2012年8月9日木曜日

五省

 
呉(くれ)鎮守府の司令長官応接室

「五省(ごせい)」とは、日本帝国海軍で将校の教育を行っていた江田島海軍兵学校において使用されていたものです。

五省

一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか(真心に反する点はなかったか)

一、言行に恥づる勿かりしか(言行不一致な点はなかったか)

一、気力に缺(か)くる勿かりしか(精神力は十分であったか)

一、努力に憾(うら)み勿かりしか(十分に努力したか)

一、不精に亘(わた)る勿かりしか(最後まで十分に取り組んだか)

敗戦によって海軍兵学校は閉校され、帝国海軍に関するあらゆるものが消去されましたが、「五省」に関しては例外でした。アメリカのウィリアム・マック海軍中将が「五省」に感銘を受け、アナポリス海軍兵学校に持ち帰り、今でも教育に使用しています。

The Five Reflections
  • Have I been sincere?
  • Have I been fair in my words and behavior?
  • Have I been enthusiastic?
  • Have I been energetic?
  • Have I been industrious?
日本では1945年の敗戦直後から戦前の反動として多くの知識人が日本の歴史的文化の伝統を否定し、無視し、忘却しようとしました。 しかし、欧米側は積極的に日本的精神を研究し、良い点はどんどんと取り入れたのです。
 
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2012年8月7日火曜日

YAMAHA ミニアンプのご紹介 Vol. 3


私の知っているディープ・パープルは1972~3年まで、ボーカリストがイアン・ギランの頃です。 先日、キーボード奏者のジョン・ロードが亡くなりました。 71歳だったそうです。 ニュースを聞いてYouTubeで検索してみると、1972年のライブ映像がUPされていました。 当時、フリー、レッド・ツェッペリンやクラプトンに夢中だった私はディープ・パープルはあまり好きではありませんでした。 でも、40年たった今になって当時のライブ映像を見ると、このバンドも魅力がいっぱいでした。
 
代表曲である『Smoke On The Water』は、ジョン・ロードやメンバー全員の共作です。 ギターはもちろん、リッチー・ブラックモア。 誰もが知るクラシックロックの代表的フレーズです。

YAMAHA THR5ですが、アンプとギターの間にエフェクターはかませず、アンプシミュレータのMODERNを選択しました。 アンプに付いているDELAYを隠し味程度にかけています。 バックはYouTubeで見つけたDeep Purple 「Machine Head」(1972年)の『Smoke On The Water』をUSB接続でアンプから出力しています。

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2012年8月6日月曜日

原爆の日 ~ なぜ原爆は落とされたか?

 
なぜ原爆が広島と長崎に投下されたか? アメリカ大統領ハリー・トルーマンが核を攻撃兵器として使用した狙いはどこにあったのでしょうか? 100%真実は解明できないとしても、今を生きる日本人が知っておくべきことです。 「過ちは繰返しませぬから」って言っている訳ですから。
 
戦争の背景にある国際政治のデリカシーさや外交の難しさに対して日本は鈍感すぎた。 しっかりと当時を検証しないかぎり、核兵器反対だ原発反対だと列島の中だけで叫んでも仕方がないのです(原爆と原発は別物ですが、、、)。 本当に怖いのは朝鮮半島の核だと思いませんか? 中国だってインドだって核兵器を持つことが国の自信になっています。 日本は抑止力としての核兵器を持たないと決めているわけですから、国際政治と外交の交渉力によって核を保有する隣人たちとうまく付き合っていかないといけない。
 
アメリカの原爆投下にはトルーマン大統領や彼の部下たちの対ソ戦略や交渉の意図がありました。

1945年8月6日午前8時15分広島に原爆リトルボーイ(ウラン)が投下された。
1945年8月9日の朝、ソ連軍が満州・樺太に侵攻した。
 
スターリンは原爆投下が日本をただちに降伏させてしまうのではないかと恐れて慌てて参戦を決めた(日ソ中立条約の一方的破棄)。日本政府と軍部はソ連が連合国軍との和平の仲介をしてくれるものと信じていた。
  
1945年8月9日午前11時30分原子爆弾ファットマン(プルトニウム)が長崎に投下された。
1945年8月10日日本政府はポツダム宣言を受容れることを決めアメリカ政府に伝達した。
    
アメリカのトルーマン大統領はソ連の野望を押さえつけることができるのは原爆だと信じていた。 ソ連との交渉をNext Stepと想定していたトルーマン大統領は、原爆の威力は有効な手段だと思っていたのです。 要するに、原爆投下はアメリカのソ連に対する恫喝として使われた。

しかし、
  
1948年、スターリンはベルリンを封鎖した(~1949年)
1950年、朝鮮戦争勃発(スターリンは金日成に韓国侵攻を促した)
1951年、サンフランシスコ講和条約(ソ連は調印せず)。 日本の主権(?)回復。
   
アメリカは、二つの原爆を日本の大都市に投下したにもかかわらず、ソ連の軍事拡張を停めることはできなかった。その後、米ソ冷戦状態に入りソ連は1991年に自分で崩壊した。トルーマンのソ連対策は計画通りにはいかなかったと言う事です。 
  
歴史なんて戦勝国の都合のいいように書き替えられるもの。 日本人は自分達の手で日本の敗戦と二つの原爆投下の関係について詳細に検証すべきです。 目を背けて67年が経ってしまった、、。 もしかしたら福島原発事故の原因(root cause)だって、100年経ってもはっきりしていないかも知れません

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2012年8月5日日曜日

色々と楽しめる 『ヘイ・ジュード』

昔、予約して買ったThe Beatles 『Let It Be』 日本初版
 ~ 初回写真集付 ¥3900 ~
 
ロンドン五輪の開会式のクロージングでポール・マッカートニーが 『ヘイ・ジュード』 を熱唱しました。
 
この曲は、両親が離婚したジョン・レノンの子供ジュリアン(当時5歳)を励ますためにポールが作った曲だそうですが、私はずっと日本のサラリーマンを叱咤激励している歌詞だと思っていました。 特に、「自分で決めろ、お前の肩にかかっているぞ!」という下の部分です。
   
So let it out and let it in, hey jude, begin, 
(万物は流転なんだ、一歩前へ出ろよ)
You’re waiting for someone to perform with. 
(誰かが助けてくれるなんて待ってるんじゃない)
And don’t you know that it’s just you, hey jude, you’ll do, 
(自分だけなんだぞ、自分でやるんだ)
The movement you need is on your shoulder. 
(アクションはお前の肩にかかってるんだ)

ところが、今回の『ヘイ・ジュード』は、ユーロを導入しないイギリスがユーロを導入して苦労しているEU諸国を皮肉ったり、同じ島国である日本に何らかの警鐘を鳴らしているかのように聞こえました。
 
イギリスってしたたかですね。
 
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2012年8月4日土曜日

桃井かおりのお父様

金沢城の石垣 ~ 城は防衛施設で、その中でも重要なのは石垣
 
朝から30年前の本を読んでいました。 著者は国際政治学者の桃井真(故人)。 「軍事力とは?」について書いています。 桃井真さんと言ってもご存じないでしょう。 でも、桃井かおりと言えば? 桃井真は女優 桃井かおりのお父様です。 娘に関するエッセイを一回だけ書いています。 『うちのかおり、そとのかおり』 (1980年 文芸春秋)です 。

桃井真は、「娘かおりには自分だけで生きて行けるようになってほしい。 試行錯誤を繰り返しながら錯誤の幅がだんだんせまくなり、独りで生きて行けるはずだ」と言っていますが、恐らく日本という国に対しても同じような眼で見ていたのでしょうね。 
 
今の日本って試行錯誤を繰り返して錯誤の幅をせまくするどころか、どんどん錯誤の幅が広くなり倒錯の世界に入り込んでいるような気がします。
 
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親は子の試行錯誤を見守るだけ

娘について語れといわれてホイホイ引き受ける父親は、バカの見本みたいなものだ。 娘は-または息子は-十代に入る辺りで、娘から女に、息子から男になる。 自分でいろいろ決め、悲しみ、喜びを味わってゆく。 いちいち親の出る幕ではないし、出れない。 外での一挙手一投足まで関与できない以上、まかせる以外にない。だからお宅の教育方針をといわれても困る。 そんなものはない。本屋と契約し、本は自由に買わせた-以外、意識的に教育にかかわった記憶はない。 こっちの専門分野なら意見もいえるが、学校、職業、人生ともなると、教えることなどできない。 一人一人が試行錯誤をくり返し、そのプロセスで何をどれだけ自分でつかむか。 親はそれを見守るだけだ。 そして困った時、苦しい時に他人には出来ないことをしてやれればよい、としか考えられない。
 
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2012年8月2日木曜日

大学生へ ~ 夏休みの過ごし方

伝承の美 ~ 金箔
 
いつものようにエリック・ホッファー『情熱的な精神状態』からです。

The independent individual constitutes a chronically unbalanced entity. The confidence and self-esteem which alone can keep him on an even keel are extremely perishable, and must be generated anew each day. An achievement today is but a challenge for tomorrow. When standing at a stay however high he is a prey to nagging fears.

独立した個人というのは、慢性的に不安定なものだ。 自分を冷静に保つ自信と自尊心は非常に壊れやすい。 だから、毎日新たな自信と自尊心を生成しなくてはいけない。 今日獲得した達成感なんて単なる明日へのチャレンジだ。 たとえ大きな支柱に寄りかかっていても、絶えず迫ってくる恐怖の餌食となるだけだ。

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今の世界は慢性的に不安定な状態に突入していると思います。 日本だって同じです。 したがって、自信をつけ自尊心を育むことが重要です。 しかし、自信と自尊心は日々蓄積していかないと、一瞬にして木っ端微塵に破壊されるということです。自信なんて最初は根拠のないものでもいいのです。 時間をかけて本物の自信にしていけばいい。 私なんてこの歳になっても根拠のない自信のままですが、、。

どんなに寄りかかっても倒れない支柱を探すよりも(今はどこにもないと思います)、学生さんたちには、十分に養分を吸ってしっかりとした樹木に成長することを目指して欲しいものです。

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2012年8月1日水曜日

釈迦やイエスのような人ばかりじゃない

鉄人28号 第二巻 村雨兄弟

鉄人28号の一番の面白さは、リモコンが敵に奪われると鉄人が敵にまわるというところですが、登場する悪役もそれぞれに特徴がありストーリーを大変魅力的なものにしています。 悪役は、PX団、S国、スリル・サスペンス、ジャネル・ファイブなど外国を意識したネーミングになっていますが、その中に村雨兄弟という日本人ギャングが出てきます。 兄貴のほうはすぐに死んでしまうのですが、ギャングながらも日本の悪党の矜持を持っています。

日本人って三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)の傾向が強いと思っていたのですが、最近の日本人は、福沢諭吉が言うところの「公心」が急速に溶けて流れ出すという問題に直面しているように感じます。 福沢さんは今から130年ほどまえに、「政府とは国民の公心を代表するものである」と言っています。 でも、政治家に公心がなければ政府は成り立たないし、国民に国家意識なんて生まれませんね。

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人間の世界はあたかもこの公心と私心の二つの心の戦場のようなものです。仮にも、すべての人の私心が高い境地に進んで公心とぴったり合うような境地に至るということが実現しない限りは、公心の力によって私心を制御する以外方法はないことでしょう。さらに詳しく言うならば、社会のすべての人の心に一点の私心がなくなり、 釈迦、 孔子、イエスのような人ばかりとなって、つまり黄金世界が現実に見れるようになるまでは、人間がつくった法律によって人間の言葉や行為を抑制せざるを得ないことでしょう。 つまり、これが 政府というものが必要な理由です(『福翁百話』 第九十三章 「政府は国民の公心を代表する」)。

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