2014年6月16日月曜日

正義とは勇気を伴う決断の力である


新渡戸稲造 『武士道』の第3章は、武士が守るべき最も厳格な教えとして「義」(rectitude or justice)について説明しています。

「義」とは敢為堅忍(かんいけんにん)の精神、つまり、実行力と忍耐力がともに備わっている精神だ(the spirit of daring and bearing)と言っています。 そして、敢為堅忍の精神が無い場合は、卑怯者であると断定するのです。

我々の受けてきた日本の“戦後民主主義教育”は、「武士の実務的な勇敢さや合理的な判断力」と「精神修養として胆力を鍛えること」の両方ともゼロリセットしたのではないでしょうか? または、意図的にゼロリセットさせられたと言うべきか、、、。

人生の半分を武士として生きた福沢諭吉が「人間交際(じんかんこうさい)」といった意味は、コンフリクトを前提として、破滅的な状況に陥ることを避ける方法を提言したような気がします。 戦争を避けようとするのは当然のことです。 しかし、最初に戦争は絶対にしないと宣言した場合、嘘八百であろうが恫喝した相手の思うつぼです。

僅かに残っているアメリカの良心は、リーダーとしてのオバマ大統領のこういった無責任を責めているのだろうと思います。 まぁ、よその国はさておき、我が国は今の世界情勢の中で自ら自衛権の放棄を宣言したらどうなるでしょう?

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