2025年4月20日日曜日

静かな退職

  
毎日食べる納豆の朝食

静かな退職

「Quiet Quitting」という言葉が日本でも注目を集め始めているようです。仕事への熱意を失い、必要最低限の仕事しか行わない働き方です。「静かな退職」と翻訳されています。
  • 会社に所属しているものの、心理的には会社に所属していない状態
  • 仕事とプライベートを明確に区別しワークライフバランスを重視
  • キャリアアップや昇進などを目指さず淡々と言われた業務を遂行 

静かな退職で老後はどうなるか?

文化というのは国によって大きな違いがあります。アメリカ経済の状況によって日本の制度が変わるのではない(これまでの日本の構造改革はアメリカ化にすぎない)。

欧州は欧州、封建時代のないアメリカはアメリカ、そして、日本は日本の文化発展の歴史があります。日本の場合はアメリカと違ってかなり長い歴史です。教育はビジネススクールのカリキュラムのように世界標準の「知識」として獲得できるかもしれません。しかし、「教養」はそうはいかない。文化の中で培うからです。

日本の戦後民主主義教育は、教養を育むための「文化」を切り離してきました。今の日本のビジネスパーソンは「理性・理論」と「感性・直観」のバランスに課題があるように思われます。それは、教育と教養のバランスの問題とも言えるのです。我々は会社がなくても前期・後期高齢者としての人生が続くことに対応する必要があります。

No Pain, No Gain ! 

日本人は、老若男女、親も子も社長も社員も益々余裕が無くなっています。中高年の生き方には特徴がない。人生100年時代、退職後の生活は教育よりも教養のほうが役に立つことが多いのです。そして、教養は政府が支援したり教育を無償化したりするような問題ではないはずです。政府が主導して考えるものじゃない。政府が文化の違う外国人教授をアドバイザーに呼ぶことが必ずしも解決策ではないのです。

幸福の定義は人それぞれです。幸せに生きるとは、一人一人の自由意志のもとにあるということを忘れてはいけません。「不安になるから自由なんていらない!」なんて言っていると、人生100年時代は大変になりますよ。No Pain, No Gain ! 

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