2013年8月15日木曜日

8月15日に思う


8月の日本は嫌ですね。 油野郎がうるさい。 だから、半分日本人を辞めていたのに、帰国してもう4年が経とうとしています。 

相も変わらず、日本のマスコミ報道には目に余るものがあります。 アメリカも酷いですが、20%のジャーナリズム精神は、かろうじて残っているようです。

敗戦後のアメリカ占領軍の言論統制は徹底したものでした。 アメリカがベトナム戦争に勝てなかった原因は、「情報統制をしないで、全てをオープンにしたため、国民が戦争の実態を知ってしまったからだ」と言われています。 ベトナム戦争を教訓としたアメリカ政府は、湾岸戦争イラク戦争と、徹底的に情報統制を復活させて、テレビゲームのような映像を国民に見せ続け、アメリカ国民は騙された。 もっとも、ヒスパニック系、中国系、ロシア系、韓国系、そして、要職にはユダヤ系と、誰がアメリカ国民がわからなくなった。

江藤淳や吉田満が20~30年前に、警鐘を鳴らしていたことは、改めて正しかったのだと思います。 それは、「アメリカ占領軍の言論統制を、日本人が引き継いで、日本人が日本人を監視する体制が完成された」ということです。 つまり、日本のマスメディアが、アメリカ占領軍を引き継いで、自国民を監視統制する(呪縛する)システムを完成させたのです。 

しかし、日本人はこのまま騙され続けるでしょうか? 隣国が騒げば騒ぐほど、覚醒する日本国民は増えると思います。 今の子供たちは、これから半世紀後の世界を見ることができます。 歴史や世界情勢を知れば知るほど、老後を楽しむことができます! 
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吉田満 『戦後日本に欠落したもの』(昭和55年 文芸春秋 『戦中派の死生観』より)

ポツダム宣言受諾によって長い戦争が終わり、廃墟と困窮のなかで戦後生活の第一歩を踏み出そうとしたとき、復員兵士も銃後の庶民も、男も女も老いも若きも、戦争にかかわる一切のもの、自分自身を戦争協力にかり立てた根源にある一切のものを、抹殺したいと願った。 そう願うのが当然と思われるほど、戦時下の経験は、いまわしい記憶に満ちていた。

日本人は「戦争のなかの自分」を抹殺するこの作業を、見事にやりとげた、といっていい。 戦後処理と平和への切り換えという難事業がスムーズに運ばれたのは、その一つの成果であった。

しかし、戦争にかかわる一切のものを抹殺しようと焦るあまり、終戦の日を境に、抹殺されてはならないものまで、断ち切られることになったことも、事実である。 断ち切られたのは、戦前から戦中、さらに戦後へと持続する、自分という人間の主体性、日本および日本人が、一貫して負うべき責任への自覚であった。 要するに、日本人としてのアイデンティティーそのものが、抹殺されたのである

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