2011年4月16日土曜日

「根回し」は世界共通のツール

井の頭公園 ~ 今年も桜が咲きました

「根回し」とは、関係者に意図や事情などを説明し、ある程度までの了解を事前に得ておくことです。木を植え替えるときに周囲をあらかじめ掘って、細根(栄養素を取り込む吸収根)を発達させることから、意味が転じた言葉だそうです。

「根回し」が行われるのは日本社会だけのものではありません。アメリカのビジネス界でも一般的です。もちろん、「根回し」という表現は使いませんよ。英語では何と言ったらいいのでしょうね。「level setting」、「no big surprise」ですかね、、、。私は「事前にレベルをセットしておく」とか、「相手にサプライズを与えてはいけないから事前に情報を共有(share)しておく」というように使ってきました。アクションをとれば、必ずリアクションがありますからね。

商売上の秘密でネタばらしをしたくないのですが、、、実は、アメリカでコンサルタント・ビジネスが日本よりも活発なのは、企業がお金を払って「根回し」を外部の人、つまり、コンサルタントに依頼するからです。第三者であるコンサルタントのほうが情勢や利害得失などを正しく判断できる場合が多いからです。そう、「岡目八目」ということです。碁を肩越しに見ていると、実際に碁を打っている人よりも、八目も先まで手を見越すことができるという「岡目八目」です(岡目はwatch over one’s shoulderです。この表現もよく使います)。

要するに、「根回し」は非常に高度なコミュニケーション・スキルと言うことです。長期にわたって、何度でも、根気よく、浅くてもいいから広く行うこと、これらが肝要です。

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2 件のコメント:

  1. 先日はご訪問ありがとうございました。
    井の頭公園ですか。東京勤務時代に家族でたまに行ってました。
    今週末はさくらが満開で賑わっているんでしょうね。
    さくらもいいですが、私はいせやの焼き鳥が大好きでした。

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  2. 「いせや」、まだやっていますよ。一串80円。

    これまで色んなところで生活しましたが、福岡というところはかなり生活のレベルが高い。子供のころ室見川のほとりで、生まれて初めて食べた「鶏の水炊き」は忘れられません。

    ***

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