2018年6月27日水曜日

テネシー州ナッシュビル紀行 7

軍需品をあつかう店(ナッシュビル市街)
護身用の小さなピストルから軽機関銃まで売っています

ナッシュビルはバイブルベルト(Bible Belt)のバックル(Buckle of Bible Belt)と言われています。教会の数はコーヒーショップの数よりも多いそうです。アメリカ北東部のラストベルト(錆びついた工業地帯)と同様にトランプ大統領誕生に貢献した地域です。


バイブルベルトは、アメリカ合衆国の中西部から南東部にかけて複数の州にまたがって広がる地域で、プロテスタント、キリスト教根本主義、南部バプテスト連盟、福音派などが熱心に信仰され地域文化の一部となっている地域。 同様にキリスト教会への出席率の非常な高さも特徴になっている(ウィキペディア)。

アメリカやアメリカ人を本当に理解するには、アメリカの宗教を考えることです。多くの日本人が理解するアメリカとは違うアメリカが見えてくるのです。アメリカ人は負けが嫌いで、一番であることが当然と考える人たちです。実際ベトナム戦争まではそうでした。ところが、バイブルベルトの宗教に熱心な人たちにとって、自分達の生活が苦しい現状を説明できない。これはラストベルトの工場で真面目に働いてきたアメリカ人と同じフラストレーションなのです。ニューヨーク郊外の裕福なアメリカ人(多くはジューイッシュですが、、、)とは全く違うのです。

トランプさんは自分が一番になりたい、アメリカも一番じゃないと我慢ならない。それが自分の仕事だと思っているのでしょう。当然のことですが、日本にだけ親近感を持っているわけではない。全てがトランプ流「deal(取引)」の世界だと思います。冷戦終結から30年、アメリカが無条件に日本を保護する理由はなくなっているのです。

これからの日本を担う若者には一人でも多く本当のアメリカを理解してもらいたいですね。

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