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秋刀魚を酒の肴に昨今の政治と経済の話になりました(そう言えば、ジェラルド・カーティスの著書に「政治と秋刀魚」という本がありますね)。
村山内閣って憶えていますか?1995年阪神淡路大震災やオーム真理教の地下鉄サリン事件が起った時の内閣です。村山政権は政権を維持することだけが使命の内閣でした。経済を発展させることも問題を解決する必要もありませんでした。全て先送りして政権維持だけを考える内閣でした。外交では、日本の過去の「罪悪」をひたすら詫び続けました。悪名高き村山談話ですね。村山内閣の行ったことは、「日本人の自信と誇り」をズタズタに切り裂いたことです。
さて、今の政権では何を崩壊させようとしているのでしょうか?政治家先生たちが意識しているかどうかは知りませんが、何が崩れ去るのでしょうか?
敗戦後、日本は「国」の独立を先送りし経済成長を優先させることによって、「日本人としての自信と誇り」を構築してきました。個人的には吉田茂さんという総理大臣はあまり好きではありませんが、経済成長を「日本人の自信と誇り」としたことは、やはり吉田さんのスゴイところですね(それが正しかったとは言っていませんよ)。
もし、日本人の唯一の成果、拠り所である経済での成功まで否定せざるを得ないとなると、この国の保守は何を守るのでしょうか? そろそろ夏休みも終わりますが、高校三年生の夏休みに考える課題としては、「江戸時代の鎖国と保守について」なんていうのも面白い研究課題かもしれません。
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