2011年11月27日日曜日

後世に何を残すか?


私は坂本竜馬のことはよく分からないのですが、西郷さんを尊敬する人が多いというのは何となく分かる気がします。 しかし、私は子供のころから西郷さんにもそれ程ひき寄せられませんでした(憎からず思っていましたが、、、)。

震災後、そして、今の世界情勢(EU債務危機 等々)や日本の政治を見ていて西郷さんに対する見方も変わってきました。 西郷さんは、子孫に美田を買わず(残さず)と言い、「志」に重きを置いた。 今の日本のリーダーたちは、放射能の土地を残し、「志」どころか、外国に身ぐるみはがれて終わるのでしょうか?

『偶成』 西郷南洲

幾歴辛酸志始堅
丈夫玉碎恥甎全
我家遺法人知否
不爲兒孫買美田

幾たびか辛酸を歴て志(こころざし)始めて堅し、
丈夫玉碎すとも甎全を恥づ。
我が家の遺法人知るや否や、
兒孫(じそん)の爲に美田を買はず。

辛酸=困難。
丈夫(じょうふ
)=ますらお。真の男子のこと。
玉碎=玉となってくだける。立派な死にかたをいう。
甎全(せんぜん
)=志をまげて、瓦のように値打ちのないものとなって、いたずらに生きながらえること。
美田=よく肥えた田畑。立派な財産の意。


最近、会津が生んだ柴五郎大将の遺書である『ある明治人の記録』(中公新書)という本を読みました。 明治から大正にかけて、こんな立派な日本人もいたことに驚きです。

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