2011年7月25日月曜日

今、問われていること

戦艦大和が建造された呉港のドック

「それは呉の闇市から始まった」。

東映映画 『仁義なき戦い』 の冒頭は、原爆のキノコ雲のシーンからです。夏になると、なぜかシリーズを通して見たくなります。 以下の5つの作品で、昭和21年から昭和44年頃までの日本をカバーしています。 ②は番外編なので、①、③、④と⑤の4編を見ればいいでしょう。

① 仁義なき戦い(1973年)
② 仁義なき戦い 広島死闘編(1973年)
③ 仁義なき戦い 代理戦争(1973年)
④ 仁義なき戦い 頂上作戦(1974年)
⑤ 仁義なき戦い 完結編(1974年)

戦争から暴力へ、暴力団の抗争、暴力団と占領軍の関係、暴力団と警察や地方議員との癒着。 朝鮮戦争を背景に日本は復興して行きます。 その後、暴力団は政治団体へと進化します。 世界では、ベトナム戦争が起こり、冷戦を経て東西ドイツの統一、ソ連の崩壊から経済のグローバル化と中国の台頭、湾岸戦争が起こり、2001年にはアメリカ同時多発テロ事件が発生しました。 日本はどうでしょう、高度成長からバブルへと。 バブル後の失われた10年(lost decade)は、10年が20年になり(another lost decade)、さて30年目になるのでしょうか(the third lost decade?)。

『仁義なき戦い』の巻末の一行は、「つまらん連中が上に立ったから下の者が苦労し、流血を重ねたのである」です。

いつまでやるんでしょうね? 氷山の下の部分、つまり、日本という国家や日本人の生き方の部分が問われていることに気づいて欲しいですね。

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