宮内庁HPより
飛行機の中で、今年のアカデミー賞作品賞受賞作品『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』を見ました。日本では賛否両論のようですが、私は面白かったです。非常に地味な映画なので、何を訴えたいのか心に響くものがないと言うのが否定派の意見のようです。映画は、吃音に悩む英国王ジョージ6世が自らを克服し、国民に愛される真の王になるまでの実話だそうです。
アメリカの大衆にとってロイヤルファミリーの発言が何を意味するかは、想像の域を超えたことです。多くの人たちにはロイヤルファミリーの存在そのものが羨望の的でさえあります。日本ではあまり意識しないので分からないことですね。また、「日本は天皇を国家元首とする君主国である」と言うのが外国政府の正式理解です。
政治家や軍人は人が変わることがありますが、ロイヤルファミリーは自ら役職を辞めたり、人事異動や選挙によって交代することがありません。存在し継続することに意義があるのです。日本の場合は2600年も続いています。だから、今回のような大災害の時には、国民にとって勇気や特別の精神的支柱を感じさせるのです。
天皇陛下は3月16日、東日本大震災の被災者や国民に向けたビデオメッセージを発表されました。 陛下がビデオでお気持ちを述べられるのは初めてで、海外のメディアでは大きく取り上げられています。 アメリカのメディアは、敗戦後の昭和天皇の人間宣言とダブらせて報道しているものもありました。
***
三鷹の隠居さん☆こんばんは
返信削除「英国王のスピーチ」は、実に興味深い話だと思いました。
とかく美化されがちな「王位を捨てて愛に走った」兄よりも、あの大変な時代に国をまとめたジョージ6世は実に立派な人だったのだと思います。
この映画を観て「心に響くものがない」と感じるような人って、ハリウッドの大作にしか感動しないのでしょうか?
東北大震災のこともあり、色々と考えさせられる映画でした。
返信削除***