2010年3月15日月曜日

プレッシャーのレベル ~ 日米比較


日米のプレッシャーレベルの比較です。横軸は年齢です。縦軸はプレッシャーのレベルですが、数字に特別な意味はありません。日本の子どもには時間がありません。チャレンジの連続です。受験勉強の連続で、自分で考えるヒマ(閑暇)がないまま社会人になって行きます。

大人の世界は、圧倒的にアメリカが大変です。

アメリカの子どもは比較的ゆっくりとしてますが(プレッシャーもあります)、一旦大人(grown-up)になったら、さぁ大変。プレッシャーの連続です。以下のようなプレッシャーが連続して襲ってきます。
  • 就職(アメリカには学生人気企業ランキングも就職情報誌もないですよ)
  • 婚約から結婚にいたる過程
  • 住宅購入(ローンの設定を含む)
  • 子育て(親が責任を持つことが前提)
  • 結婚の維持(涙ぐましい努力。それでも離婚が多い)
  • レイオフ(簡単にクビになる)
  • リタイアメント(健康保険・年金は破綻している)
  • 老後(お金がない老後は悲惨)
これほど大変なアメリカの社会ですが、日本よりも自殺率が低いのはどういう事でしょうか?それは、子どもの頃に自尊心が確立されているからだと思います。これがアメリカの教育が目指しているところだからです(勿論、100%出来ているとは言えませんが)。

今後は、日本もアメリカのようになるのでしょうか?それとも、子どもにとっても、大人にとってもプレッシャーが極力ない国を目指すのでしょうか?


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2 件のコメント:

  1. ちょうど先週から、レイオフされた人の仕事の引継ぎをしています。一緒に仕事を引継ぐ同僚と、つらいねと言いながら、残れた事に感謝して働いています。一般的には、アメリカの就職事情は流動性が高いので、楽観的な人が多いようですし、レイオフ自体がマイナスの評価にはならないという背景もあると思います。また、アメリカにはメディケードに代表されるセーフティーネットがありますから、生きてゆく事はできますね。
    セーフティーネットが無く、職の流動性が高くない日本の社会がアメリカのようになったら、きっと恐ろしいことになります。政府や経済界が意識してそうならないようにしないといけません。

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  2. 「日本の社会も大変だ」という反論はあるだろうと思います。ただ、日米を比較した場合、アメリカの社会は日本よりもずっと厳しいと思いますね。

    ビジネスの世界で例をあげると、アメリカの管理職で部下をクビにしたことがない管理職はほとんどいないでしょう。しかし、日本では部下をクビにした経験がないまま役員になる人はいっぱいいると思います。人を雇うこと以上にクビにすることにより管理職は管理職として鍛えられます。たまにはクビにするといって「不当解雇で訴えるぞ」なんて言われますからね。

    ところで、メディケード(medicaid)は、よくなっているのですか?メディケードだと医者が嫌がって看てくれないという理解です。だから、セーフティネットになっていない。。。。

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