2010年5月15日土曜日

ゆとり世代の新人教育

ゆとり教育世代が社会人になり、日本の会社ではゆとり世代の社員教育が問題になっているというニュースを耳にしました。「新人をどう育てるか?」とか、「新人は手をかけて育てないとダメではないか」と言った内容でした。

驚きました。幼稚園や小学校教育の話かと、、、。

コンサルタントの育成は、実は実務的な知識を研修などのクラスで学ぶことよりも、行動を共にする先輩の考え方、言動などを「盗むこと」が基本です。 新人は、先輩コンサルタントのことをよく観察し、自分で盗む価値があると判断したことだけを盗む必要があります。自分の商品価値を上げるのは、基本的には自分の責任です(commitment to personal growth)。先輩のほうは、無意識のうちに後輩たちに影響を与えることを、十分に理解しておかなければなりません。もしも、先輩が正しいことを身につけていないならば、 新人は間違ったことを学んでしまう危険性があります。これは、組織全体としてマネジメントが注意しなければいけないことです。 だから、ロールモデル(お手本)という考え方があります。

以上のことが暗黙知として了解されている組織であれば、自然と組織共通の価値観が醸成されていくのだろうと思います。

学校教育(義務教育)もそうあるべきでしょうが、つまり、先生達が人格者であり、生徒が先生の生き方そのものを学ぶのが理想でしょうが、先生にそこまで期待するのは無理というものです。先生方には正しい知識の教育に専念してもらい(偏向した歴史教育などやめて)、人間的な教育は、家庭で親がしっかりと行うべきだと思います。

エリック・クラプトンなどのスーパー・ギタリストは、黒人ブルースマンのフレーズを完璧にコピーすることから始め、完全に真似ることができるようになった時点をスタートとし、それから自分のスタイルを確立していったのですね。通常は、黒人ブルースマンを完璧にコピーすることができないで諦めるか、完璧にコピーできた時点で満足し、自分のスタイルを創造するまでに至らないかですね。

私の場合は、勿論、前者です。それも、ごく初期のレベルで何十年も停滞しています(一般的には「素質がない」と言いますが、、、)。



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3 件のコメント:

  1. 詳しい事は分からないのですが、最近の企業の採用制度は、何か受験のようになっているらしいと聞きました。適正試験から面接まで、攻略方法が出回っているらしいですね。新人教育に悩んでいる企業は、どんな人材を採用したかったんでしょうかね。なぜ、新人教育に手間取るような人を採用してしまったのでしょうか。こんな感想を持ちました。

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  2. 個性尊重と言いながら、個性のない、つまり、飼い慣らしやすい若者をブランド名(大学名)だけで採用しているのでしょうね。個性、個性といいながら、誰も「個性とは?」を考えていないのでしょう。個性が強かったら、言い換えると、誰にも潰されないないような個性の持ち主であれば、日本の企業では勤まらないのだろうと思います(少々、過激な発言でした。失礼)。

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  3. コメントありがとうございます。私も同感です。

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