2010年3月1日月曜日

3月は自殺防止月間

3月は自殺防止月間だそうです。日本は、この10年間毎年3万人以上の人が自殺しています。毎日90人前後の人が、この狭い日本列島で自ら命を絶っているわけです。すごい数ですね。宗教心だけの問題だとは思えません。政府による自殺対策のホームページまであります。10万人あたりの自殺者数の国別比較を見ると、日本は第4位。10位以内には西欧諸国は見あたらず、ほとんどがロシアや旧ソ連の東欧の国々です(韓国が9位に入っています。2009年統計より)。

以前、「自尊心を育むのがアメリカの義務教育の根幹である」と申し上げました。自尊心を植え付けないと、生存競争が極めて激しいアメリカ社会では持ちこたえられないからです。

下のスライドをご参照ください(クリックすると大きくなります)。

試練は、自分から飛び込む場合もあれば、無理矢理降ってくる場合もあります。うまく乗り切れる場合もあれば、うまく行かなくて失敗に終わることもあります。しかし、ここで重要なことは、何とか試練に対応して、試練を乗り切ることなのです。そして、乗り切ったことによって、それらが教訓となり自尊心の形成につながって行きます。いつも一人で乗り切る必要はない。必要だと思えば、友人や先輩、そして家族のサポートを受ければいいのです。

日本と比較して、あまり優しくないアメリカや中国で働いてきた私は日本人としては随分と意地悪なオジサンになっているのかも知れません。しかし、日本の若い人たちに苦言を呈するとなれば、「試練は避けちゃだめだ!」になります。試練を避けていては、いつまでたっても大人になれない。

私としては、アメリカ人や中国人よりも、もっともっと狡猾な日本の若者の出現に期待します。




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2 件のコメント:

  1. 漢籍風に言えば、十八史略の「死地に陥れて然る後に生き、これを亡地において然る後に存す」でしょうか。

    絶体絶命の境地に自分を追い詰めて、生き残ってこそ強い自分ができる。

    試練を超えてこそ、というのはいつの時代でも変わらない真実なのだと思います。

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  2. 今更隠しても仕方がなので白状しますが、私の場合、試練にぶち当たって砕ける連続で、うまく乗り切ったほうが圧倒的に少ないですね。そうするうちに、落ち込んでも短期回復力がついてきました。

    月曜から落ち込み続け、金曜に最高の落ち込みになって、週末を経て月曜の朝には元に戻っている。

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