2011年3月26日土曜日

黙って見守るか、それとも、、、、

スマイルズの『自助論』(Self-Help)は、明治維新直後に中村正直の翻訳により『西国立志編』として日本に紹介されました。 星新一のお父様である星一は、この本を読んで世界にジャンプしようと決意しました(星新一『明治・父・アメリカ』)。

『西国立志編』から

一国の価値は、つまるところ、それを構成している個人の価値にほかならない(ジョン・スチュワート・ミル)

「天は自ら助くるものを助く」という格言のなかには、限りない人間の体験の結果がおさまっている。自助の精神こそ、個人の発達の根本であり、その結果が国家の活力の源泉となるのである。外部からの助けは、人を弱くさせる。 政治は国民の個性の反映である。
人びとの水準が高まらない限り、国はよくならない。政府や指導者にたよってはならない。自立する精神が最も大切である

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「外部からの助けは、人を弱くする」のはもっともです。しかし、福島第一原発に関しては、外部からの助けを入れた方がいいと思います。海外のエキスパートから原子炉のライフサイクルマネジメントの支援を受けることは重要です。そして、彼らを危機管理チームの中に取り込んで問題解決の当事者にし、世界の原発コミュニティとコミュニケーションを確立することは更に重要なことだと思います。

私は、政治家でもないし、原発の専門家でもないし、被災者でもない。 安易にコメントすることは傲慢ですか?

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