2010年2月11日木曜日

建国記念日に思う

今日は建国記念日です。

日本の祝祭日は不可解なものでいっぱいです。更に、しばらく日本を離れていると、いつの間にか国民こぞって祝う祝祭日の日付けや名称が変わっていて戸惑ってしまいます。

建国記念日と言うのも不思議です。世界の多くの国の建国に関する記念日は独立記念日です。アメリカでは7月4日の独立記念日、中国は10月1日の国慶節です。

2月11日は紀元節と言われたものです。紀元節とは、『古事記』、『日本書紀』が初代天皇と伝える神武天皇の即位日として定めた祝日です。国内を統一し、畝傍(うねび)山の東南・橿原(かしはら)の地に皇居を営んで、即位の礼をあげられたと伝えられます。

私の記憶するところ、20~30年前は「紀元節は戦争や軍国主義に直結するからダメだ」とか、「日本国民はそれほどバカじゃない。日本の過去を全部過ちだと否定するのは間違っている」と、喧々囂々でした。最近ではそういった議論さえも聞かなくなったようです。

アメリカや中国は、いつも努力して意識していないとアメリカや中国であり続けることはできません。これが、国家意識というものです。意識していないと国が崩壊してしまうからです。ところが、日本は、国や国家という言葉に対してアレルギーがあるようです。

考古学的見地から、つまり史実として2600年前に神武天皇が即位したか、しなかったかは、重要ではないと思います。

地球を考えるのも大事ですが、60年以上も経ったことですから、「日本という国家」を考えてみてはどうでしょうか?

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1 件のコメント:

  1. 今日は日本は、建国記念日でしたか。日本は、他国に占領された事もなければ、国が再建された事もなかったので、独立記念日や国慶節でなく建国記念日なのですね。改めて考えると、日本は世界でまれにみる平穏な歴史の国家です。
    私見として、天皇制がこの国の拠り所と考えるので、紀元節を建国記念日という事が妥当と感じています。

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