2010年11月24日水曜日

童謡「むすんでひらいて」、誰の作曲?

帰国後1年3ヶ月。しばらく忘れていた日本の問題点が蘇っています。デジャブですね。それは、日本人には「契約」の概念が稀薄だということです。日本人だけだと気づかないことなのですが、現実は列島の外との関係は断ち切れないわけで、「契約」は十二分に意識する必要があります。

契約概念の基礎は、学校教育で教わっておくと少しは違うかも知れません。

ヨーロッパの宗教戦争から近代国家の成立、フランス革命からイギリス産業革命、そして、重商主義や帝国主義、ドイツの勃興から第一次世界大戦、このあたりを教えて、遅れてやって来た日本と比較対象させて歴史を教えるといいと思います。そもそも世界史と日本史を別々に教えるのはオカシイのです。同時に、社会思想や哲学も学ぶことができます。もしかしたら、私が知らないだけで、こういった議論や試行は学校(中学・高校)で既に行われているのかも知れません。

このように歴史を勉強すると、近代国家の成立過程、国家と国民の関係、国家と国家の関係が理解できると思います。宗教戦争や魔女狩なんてなかった文明国日本は、自己防衛を国家というエージェント(近代国家)にアウトソースするなんて必要がなかった。アウトソースには「契約」が必要で、それは、国家と国民の間にある「保護」と「忠誠」という契約関係なのです。実際にはお金を払って契約するわけではないので、自発的な貢献としての「愛国心」なんてものが登場するのです。

ホッブス、ロック、ルソー、そしてモンテスキューがそれぞれ何を言ったかは、受験戦争や公務員試験にでるかも知れません。しかし、大事なのは彼らが生きた時代背景や彼らの主張の必然性を理解することでしょう。ルソー「社会契約論」なんて、日本の受験生は言葉として誰でも知っているのでしょうが、どういったことなのかを説明出来る人は果たしてどれほどいるでしょうか? もしかしたら日本の政治家先生も、ホッブスのような政治思想家が考えた事なんて関心がないのかも知れませんね。

質問の正解は、「ルソー」です。ご存じでした?

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