2010年10月26日火曜日

中国って民主化すべきなの?

昨日は、ibg上海オフィスの若者10数名とお弁当を食べながら議論をしました。みんな上海の有名大学を卒業して1~3年です。中国の受験戦争を勝ち抜いてきた若者たちです。ただし、大手有名企業ではなく、我々の会社にいるということは、世渡りにおいて少々不器用な面があるのかも知れませんね。

彼らに、「『毛沢東選集』を読んだことある?」と聞いたところ、驚いたことに一人も読んでいなかったのです。そのかわり、彼らの中には、日本のアニメから「友情」とか「信義」といったことを肌で感じ取っている連中もいました。毛沢東の話では盛り上がりませんでしたが、日本の若者文化には興味津々のようです。

中国の若者全体を見れば、右翼もいれば左翼もいます。極端な愛国主義者もいます。ノンポリもいるし、日本のサブカルチャーにどっぷりと浸かっているオタクもいます。各種各様になってきています。これは中国の大きな変化です。そして、日本では想像できないようなウルトラ格差社会の中で生きている。更に、日本の10倍のインパクトで高齢化社会がやってくる。

欧米諸国や日本からは中国に対する民主化のプレッシャーが高まっていますが、中国共産党幹部は民主化の危険性をよく承知しているのだと思います。民主化して狂信的な愛国主義者が選挙でリーダーにでもなれば、日本列島なんて一日にして侵略されてしまいます。

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