2010年9月1日水曜日

初心忘るべからず

「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いでがんばります!」と声高に叫ばれてもね、、、。

「国民のために」とか「国民のみなさま」と言われる度に、「お願い、あなたの言う国民から私だけは外してくれ~」と叫びたくなります。「初心に戻る気持ち、それは去年の衆議院選の頃のような熱い思いに立ち返ることだ」と言われても、私は熱くなっていなかったので分かりません。そんなことよりも、ドルに対する円高や中国元に対する円高を一刻も早く何とかして欲しいと思います。

「初心忘るべからず」。これは、世阿弥の晩年の著書「花鏡」にある言葉です。

  • 是非とも初心忘るべからず(若い時の失敗や身につけたことは絶対に忘れてはいけない)
  • 時々の初心忘るべからず(歳とともに、その時々に身につけたことを忘れてはならない)
  • 老後の初心忘るべからず (老齢期には老齢期の試練なり初めて経験することがある。年相応の演技は重要)

世阿弥さんが言われる「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく姿勢を意味しています。生きている限り試練は断続的にやってくる、一つ一つが勉強だから対応して乗り越えなさい、そうすることで試練が経験になり身についていくのですよ、と。それには、高い「志」と自分を冷静に見つめる「謙虚さ」が重要だと言っているように思います。これらは、1990年代にハーバード大学や南カリフォルニア大学のビジネススクールの先生たちが盛んに提唱したリーダーシップ論に近いものです。もしかしたら、彼らは世阿弥を勉強していたのかも知れません。

昨今の政治家先生の言われる「初心」には違和感を感じますね。そもそも「志」は何を目指しているのか怪しげだし、「謙虚さ」に関しては、謙虚な言葉とは裏腹に、実は、能力と経験のなさを誤魔化す傲慢さがチラチラと見え隠れしているような気がします。

どう思われますか?
日々の生活に関係ないですよね、、、。

***

3 件のコメント:

  1. 「謙虚さ」に関しては、謙虚な言葉とは裏腹に、実は、能力と経験のなさを誤魔化す傲慢さがチラチラと見え隠れしているような気がします。"
    は全くそのとおりです。今の認知症総理にピッタシです。今頃開き直って対立候補との違いを,公約を甚だしく本質的に変えることで現実性主張するなら総選挙すべしですよ。前の首相は程度の低い言い訳に終始して、党の公約だとか自分の公約(私約?)だとかごちゃごちゃ言っていましたが、そのころから総理が変わっても論理的政治的文法的道理的に民主党が選挙で勝った道義は完璧に破綻しているのは同じなので総選挙しかないでしょう。対立候補の闇の親分だった方は、公約は守ろうとするばかりか、公約になかった外国人基本法も成立させ、ひたすら隣国に仕えるべく安保まで破棄するんでしょうね。これからわが国はどうなるんでしょう?

    返信削除
  2. 今回の民主党の党首選なんて、マスメディアは無視するか、最小限度で報道すればいいのに、マスメディアが四六時中取り上げる(よからぬ陰謀か視聴率確保のためか、、、)。だから、大衆である日本国民は煽動されてしまう。海外にいる場合、日本マスメディアの波動攻撃にさらされる時間が圧倒的に少ないので、冷静に列島を見ることになると思います。

    ウチは新聞もとっていないし、TVも映るか映らないか分からないけど、日本に住んでいる限りよほど注意しないと洗脳されてしまうでしょうね。恐ろしい。

    ***

    返信削除
  3. ところが海外でもテレビジャパンとかが入る地域にいるとあたかも缶さんとオザワさんが唯一の選択肢であるかの既定事実を異常演出し討論を放送しています。(ぼくも見なきゃいいのにと思いますが、夕食時にやってたので見ちゃった)缶さんは3ヶ月はいかにも短いのでもっとやらせてくれというのが最終的な本音。この人1年とかやってみていよいよやばくなったら(身の丈の結果に日本を引きずりこんで)、サッサとその時の尻拭いを期待される人か、権力は剥奪されても私は市民活動家から首相までよくやったと言って辞めそうでうです。オザワさんはもッともっと深く隣人に日本を売り飛ばす事を考えていますね。深さはオザワ、怖さもオザワですね。

    返信削除