2010年12月9日木曜日

小さい時から価値観の形成って大事ですよ

( 寒さに弱い12月の花 ポインセチア)

今日は12月8日です。30年前、ビートルズのジョン・レノンがマンハッタンのウエストサイドにあるダコタハウスの前で凶弾に倒れた日です。私の誕生日でもあります。私は凡人ですから、まだのうのうと生きていますね。特に優れたところがない私なのですが、少しばかり偉そうに、グローバルな環境で仕事をする上で一番重要なことに関してコメントします。

夏目漱石が「私の個人主義」で言っていることにも通じます。漱石がイギリスで胃が痛くなるほど考えた個人主義というのは、利己主義とか自分勝手という意味ではなく、自分のバックボーンとなる考えを確認し、信念をもって自分の道を進んで行くというものです。それは、自分だけでなく他人をも認めることなのです。

「グローバル」でも「インターナショナル」でも、言葉はどちらでもいいのですが、そういった環境で仕事をする時に大事なことは、「他者の価値観を理解すること」だと思います。全ての人の価値観が同じであることを前提としてはいけません。もし、あなたが管理職であれば、部下の価値観を理解して、行動を予測し、彼らのやる気を高め、チームとして仕事の成果に結びつくような施策を講じたり、指導する力が要求されます。

そこで、まずやらなければならないことは、自分自身の価値観をしっかりと認識しておくことです。このあたりが、イギリスで気づいた夏目漱石の「自分本位」なのです。そうした上で、あらゆるコミュニケーションを通じてチームメンバー一人一人の価値観を理解するように努めなければなりません。組織内でのコミュニケーションは、友人と無駄口をたたく(babbling)のではないので、何らかの考えをもってメンバー全員と会話をすることです。

日本人だけの職場であれば、実はそれほど大きな問題はないのです。なぜならば、暗黙知としてある文化的な背景は共有するわけですから(今のところ?)。しかし、国籍の違う人たちと一緒に仕事をする場合、彼らはあなたを意識する前に、彼らの持つ先入観を通して日本人としてのあなたを見ます。それがスタートポイントとなります。したがって、日本人であるあたなは、日本や日本人のことをよく理解しておかなければなりません。そうした上で、「自分の価値観はこうだ」と行動や言葉で仲間や部下に理解してもらうようにするのです。チームメンバーとの価値観のギャップを認識して、そのギャップをマネージするのが大事な仕事となります。

ちょっと堅苦しかったですね。先ほど、YouTubeでジョン・レノンの「Don’t Let Me Down」と「Instant Karma!」を聞きました。YouTubeに感謝です!

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