2012年8月25日土曜日

アリストテレスの提灯 ~ 教育論

 

ウニの強力な歯をもつ口とアゴを「アリストテレスの提灯」というそうです。 アリストテレスが発見して命名しました。 アリストテレスは、何に対しても興味津々だった人のようです。 さて、 アリストテレスは教育に関して何と言ったのでしょう?
 
アリストテレスは『政治学』の中で、「人間は政治的動物である」と定義したことは有名です。 これは、自足して共同の必要のないものは神であり、共同できないものは野獣である。 だから人間は共同して生きる政治的動物だと言ったのでしょう。
  
『政治学』の中で、人は3つの大事なプロセスを経て有徳な善人になると言っています。

1.出自
2.習慣
3.理(ことわり)

「理を学習する前に、正しい習慣をつけなさい。 また、精神的なことを始める前に、肉体的に鍛える必要がある。 子供の教育は、体操術や訓練術から始めなければならない」。 健全な精神は健全な肉体に宿るということでしょうか?  「まず獣身を成して後に人心を養うのが私の主義だ」と言って、八、九歳か十歳になるまで子供に読書をさせなかった福沢諭吉の子育てと同じですね。 福沢さんはアリストテレスの『政治学』を参考にしたのかも知れません。 

私は幼稚園の頃から学校や先生には極力近づかず、自分の思想に従って大人になり今に至っていますが、逮捕されるようなこともなく、なかなか楽しく毎日を過ごしております。 反省すべきは、子供の頃にもう少し肉体的に鍛える必要があったということです。 

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