神を取り戻し、究極的には日本の再生に繋がるということは考えられないでしょうか。
今の政府は、「地域主権が一丁目一番地」とか言っていますが、一体何なんでしょうか?ひっくり返っても理に解せない。地域を以て主権とする?一丁目一番地?分からない、、、。
返信削除政治はダメ、外交もダメ、国防と憲法は先送り、教育も実態を知れば知るほど恐ろしくなります。
地方の若者が日本の伝統を伝承することで、100年後の日本の再生を目指すなんてロマンチックじゃないですか?
勿論、食べていかないと行けない現実があるわけですが、、。
総理のお母様に頼みますか?
伝統の継承、長期的には必ずや日本の強みを出す上で大切な事であるかと信じます。
返信削除短期的に経済政策は勿論重要です。
その短期経済政策には、コンティンジェンシー・プランとして、総理のご母堂様からのお小遣い、そしてもう一つ忘れてはならないのは、小沢某氏に各地方の土地をお買い上げ頂く計画を是非とも織り込んで頂きたいと思います。