2010年9月14日火曜日

想像力が広がる歌詞 ~ アメリカンパイ

今日は少しマイナーな話を。

ビートルズで英語に興味を持った人は多いと思います。ご多分にもれず、私もその一人です。初めて買ったLPが「マジカルミステリーツアー」。小学生の私は、中学生になれば英語のクラスが始まり、ビートルズが何を歌っているのか理解できるようになると信じていました。 ご想像の通り、中学校の英語の授業は、私の期待には答えてくれませんでした。中学の英語の先生のことはよく憶えていますね。ポマードバーコードのT先生です。学校で教えるだけでなく、家では英語塾を経営し、赤いスカイライン(C10型ハコスカです!)に乗っていました。車のホイールキャップが無くなったとかで、家から学校までの道沿いを塾の教え子に探させたとの噂もありました。

今日は、ビートルズではなく、1971年のヒット曲、ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」について。日本ではあまり知られていないかもしれませんが、私の年代のアメリカ人はほとんどの人が歌える曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=tr-BYVeCv6U&feature=related

8分以上もある歌の歌詞の意味は不可解です。40年近く経っているのですが、いまだに色々な説があるようです。ドン・マクリーン本人が明らかにしていないので何が正しいのか分かりません。

歌詞の意味として大まかに一致しているところは、歌手バディ・ホリーが死んだことを歌にしていることです。バディ・ホリーが死んだことで「音楽が死んでしまった」と。また、ドン・マクリーン自身の少年から大人になる過程をダブらせているのでしょう。それは1960年代のニューヨークです(バディ・ホリーのデビュー曲は「That'll Be The Day」=そんなの有り得ないだろう!)。 

シンプルな3つだけのコードのサビの部分が頭について離れません(だからヒットしたのでしょうが、、、)。

So bye-bye, miss american pie.
Drove my chevy to the levee,
But the levee was dry.
And them good old boys were drinkin' whiskey and rye
Singin', "this'll be the day that I die.
"this'll be the day that I die."

多くの解説は「Levee」を土手と訳していて、「土手に行ったけど、パーティは終わっていた、、、」と解釈しています。「友達がウィスキーとライ酒を飲んでいる、、、、」と。

YouTubeの映像を見ると、私にはGood Old Boys Were Drinking Whiskey In Ryeと「AND」ではなく「IN」と聞こえます。ネットで確認したのですが、見つかる歌詞は全てWhiskey And Ryeと書いてあり、解説はRyeをRye Whiskeyと解釈しているようです。

マクリーンはNY州New Rochelleの出身です。RyeはNew Rochelleから数マイル北に行った街の名前でもあります。「Leveeに行ったけど、お酒がなかったので、友だち達はRyeまで行ってWhiskeyを飲んでいる」と考えた方がほうがピタッとくるのです。昔、New RochelleにThe Leveeという若者の集まるバーもあったようです。

たぶん、深い意味はなく、PIEとRYEが韻を踏むように適当に考えたのが正解でしょうね。

PIE、DRY、RYE、DIE、、、。

想像力が広がっていくのがいいですね。松尾芭蕉の俳句みたいです。シンプルでも広がる想像力が大きい歌詞は偉大です。 英語は漢字ほどではないですが、アメリカン・パイのような歌詞は想像力をかりたてられていいのです。

やはり、マイナーな話題でしたね。失礼しました。

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2010年9月13日月曜日

オクラで作るシーフードガンボ

週末にニューヨークから友人がやって来ました。

和食ではなく何故かシーフードガンボ(Seafood Gumbo)を作って食べました(上の写真。タラとエビが映っていませんね、、、)。ガンボはアメリカ南部のケイジャン料理(Cajun Cuisine)ですが、語源はオクラを意味するアフリカの言葉だそうです。オクラは夏の野菜なのに、漢字(中国語)では「秋葵」と書きます。秋の葵(あおい)。

葵(あおい)といえば水戸黄門徳川御三家の「三つ葉葵」ですね。格さんが「静まれ、静まれぃ! この紋所が目に入らぬか!」と葵の御紋の印籠を掲げて「こちらにおわす御方をどなたと心得る。畏れ多くも前(さき)の副将軍・水戸光圀公にあらせられるぞ! 一同、御老公の御前である、頭が高い。控えおろ~う!」と一喝しますね。あの葵です。

オクラは明治初期に日本に入ってきたそうですが、今では日本のオクラが世界で一番美しいかもしれません。

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2010年9月12日日曜日

アメリカ同時多発テロから9年

9月11日、アメリカ同時多発テロから9年です。

事件当日火曜日の朝、私はWTC(ワールド・トレード・センター)に隣接するWFC(ワールド・ファイナンシャル・センター)に向かっていました。2001年9月11日は、ニューヨーク地区にある日系企業向けセミナーをマンハッタンの商工会議所で開催する予定がありました。郊外の自宅からメトロノース鉄道でマンハッタンに向かう車中、ブロンクスからマンハッタン島に入る直前、最初の飛行機が1WTCに激突しました。電車の中はビジネスマンで満席です。NYタイムスやウォールストリートジャーナルを読む者、書類に目を通している人、ごく普通のNYでの通勤風景が目に入ります。私は16年ぶりの中国、上海・北京の旅から戻ったばかり、まだ時差ボケの中、午後のセミナーでのプレゼンテーションの内容を考えていました。セミナーのテーマは「危機管理」、私の話は、1993年のWTC(ワールドトレードセンター)爆破テロ事件に遭遇した私の経験を、日系企業の方々に紹介するものでした。

電車の乗客の携帯電話が次々と鳴り出しました。周りがざわつきます。
「WTCに軽飛行機が突っ込んだらしいぞ」。「本当か?」。「バルーンが当たったのかも知れない、、、、」。

私の携帯も鳴りました。妻からです。
「軽飛行機がWTCに突入したらしい。テレビでやっている。WTCから煙が出ている。ダウンタウンには行かない方がいいわよ。新しいニュースがあったら電話するから」。

10分程してグランドセントラル駅に到着しました。駅構内は足止めを食らった人たちでごった返しています。地下鉄は既にストップしています。メトロノースも運転を見合わせると言います。何が起こっているのか全く分かりません。

「これは大変なことになるぞ、、、」。

「仕事仲間の安否の確認をしなければ、、、」。みんながオフィスのあるWFCに向かっている筈です。「仮オフィスとする場所を確保しよう」。グランドセントラル駅周辺のホテルを探しました。しばらくは家に帰れないと思ったからです。いくつかのホテルをあたり、49丁目にあるホテルに部屋を確保することができました。CNNを見ながら部屋の電話で連絡を取り始めます。この時点で携帯電話はすでに繋がらなくなっていました。

この時、二機目の飛行機が2WTCに激突しました

ホテルの窓は南に面しているので、WTCから立ち上る煙は生で見ることができます。テレビにはWTCの状況がLIVE映像で映し出されています。10時になろうとしている時、 2WTC が崩壊しました。テレビでは崩壊が画面いっぱいに放映されています。窓の外からはひときわ大きな灰色の煙が立ち上ります。
2WTC 崩壊直後、UA93便がペンシルバニア州で墜落しました。「LET’S ROLL!」という言葉を残してテロリストに立ち向かったと言われるトッド・ビーマーは元同僚で、彼の妻も同じオフィスで働いていました。90年代半ば、新入社員のトッドは私の仕事を補佐してくれたのです。学生のようなちょっと内気な彼の印象からは想像もできない行動です。

9時38分にはワシントンDCのペンタゴンにAA77便が突入しています

4機の航空機、そして2つのWTCタワーの崩壊と隣接する 7WTC ビルの消滅、全てがあまりにも秩序だっています。20数名の仕事仲間全員の無事を確認するには夜中までかかりました。後で分かったことですが、WTC直前で地下鉄にどじ込められていた者、交通手段がないので徒歩で対岸のニュージャージーまで帰った者、自宅がWTCの近くで停電のために23階の部屋から下りることができなかった者と様々なドラマが起っていました。

* * * * *

9.11同時多発テロに公表されていない真相は本当にあるのでしょうか?US政府陰謀説、チェイニー副大統領主犯説など、かなり過激な説も浮上しては消え、消えてはまた浮上してきています。多発した一連のテロの一つ一つに対して疑惑が表明されていますが、ここでは全ての疑問に対してコメントしません。私自身は当時から7WTCの崩壊が気になっていたので、少しだけ書きます。

仕事で何度か7WTCに入ったことがありました。地下鉄レキシントン線の駅からWTCやWFCに行く場合は、7WTCの前を歩きました。「WTCから離れているにもかかわらず、なぜこれが7WTCと言うんだろう?」と何となく思っていました。また、映画ファンであれば、このビルは見覚えがあるかもしれません。ハリソン・フォードとシガニー・ウィーバーが出ていた88年の映画「WORKING GIRL」の撮影に使われたビルです。7WTCは、WTCの崩壊した2つのタワーから2ブロックほど離れています。ハイジャックされた飛行機が突入した訳でもありません。9.11当日の夕方5時20分、あたかも老朽化したビルを意図的に倒壊させるかのように、一瞬のうちに消滅しました。

当局の発表では、火災による倒壊とのことですが、果たして火災により、鋼鉄の枠組みをもつビルが一瞬にして跡形もなく崩壊するのでしょうか?9.11陰謀説の中には、「テロの総司令部が7WTCにあり、WTCに突入した2つの旅客機は、7WTCからリモートコントロールされていたんだ!」と言うものまであります。倒壊したビルの瓦礫が次の日には全て現場から持ち去られたのも不可解です。

* * * * *

アメリカという国は、お金さえ十分にもっていたら自由で平等で民主的な国だと認識できます。それは資本主義の論理が強烈に働いているわけで、資本主義と民主主義は相反します。この点を理解していないと、様々な不愉快な出来事によってアメリカが嫌いになってしまうのです。

アメリカの格差社会は日本で問題にするようなレベルではありません。5%弱の世帯がアメリカ全体の純資産の60%以上を占めているのです。持っている金が多ければ多いほどエライと見なされ、実際お金さえ持っていれば、アメリカでの生活はかなり快適になります。お金を持っていないか、お金をかけない暮らしをすると、アメリカの生活にはウンザリさせられます。

アメリカ人は自分を守ることを強烈に優先させます。開拓時代は、それこそ銃を手にとって自分自身や家族を守っていたのでしょう。現在はどうでしょうか?資産を増やしお金でわが身や家族をプロテクトしようとしています。9.11の同時多発テロにより、強固に信じていた国や体制に疑問が出始めて、自分のことは自分で守るという傾向が一層強くなったのかも知れません。

アメリカ人は、かなりインテリであっても自国の歴史や、世界の歴史について知らない人が多いように思います。そして、強いアメリカを盲目的に信じてきました。しかし、アメリカがやっている事は基本的に正しいのだという前提は、9.11を境に崩れてきているのではないでしょうか?

民主主義は民意の代表であることが前提であれば、政府はメディアをコントロールするだろうし、それには絶対的な資本の力が必要となります。金があればあるほど強いと言う訳です

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ローマ帝国は、東ローマ帝国が滅亡するまで1500年ほど続きました。イスラムのオスマン帝国でさえ500年続きました。アメリカはたかだか二百数十年です。帝国アメリカは今後どういった展開を見せるのでしょうか?

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2010年9月10日金曜日

「すばらしい新世界」は日本?

『オーウェルの「1984年」をブログに書いたんだね。「1984年」よりオルダス・ハクスリーの「Brave New World(すばらしい新世界)」を話題にするほうが知的だよ。それに、今の日本に近いと思う』と息子に言われました。

「息子も私のブログを読むことがあるんだ、、、」と少し驚きました。早速、『すばらしい新世界』を読んでみました。息子に渡されたのは英語版だったので、読むのに時間がかかると思い日本語の文庫本をオーダーしました(講談社文庫)。ハクスリーが1932年に発表した小説ですので、今から80年前のSFディストピア小説です。ディストピアとはユートピアとは反対で、極端な管理社会で基本的な人権が存在しない社会のことです。

登場人物の一人バーナードは「すばらしい新世界」では「できそこないの人間」です。みんなが政治的なことに興味を持たなかったり、本を読むことに興味を持たなかったりするのが当たり前である中で、彼は苦悶します。つまり、彼だけが問題意識を持ってしまうからです。支配しようとする人間にとっては、大衆が問題意識を持つということは非常に「危険」なのですね。また、「すばらしい新世界」には、「野蛮人生活区」と呼ばれる「未開地区」という保護区域が存在します。そこでは、子どもは「すばらしい新世界」のように試験管からではなく、母親のお腹の中から産まれてくるのです。ここで育ったのがジョンです、ジョンは「すばらしい新世界」に連れてこられるわけですが、ジョンの目にはこの社会はどうしようもない「愚者の楽園」としか見えません。ジョンは町でソーマの配給を妨害し逮捕され、支配者である総統から「すばらしい新世界」の全貌を説明されます。ソーマというのは「1984年」で出てくるプロレフィードですが、ここでは麻薬です。

今の日本人にとって、ハクスリーが「すばらしい新世界」で描いたディストピアは、ディストピアでなく本物のユートピアだと感じるのではないでしょうか?そして、日本の政治を見ていると、「すばらしい新世界」の構築に邁進しているかのように感じるのですが、そう思うのは私だけ?

みなさんの感想をお聞かせ下さい。

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2010年9月3日金曜日

初心の初が衣ヘンじゃなかった!?

【公開討論会】小沢氏「真っ白」 首相は書き間違い

2010.9.3 01:34 産経ニュース

公開討論会に先立ち小沢一郎、菅直人両氏はそれぞれ揮毫した。菅氏は「初心」のころもへんの点を入れ忘れた(栗橋隆悦撮影)



民主党の小沢一郎前幹事長は2日、日本記者クラブが主催した菅直人首相との討論会前に、控室で主催者側から恒例となっている揮毫(きごう)を求められると、力強い文字で「小沢一郎」とだけ書いた。 「今日の気持ちを」と再度促されたが、小沢氏は「真っ白」とおどけながら答え、筆は取らなかった。これに対し首相は「初心を貫く 平成二十二年九月二日 菅直人」と記した。
もっとも首相は「初心」の「ころもへん」の点を入れ忘れ、「しめすへん」になってしまった。

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初心のことをブログに書いたとたんにやってくれましたね。あまりにもタイミングがよかったので、笑っちゃいました。

初心の「初」っていう字は、まっさらな布(衣)にハサミ(刀)を入れることから来ているのですよ。だから、衣ヘンに決まっています。昔は布が貴重で、服をつくるには勇気をもって布にハサミを入れないと服はできません。失敗したら布は無駄になってしまいます。だから、その時の気持ち、つまり、「初心忘るべからず」なのです。私は少々拡大解釈して、「高い志」といつまでたっても「謙虚な気持ち」を忘れないことだと思っています。

我々のような老百姓(ラオパイシン)は、こんなことは知らなくてもいっこうに構わないのですが、政治家先生なのですから、この程度の教養は身につけて頂きたいですね。

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2010年9月1日水曜日

初心忘るべからず

「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いでがんばります!」と声高に叫ばれてもね、、、。

「国民のために」とか「国民のみなさま」と言われる度に、「お願い、あなたの言う国民から私だけは外してくれ~」と叫びたくなります。「初心に戻る気持ち、それは去年の衆議院選の頃のような熱い思いに立ち返ることだ」と言われても、私は熱くなっていなかったので分かりません。そんなことよりも、ドルに対する円高や中国元に対する円高を一刻も早く何とかして欲しいと思います。

「初心忘るべからず」。これは、世阿弥の晩年の著書「花鏡」にある言葉です。

  • 是非とも初心忘るべからず(若い時の失敗や身につけたことは絶対に忘れてはいけない)
  • 時々の初心忘るべからず(歳とともに、その時々に身につけたことを忘れてはならない)
  • 老後の初心忘るべからず (老齢期には老齢期の試練なり初めて経験することがある。年相応の演技は重要)

世阿弥さんが言われる「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく姿勢を意味しています。生きている限り試練は断続的にやってくる、一つ一つが勉強だから対応して乗り越えなさい、そうすることで試練が経験になり身についていくのですよ、と。それには、高い「志」と自分を冷静に見つめる「謙虚さ」が重要だと言っているように思います。これらは、1990年代にハーバード大学や南カリフォルニア大学のビジネススクールの先生たちが盛んに提唱したリーダーシップ論に近いものです。もしかしたら、彼らは世阿弥を勉強していたのかも知れません。

昨今の政治家先生の言われる「初心」には違和感を感じますね。そもそも「志」は何を目指しているのか怪しげだし、「謙虚さ」に関しては、謙虚な言葉とは裏腹に、実は、能力と経験のなさを誤魔化す傲慢さがチラチラと見え隠れしているような気がします。

どう思われますか?
日々の生活に関係ないですよね、、、。

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2010年8月29日日曜日

ジョージ・オーウェルの「1984年」

昔は同じ本を何度も読むことはなかったのですが、ここ数年同じ本を何度も読むようになりました。やはり、価値のある中味の詰まった本は何度でも読めます。経済的でもあります。

久しぶりに、ジョージ・オーウェルの「1984年」を読んでみました。改めてこの本のすごさが分かります。以前このブログに、「蟹工船」を読むならジョージ・オーウェルの「動物農場」を読んで欲しいと書きましたが、高校生や大学生には「1984年」を読んでいただきたいと思います。その後でもし時間に余裕があれば「1Q84」でしょう(私は「1Q84」も「ノルウェーの森」も読んでいませんが、、、)。

「1984年」の舞台となる国は思想や言論に厳しく統制が加えられています。物資は欠乏し、国民は、テレスクリーンによって昼夜を問わず屋内でも屋外でも行動が監視されています。言語はニュースピークというものです。ニュースピークは、思考を単純化し、思想犯罪の予防を目的として成立した新語です。語彙の量を極端に少なくし、政治的・思想的な意味を持たないようにされて、この言語が普及すれば、反政府的な思想を表現することができなくなるというものです。中国語のピンイン(ローマ字表記)や朝鮮語のハングルなんていうのはニュースピークの系統かも知れませんね。最近の中国の若い人と話をしていても、彼らが漢字の意味や語源にあまり興味を示さないのに驚きますから。

「1984年」に出てくる国には真理省(The Ministry of Truth)があります。真理省は声高にプロパガンダを叫びます。政治声明、党組織、テレスクリーンを管理するのです。また、新聞などを発行しプロレフィード(軽薄な小説・映画・音楽)を供給するほか、歴史記録や事実を党のイデオロギーに合うように改ざんし、常に党の言うことが正しい状態を作り出します。プロレフィードと言うのは、プロレのフィード、つまり、「大衆に与えるエサ」という意味です。面白いですね。恐いですね。日本のテレビや新聞・雑誌はプロレフィードになっていませんか?

私はノンアルコールの「缶(カン)」ビールはダメだったですが、小説もジョージ・オーウェルの「1984年」が素晴らしいと思います。

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