2011年3月27日日曜日

奴隷解放が必要な日本

被災者たちは前を向いて何とか乗り越えようとしています。「限りなき悲哀」としか言いようがありません。世界も見つめています。一部に悪意を感じる報道もありますが、多くは日本に対して同情的なものです。

しかし、一体全体、日本の政府はどうなっているのでしょう?

自分達の無策無能を隠すことばかりやっているように思えます。東京電力の発言は大企業の化けの皮が剥がれたように聞こえます。

私は無責任な批判をしているのではありません。国民は一人ひとりが蒙昧であってはいけないのです。国民に自立する精神が稀薄であれば、魯迅が『阿Q正伝』で批判した20世紀初期の封建中国と一緒じゃないですか。「革命!革命!」と叫んでいたら何かいい事が起こるんじゃないかと、革命の意味も分からずに行進していたら、阿Qは最後には処刑されてしまいました。

この国にリーダーがいるなんて幻想を抱いてはいけません。使命感や情熱がないと、今回のような未曾有の大災害からは立ち直れません。

では、なぜ今の日本には優れた政治家やリーダーがいないのでしょう?

それは、日本が長い間、独立国家として機能していなかったからです。独立国家ではなく、「国ごっこ」だったので、政治家の責任も「ごっこ」レベルでよかった。ペーパームーンの世界(Make-believe)です。

結局、現政権は政権交代をスローガンとして政権を取っただけ。国民にとって最大不幸なのは、こういった政権の時に、地震・津波・原発という3つが外圧として同時にやってきたことです。スキルの欠如に加えて、哲学や覚悟も必要なのに、やっていることは責任の転嫁だけじゃないですか。

被災しなかった多くの国民にできることは、事なかれ主義に陥らず、自分の運命は自分でよく考えることだと思います。 阿Qのような奴隷根性こそ、日本から一掃すべきではないか? 奴隷解放を次のスローガンとしますか?

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