2010年1月19日火曜日

小学生のSWOT分析

コンサルタントが使うツールの中にSWOT分析というのがあります。SWOT分析は、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字をとったもので、戦略を立案するために現状を分析する手法です。

1月17日、子ども教育のパイロット・プログラムで、小学生の子供たち(1年生から5年生)に、SWOT分析の簡略化したものを試してもらいました。「ニンテンドーのWIIとDS、どっちが好き?」と題して、WIIとDSの比較検討です。

チーム毎に、S(強み)とW(弱み)を整理し、フリップチャートにまとめ、検討結果の発表を行いました。



市場などの外部要因の分析であるOとTは難しいので、今回はSW分析のみです。

好きなものについて考えて議論することは、子供たちにとっていい練習になると思います。最初は何が起こっているのか戸惑っていた1年生たちも、4,5年生のリードのもとに自分たちの意見を明らかにしていました。5年生の女の子はコンサルタントのようなファシリテーターでした。

学習には様々な方法があると思います。例えば、小学校の算数でいい点をとることと、算数について考え出し数学に興味を持つことは、次元の違うことです。小学生でもSW(OT)分析は可能でした。できれば小学校でどんどん試してもらいたいですね。

私自身、ビジネスパーソンに対する研修は何度もやってきたわけですが、小学生相手に話をすることなど経験がなく、大変緊張しました。小学校の先生というのは責任重大で、先生の果たすべき役割は一体何なのか、もう一度よく議論する必要があると感じました。

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2 件のコメント:

  1. 然るべき人が、然るべく指導すれば、日本の子供達は大きく成長する可能性を秘めている。可能性を引き出せていないのは、子供にとっても、親にとっても、日本の将来にとってもとても大きな損失だと思います。

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  2. ご存じのように、私は先生ではありません。実際に子供たちの前に立ってみて、事の重大さに緊張しました。先生は、単に学力を伸ばすコーチではなく、立派な人格者でないとダメですね。色んな役割を1人でこなさなくてはいけないのだなと実感しました。

    今の親たちは、学力に関しては、学校ではなくて、塾に期待しているのでしょう。学校に対する期待は、社会姓や協調性だと思いますが、先生や学校によっては逆効果である場合もあるのでしょうね。義務教育の役割は重大だと思います。

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