2011年1月10日月曜日

エアロスミスと宮本武蔵

YouTubeでエアロスミスの『Walk This Way』という曲を見つけました。エアロスミスは70年代から活動するアメリカのロックバンドです。名前は知っていましたが、これまであまり興味はなくギタリストの名前すら知りませんでした。簡単そうな曲ですが、原曲に合わせて弾こうとすると、これが中々難しい。UpとDownの繰り返しのピッキングで、リズムに合わせてドライブ感を出そうとすれば、左腕が引きつりそうになります。4,5,6弦を中心に右手でミュートをかけたジョー・ペリーのギターはかっこいいのです。

さて、宮本武蔵は現代のビジネスの社会でも役立つ指南をいっぱい書き残しています。武蔵は、芸術家としても数々の作品を残していますが、エレキギターなんて与えたら二天一流ギタリストになっていたかも知れません。武蔵の兵法書である『五輪書』では「広く多芸に触れること」と言っています。二刀流を編み出した武蔵にとっては「無」から「有」を創造するという意味で、剣法も芸術も同じことだったのかも知れませんね(二天一流は宮本武蔵の兵法)。

武蔵は、拍子(リズム)が大切だということを『五輪書』の至る所で書いています。

兵法の戦いに、其敵其敵の拍子をしり、敵のおもひよらざる拍子をもつて、空の拍子を知恵の拍子より発して勝つ所也(『五輪書』地之巻 「兵法の拍子の事」)。

戦いにおいては、敵の拍子を知り、敵が思いもかけないような拍子で、空の拍子を智恵の拍子より発して勝ち得るのである。「空の拍子を智恵の拍子より発して」ってどういうことでしょうね?目に見えないもの、つまり、心の拍子を、鍛錬したスキルをベースに心(眼)で観るということでしょうか?

武蔵の「悟り」までは行かなくても、日本の国もリズム感をつけてほしいものです。国際政治もビジネスもリズム感が重要です。

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