2011年5月9日月曜日

泣く子だけがミルクにありつける?

今朝の北京の街角
会哭的孩子有奶喝。

泣く子だけが牛乳にありつける。これは中国でよく言われることです。つまり、「自己主張しないと何も手に入らない」と言う意味です。

国と国との関係なんて自己主張の競い合いのようです。中国は赤ん坊の頃から「ミルクが欲しければ黙ってちゃダメよ。ちゃんと泣いて自己主張するのよ」と教えます。

北京の首都空港はオリンピックのおかげで立派な国際空港になりました。人々を観察していると、まだまだ自己主張だけが強くて、中味と形式にギャップがあります。しかし、これからまっとうなナショナリズムが育ち、ギャップは狭まってインターナショナルな一流国になるのでしょうか?

新渡戸稲造は、アメリカ、ヨーロッパ、台湾、中国と世界中を渡り歩きました。ナショナルとインターナショナル、相克の生涯だったのでしょうね。

新渡戸稲造『真の愛国心』

国を偉大にする一の方法

僕は寧(むし)ろ我国民性に如何なる欠点あるかを省るのが国を偉大にする一の方法でないかと思う。言葉を換えて言えば反省、自己の過を知ること、己の短所を自覚すること、これが大いに伸びんとする前に大いに屈せねばならぬという訓(おしえ)に適うことで、これがなければ国民は慢心するのみである。慢心は亡国の最大原因である

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