2012年11月3日土曜日

文化の日

明治神宮の大鳥居
  
今日は「文化の日」です。 
 
文化の日は、明治期には天長節といい、昭和になり明治節になったのですが、元々は明治天皇の誕生日を祝うものでした。 敗戦後、文化の日になり、今では文化勲章を授与する日という印象しかなくなりました。 

家電メーカーの業績不振がニュースになっています。 何十年も前に起業した経営者や、起業家と一緒に働いたマネジメントがいる間は、起業時の精神が生きていたのでしょう。 つまり、その企業の文化を大きくを育てようとする情熱(passion)が強かったのだと思います。 創立記念日になると、創業時の大変な時代を懐かしんだり楽しんだりして、その企業の「文化」というものが形造られ、価値観が養われるのです。 ところが、3代目4代目となると、創立記念日が単なる休日となってきます。 そして、ついには「文化」の形成が途絶えてしまうのです。 要するに、企業文化のコモディティ化が起こるということです。 因みに、ibgはまだ文化形成に四苦八苦している状態です。

国だって同じです。 「文化の日」は文化勲章の授与という儀式はあるのかもしれませんが、「文化(cultureをcultivateすること)」ということとは全く関係のないもので、やはり、敗戦後の自己欺瞞ではないかとうがった見方をしてしまいます。

***

0 件のコメント:

コメントを投稿