2011年2月18日金曜日

国語は日本文化そのもの ~ 阿川弘之

新聞に掲載された阿川弘之さんのインタビューです。きちんとした日本語はいくつになっても難しいですが、きちんとした日本語がないと、外国語の習得なんて表面的なものに終わってしまうでしょう。

錨をおろして(下)作家・阿川弘之 産経新聞 2011.2.17 02:57

国語は日本文化そのもの

 --最近読んで面白く思われた本は

阿川 本じゃないが、「文芸春秋」昨年12月号の、小泉進次郎さんのインタビューが非常に面白かったね。何に感心したかって、日本語の勉強してるってとこ ろ。1年生議員だから政治的問題でいろいろ勉強すべきことはあるだろうに、日本語の勉強を優先させるってのはちょっと変わってるし、大変な見識だと思って ね。国語を大事にしようって政治家は、あんまりいないんじゃないかな

 --連載「葭(よし)の髄から」でも、言葉についてしばしばお書きです

阿川 国語というのは日本の文化そのものですからね。やはりきちんとした日本語を使ってもらいたい。特に家庭ではそうです。めちゃくちゃな言葉を親が使っていれば、子供はその影響を非常に大きく受けますからね。美しい日本語ってのは、美辞麗句、美文調でかしこまれってことじゃく、ユーモラスでも構わないんだ。ただ、たとえば今のテレビのお笑いタレントが使っているような、めちゃくちゃな言葉で子女の家庭教育をやるってのは好ましくありませんね

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2 件のコメント:

  1. 日本の中にいる人には変化はわからないのかもしれませんが、海外に住む私には不思議な言葉が現れています。それも、新聞やビジネス誌にです。幾つか例を挙げます。
    1.あらゆるものに”力”をつける。仕事力、現場力、結婚力、など。私にはとても抽象的な表現で違和感を持ちます。
    2.”XX目線” :これは視点とか観点という意味なのでしょうか。
    3."立ち位置”
    4.”見える化” : 可視化の事と思いますが、違和感があります。

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  2. この春から小学校での英語教育がはじまるそうです。日本語のほうは大丈夫でしょうか?

    私はビジネス誌を読まなくなって久しいですが、理由は、記事の内容もありますが、日本語の問題も大きいのです。アウトプット軽視の自己満足の記事が多い。読者を無視して自分勝手な世界で記事を書いていると思うのです。

    私のブログは隠居の戯言、自己満足の極みですから別です(失礼)。

    ***

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