2012年1月25日水曜日

自分の生き方を信じる

伊勢神宮 ~ 境内に入るとそこは神の領域

自分の生き方を信じるってエゴイストってことではないのですよ。 流儀や美学と言ってしまうと大袈裟ですか? 「こだわりがある」といえば大丈夫ですか? 自分の生き方にこだわりがないとなると、人は死ぬまでハッピーになりようがないと思いませんか?

「権利」と「義務」、「自由」と「責任」。 全体主義になると「権利」よりも「義務」が大きくなり、「自由」よりも「責任」が重くなります。 今の日本はバランスが悪い。 「義務」より「権利」を主張し、「責任」を全うすることなく「自由」を叫ぶ。

吉田兼好は『徒然草』で言っています。

『もし、人来りて、我が命、明日は必ず失はるべしと告げ知らせたらんに、今日の暮るる間、何事をか頼み、何事をか営まん。我等が生ける今日の日、何ぞその時節に異ならん』

自分の生き方を信じ、死ぬまでこだわりを通す、それって日本人の伝統ではなかったですか? 2011年は311で死者不明者が2万人近く、自殺者が14年連続で3万人を超えました。

日本人は『徒然草』なんて忘れ去ってしまい、人間は永遠に死なないとでも勘違いしているのかもしれません。 それこそエゴイストですよ。 伊勢神宮、橿原神宮、そして法隆寺を歩いて感じたことです。

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