2025年4月10日木曜日

アメリカの狙い

 2001年8月に作成した中国に関するビジネスプランの資料の一枚です。私のニューヨークから上海への異動は2002年の夏でした(アメリカ同時多発テロ事件により一年延期された)。

Turning Point は2001年12月11日の中国のWTO加盟にあります。アメリカは中国を自由化してしこたま儲けてやろうと企てていました。私がNYから上海に異動したのも中国のWTO加盟により中国でコンサルビジネスが盛んになるという目論見から来ています。

このスライドを作成した意図は当時の会社幹部(アメリカ人)に「WTO加盟で中国は変わるのか?」という問いかけです。私なりのリスクヘッジでした。25年経過したいま振り返ると、アメリカの思い描いた理想通りに中国は変わらなかったことは明らかです。中国の国家資本主義を発展させただけでした。 

アメリカは(トランプというよりも次世代リーダーたち)アメリカの産業構造を転換させて国内で生産できる国への転換をしたいと思っています(Rust Belt の再生)。2000年当時の全世界的な自由貿易ではなく、アメリカとアメリカに同調する国 vs. 中国と中国に従う国の2分化を考えていると思います。25年前の反省から。

トランプが日本の首相との電話会談後にSNSで発したコメントの最後の「すべてを変える必要がある、特に中国に関しては!!!」の意味するところだと思います。 

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