どれだけ年月が経とうと、普遍的なメッセージのある映画は色褪せないし、繰り返し観ることができると思います。「イージー・ライダー」は、私にとってそういった映画の一つです。
初めて観た時は、何に対して感動したのかよく分かりませんでした。はっきりしないまま40年近く経ってしまいました。しかし、年を取って、つまり、多少なりとも色んな経験を積むことによって、何となく「自由」の意味するところが分かってきたような気がします。
「Freedom Talk」と言われるシーンで、ジャック・ニコルソンがデニス・ホッパーに自由の意味を語りかけています。
https://www.youtube.com/watch?v=Gc11mJGre10
JN
「That's right. That's what it is all about. But, talking about it and being it..... that's two different things. It's real hard to be free when you are bought and sold in the market place. 'Course, don't ever tell anybody that they're not free.... 'cause then they gonna get real busy killing and maiming to prove to you that they are. Oh, yeah, they gonna talk to you and talk to you and talk to you about individual freedom. But, they see a free individual. It's gonna scare them」
(せやで。大したことやおまへん。せやけど、自由を語るんと自由でおるってことは、まるっきし違っとるってことなんや。この世の中で、仕事をしもって、何やらかの稼ぎがある状況で自由でおるってことは、えらい難儀なことなんやで。もちろん、奴らに対して、『あんさんらは自由とちゃう』って言うてはあかんよ。そんなんしたら、おのれらが自由やってことを、自分(あなた)に言いたくて、追っかけてきて、殺されてまうで。そうやでぇ、彼らは自由の意味を自分(あなた)に説明しちゃるって、しつこーなるんやで。でもな、彼らは実際に自由な人間を見たらやな、ごっつう恐ろしくなるんやで。わかるか?)
DH 「Well, it don't make them running scared」
(けったいやな、ワシは彼らを怖がらせることなんかあらへんで~)
JN 「No, it makes them dangerous」
(ちゃう、ちゃう。怖がらせるどころか、自分(あなた)が象徴しとる自由は彼らを危険にするんや。気いつけなアカン)
なぜ大阪弁かって?
それは、40年程前この映画を見たときの私の頭の中の言語は大阪弁だったからですよ。
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