2023年5月3日水曜日

言葉 ~ 思考のツール

 
中トロの漬け丼

現代は本物と偽物の区別がなくなるシミュラークルという世界に入っています。情報化(デジタル化)や異文化コミュニケーションの問題でもあるし、トランスジェンダーのような問題でもあるのです。

言葉が異なれば見える世界も変わる

例えば果物の「イチゴ」と言えば日本人であれば同じ「イチゴ」を思い浮かべる。ところが日本語を解しない人に「イチゴ」と言ってみても「イチゴ」が果物なのか何なのか分からない。つまり言語の数だけモノの見え方(頭の構造)が違う。モノを見るときにモノそのもの(性質とか本質)ではなく、共同幻想(日本人なら日本語の世界=イチゴ)を見ているにすぎない。梅干しと聞いてツバが出るのは日本人だけでしょう?これはフェチズムだとも言える。

言語は単に意思伝達のためのツールではなく意識の構造

日本人は日本語でしか意識できないし、アメリカ人は英語(米語)でしか理解できない。これが異文化コミュニケーションの本質であり、異文化コミュニケーションで意識しなければならないことです。いま求められているコミュニケーションは共同主観を可能な限り形成するということです(文化が違うわけですから100%は無理です)。

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