2013年3月3日日曜日

エトスが足りない

アリストテレスは著書『弁論術』の中で、人を説得する要素は「エトス」、「パトス」、「ロゴス」の3つだと教えました。 「エトス」は人柄、品性、精神などを表し、発信者にどれだけ信頼性があるかを意味します。 「パトス」になって初めて相手が関係してきます。 パッション、つまり、情熱です。 どれだけ熱意をもって相手に伝わるかなのです。 最後に「ロゴス」。 これは、ロジックですから論理性のことです。

私が問題提起したいのは、今の日本では、エトスを省略してパトスやロゴスに行ってしまうことです。 ひどい場合は、パトス、つまり、相手のことなんか関係なしに「ロゴスさえ正しければそれでいい」と主張することがあります。 アメリカ人といえば、粗野でディベートで相手を負かすことだけに集中しているような印象があるかも知れませんが、立派なアメリカ人はエトスがちゃんとしているし、徳もあるのです。 そうじゃないと、リーダーにはなれません。

さて、やんちゃなチャーリーのエトスはどう発展するか?

***

0 件のコメント:

コメントを投稿