2011年12月4日日曜日

クリントンさんお気に入りのカレー屋さん




壁に飾ってあるビル・クリントン来店時の写真、
左は元祖カリスマ主婦のマーサ・スチュアート



NYの郊外、マウントキスコ(Mt. Kisco)というところで友人がカレー屋さんに連れて行ってくれました。

小さな小さなカレー屋さんで、インドにあるトラック・ドライバーのためのドライブインをイメージした店だそうです。 元大統領のビル・クリントンがよく来るそうです(国務長官のヒラリーは忙しいですから、、、)。

ビル、ヒラリーのクリントン夫妻は隣町のチャパクアに住んでいます。 大抵の日本人は、ビル・クリントンって評判がよくないだろうと思うでしょうが、アメリカでは意外と人気があって講演に引っ張り蛸です。 アメリカ人って、日本人と違ってポジティブな部分に重きを置いて評価し記憶に残しますからね。

世の中は無常だし、人は誰しも必ず一度や二度の失敗をします。

明治以降、日本人は失敗を許さなくなった。 あまりにも人間は完璧な存在だと思い込み始めたようです。 そう教育されてきた。 これは、戦前も戦後も同じです。 日本人は評価する際、ネガティブなことの占める比重が高い、特に日本企業では高すぎる傾向にあります。 もっとポジティブな部分にフォーカスして人事を行った方が効果が高いのに、、、。

多くの宗教は、人間なんて愚かな生き物で失敗ばかりしでかすことを前提にしていますよね? 失敗は成功にもなるし、成功は失敗にもなる。 つまり、「無常ということ」です。 クリントンさんはアメリカ人に生まれてラッキーでした。 日本だったら誰もシリアスな講演には呼んでくれない、せいぜいTVのバラエティー番組だったでしょう。

タンドーリチキンとシシカバブ (お皿は紙でした!)

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2 件のコメント:

  1. > アメリカ人って、日本人と違ってポジティブな部分に
    > 重きを置いて評価し記憶に残しますからね。

    学校もアメリカは加点法、日本は減点法が主ですね……美点凝視して良いところを伸ばすということが日本ではないですね。

    > 明治以降、日本人は失敗を許さなくなった。

    台湾大学のEMBAの「創業」(=起業)の授業では、偉大な起業家がかなり失敗している話が事例で扱われ、失敗を恐れず失敗から学ぶことの大切さを教わりました。教授も「私も実は起業して失敗しました。」なんて仰られていました。日本ではなかなか見られない光景かもしれません。

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  2. 小林秀雄が、「批評は否定ではなく尊重と創造だ」と言っています。日本人は尊重も創造も苦手です。もしかしたら、日本の戦後教育って、自分勝手な創造力のない人材を育成しているのかも知れませんね。

    失敗を許さない社会は明治につくられて今に至るまで一貫した日本の特徴だと感じます。近代国家建設の過程において、人間は不完全で生もあれば死もあるという「人間の原点」を考えることを省略したのではないかと思ってしまうのです。

    だから、哲学や宗教が重視されない、それとも、重視しないから完全な人間を前提としてしまうのか、、、。

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