2010年6月29日火曜日

12年前のFIFAワールドカップ

1998年7月、フランスで第16回FIFAワールドカップが開催されました。日本は初出場、予選ラウンドの対戦相手に優勝候補のアルゼンチンがいます。

日本の経済ですが、ちょうどこの頃に国の負債総額がGDPに追いつこうとしていました(500兆円)。「国家とは何ぞや?」なんて難しいことは先送りにして、経済で突き進んできた日本だったのですが、その経済がこの頃からちょっとヘンだったのですね。偏差値重視の教育システムも、飼い慣らしやすい学生しか採用しない大企業も問題だと言われながら、2010年の今でもほとんど変わっていません。

でも、サッカーは違うようですね。12年を経て日本のレベルは確実に上がりました。

以下は1998年7月の日記の抜粋です。
場所はマンハッタンのグランドセントラル駅構内の靴磨き屋。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 「日本もワールドカップに出ることができたんだけど、日本のレベルはどうかね?」。

靴磨きのオニイチャン 「ハポン? 冗談言っちゃいけねぇよ、 まだまだベイビーだね。南米じゃ歩き出したころからサッカーやってんだよ」。

ミーティングの前にグランドセントラル駅構内のSHOE SHINEに立ち寄った。時間があると必ずSHOE SHINEに行く。もちろん靴をきれいにするのが目的だが、靴を磨いてもらっている「間」が好きなのである。

マンハッタンのSHOE SHINEのオニイチャンたちは、ほとんどが南米出身だ。ワールドカップ開幕直後だったので、盛んにスペイン語でサッカーの話をしている。5,6人いるお兄ちゃんの中で一人だけがブラジル人、他はアルゼンチンから来た若者だ。ブラジルとアルゼンチンのどっちがワールドカップで優勝するか喧々囂々である(南米でブラジルだけがポルトガル語だが、彼らはスペイン語で話をしている)。

彼らからすると、「ハポネスがサッカーを議論するには10年早い」である。しかし、私がサッカーの話題を振ったからなのか、靴を磨くのに気合が入り私の靴はいつもよりピカピカになった。

ところで、料金は10年ほど変わらないが、変わったことにチップの額がある。

周りを見ていると、大抵のビジネスマンが2ドルをチップとしてオニイチャンに渡している。2ドルの料金はカウンターで支払う。4,5年前までチップはせいぜい1ドルだった。ところが最近では多くのビジネスマンが2ドルを渡している。

注) 2009年では靴磨料が3ドルでチップが3ドルの6ドルでしたね。

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1 件のコメント:

  1. 私の住んでいる町は、南米からの移住者が多いので、駅前のスポーツショップのウインドウにはは、南米のチームにユニフォームがぎっしり陳列されてます。いつもは、バスケット、野球、テニス用品しか並んでないんですが...
    フード全体にに大きなブラジルの国旗を貼ってあいる車もあります。

    しかし、今日のゲームは大健闘でしたが、結果は残念でした。

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