2011年12月1日木曜日

クリスマス商戦

NYの老舗デパート Macy's の入り口

感謝祭(Thanksgiving)翌日の金曜日は、小売店の全てが黒字になることからブラック・フライデーと呼ばれます。 ブラック・フライデーからが、アメリカのクリスマス商戦のスタートです。 この時期の売上げはアメリカ小売業年間売上げの25%を占めます。また、感謝祭の週末明けの月曜日にオンラインセールスが急増することから、この日はサイバー・マンデーと呼ばれます。 今年はブラック・フライデーが11月25日、サイバー・マンデーが11月28日でした。今年の売上げは、両方とも昨年より3~4%伸びたそうです。 スタート時の勢いはどこまで続くのでしょう?

不況とは言えアメリカの庶民感覚は日本とは随分と違います。 貯金をして老後に備える日本を「将来に備える計画性のある国民」と評価するか、「リスクを取らない戦略性のない国民」と批判するのか、、、どっちでしょうね。

少し国全体のことを考えてみます。世界的な景気減速の中で、世界の金融市場は日本経済をどう見ているのでしょうか?

景気刺激対策に対するアイデアが豊富でないこと、311後の復興のための投資金額が小さすぎることから、世界の日本に対する評価は低いようです。 「このままだと日本の信用力はイタリアの後を追っかけるのではないか」という意見さえあります。 「日本には国内にも国外にも資産がいっぱいあるから大丈夫だ」というコメントを日本で聞きますが、積極的な投資がなく借金だけを返していると国のバランス・シートはどんどん縮小していきます。 財務大臣が一般家庭の老後の心配と同様に国政を考えてもらっては困ってしまいます。

要するに、日本の信用力は落ち始めているということです。 高齢化や企業数の減少など日本特有の現象に関してもマーケットはよく見ています。 国の経済政策の観点からしても、未曾有の大災害が起こった2011年、日本に残された最後のチャンスかもしれません。

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