2011年3月24日木曜日

想像力が豊かであること

昨日の京都駅

危機的状況をマネージするには(crisis management)、ユーモアのセンスがあるスケールの大きい人物が不可欠です。アナウンサーのような官房長官の説明を聞いていると、危機管理マニュアルにそって忠実に発言していることがわかります。「仮定の質問には答えられません」なんて最たるものですね。しかし、このマニュアル通りというのがくせ者なのです。これも日本の偏差値教育の集大成でしょうか?

危機的状況の対応は、「想像力が豊かであること」が大事です。なぜならば、危機的状況って、殆どの場合が想定外だからです。マニュアルの記述は、想定されていることに対する説明です。マニュアルは、製品や制度を設計した人の知識や過去の経験から想定して作成するのですから、常に作成者の想定範囲内にしか通用しないのです。つまり、想定外の事象には対応できないのです。想像力が豊かであるということは、文学的な才能が必要です。そして、哲学的な素養も不可欠だと思います。

全閣僚が集まった朝の閣僚会議の模様がニュースで流れていました。一人ひとりの大臣、副大臣の顔ぶれを思い浮かべて下さい。誰が平成の後藤新平になるでしょうか?

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