2010年2月1日月曜日

井の頭弁財天の手水舎(ちょうずしゃ)


日本の良さはいっぱいありますが、水が豊富なこと、綺麗なことは特筆すべき長所です。しかし、日本人のほとんどが、日本の強みが「水」だと言う事に気付いていないのではないかと思います。

日本という島国の外に出てみると、日本の良い点や悪い点が、かなりはっきりと輪郭を現わします。言い尽くされていることですが、良い点の代表的なものは「安全」と「水」ですね。これは、紛れもない事実なのです。

お隣の中国は森を大切にしてこなかった。その結果、水不足という大きな問題を抱えています。2001年のことです。16年ぶりに万里の長城(八達嶺)に行きました。木を切りすぎてカッコがつかないから、緑のペンキで山肌を塗っているのを見てびっくりしました(10年に及んで、日本人ボランティアが植林活動を行っていますが、、、)。

「日本の神は水(水神)であり森(森神)である。日本は2000年以上も前からこれらを大切にしてきたエコ先進国なのである!」と威張ってもいいのではないかと思います。

アメリカや中国のように、自省の念が稀薄でも困ったものですが、日本みたいに自尊心が無さすぎるのは、グローバルな環境では致命的な欠陥です。自尊と自省のバランスは国家でも個人でも大事ですね。

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3 件のコメント:

  1. とても清清しい写真ですね。自国の国土にも歴史にも自身を持っていたいですね。

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  2. 日本人に自尊心がないのは、日本や日本人のよさを教えられてこなかったからだと思います。日本の教育は、「日本は悪いことをした」一辺倒ですからね。過度の自省は滑稽ですね。学校が教えないなら、親がちゃんと教えるべきでしょう。

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  3. 本当に清々しい写真で、神社にはまさに日本の原風景があると改めて感じました。

    また、手水舎(ちょうずしゃ)という日本語の響きがこの上なく美しく、久しぶりにこの単語を聞いた私はふとした感動を覚えました。

    ところで、この「ちょうず」という読みの由来について少々私なりに勝手なな考察をしてみました。

    私の手元にある漢和辞典(学研の漢字源)では「手」の音読みは「シュ、ス、シュウ(シウ)」とのみあり、「チョウ」というインはありません。「水」の音読みも「スイ」のみで「ズ」も「ス」もありません。

    一方で台湾語のの発音では「手」は「チウ」、「水」は「ヅイ」で、「手水」は「チウヅイ」と何故かこの「チョウズ」の音に似ています。

    台湾語は殷王朝が周王朝に破れ、殷人が南に逃れ、後に今の福建に辿り着いたことが起源とされており、殷の時代の音を現在まで保存していると言われています。

    日本語もこのように、現代の北京語ではないような古代の感じの音を保存しているように思います。

    そして大和言葉と混じり合い、美しい言語体系を成している、そう思えてなりません。

    上記の考察はやや乱暴かもしれませんが、日本語は大切にしていかなければならないと改めて思った次第です。

    もしかすると、手水を「ちょうず」と読むことを知らない日本人も今では少なくないかもしれませんね。。。

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