2010年7月16日金曜日

これだけ知ればアナタも論語通!

「え~、またロンゴ~~~」と言わないで下さい。

最小の知識で最大の効果。「君子不器」だけでも覚えておいて下さい。わずか四つの漢字です。ナイショですが、私は二つ三つのセンテンスしか知りません。でも、効果は抜群です。

「君子不器」、君子(くんし)は器(うつわ)ならず。

優れた人物は、ただ一つの才能に優れているだけでなく、どんなことにもうまく対応するものだということです。英語で言うcomprehensiveですね。

乱暴に分類すると、世の中には2つの種類の仕事があると思います。一つは、決められた枠の中に定められたルールに従って数字を並べていくような仕事、もう一つは、曖昧模糊としたものに対して何らかの枠を設けるような仕事です。前者の代表格は会計士や税理士のような仕事で、後者は資格試験もライセンスも存在しないコンサルタントですね。

実は、コンサルタントも若い頃は特定の分野に専念します。まだ新人なのにクライアント企業の幹部に「私は経営コンサルタントです」と言っても相手にしてもらえません。

「君子不器」の「器」は自分の専門分野のことで、器に特化する人はスペシャリストです。スペシャリストに対しゼネラリストという言葉があり、日本企業では「何でも屋」とあまり良い意味で使われないようです。しかし、欧米ではゼネラリストに「何でも屋」といった貶んだ意味合いはありません。マネジメントと言われる人たちは、スペシャリストとしてキャリアを経たゼネラリストなのです。

「君子不器」は、スペシャリストからゼネラリストへのシフト、つまり、ある年齢になったら一つの分野だけでなく、複数にわたる分野や人・組織をまとめるマネジメントスキルが必要だと言っているのでしょう。

政界で言えば、官僚をうまく操る政治家ですね。今の日本は政治家(大臣)なのか官僚なのか区別がつきませんが、、、おっと、余計なことでした。

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