2023年3月20日月曜日

生きることと自由


自由は自分次第です。

自分の経験を話すならば、30代の後半から50過ぎまでは「自分の人生は自分で責任を取ってきた。かなり自由でいい人生を歩んできた」と思い上がっていましたね。ところが還暦を過ぎ高齢者になって人生も先が見えてくると、少々モノの見え方も変わってくる。昔読んだ本にしても人物に関しても。

生きるという事にはいくつかのレイヤー(重層性)があると言われています。

第一は普通言われている生涯、これはどういう生き方をしたか?で、主にどういった仕事を選んできたかだと理解しています。二つ目は生きた時代にどう関わったか、三つ目は充足感や満足感、つまり生きがいということだそうです。私は4つ目の生物としてのレイヤー、実はこれが根底の礎となるレイヤーであると思います。

若い時は考えもしなかったことですが、生き物の「生」つまり、根幹の部分の「生」を考えさせられます。自分の責任でもって生きることを引き受けるって難しい事が漸く分かってくるのです。自由になることや自由でいることは、自分の心の在り方、ものの見方を変えることしかない。釈迦が言ったように自分の救済者は自分でしかないのでしょう。

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